大塚康生 追悼イベント 『草原の子 テングリ』上映&トークショー 2023年8月12日(土)開催のお知らせ 2021
2021年3月15日に逝去された大塚康生氏の追悼イベントの開催が決定しました。
大塚氏は『太陽の王子 ホルスの大冒険』『ルパン三世(1stTVシリーズ)』『未来少年コナン』『ルパン三世 カリオストロの城』などの作画監督を歴任し、約65年の長きに亘り日本のアニメーションを牽引して来られた巨人です。大塚氏は、類希な観察力・作画力・指導力を併せ持ち、多くの若手を育成されました。後に活躍される高畑勲、小田部羊一、宮崎駿ら各氏は、大塚氏が東映動画時代に深い親交を結んだ後輩の方々でした。
本イベントでは大塚氏が演出を手がけた数少ない作品の一つ『草原の子テングリ』(宮崎駿氏もレイアウトで参加)を上映。併映には大塚氏の秘蔵プライベート映像(初公開含む)を用意しました。
上映後には、生前大塚氏と親交が深かった映像研究家の叶精二氏、編集者の吉祥寺怪人氏、アニメーター・作画監督の清水洋氏によるトークショーも行われます。
なお、トークショー後には多数の豪華プレゼントが当たるじゃんけん大会が開催されます。
ロビーでは、大塚康生氏の話題の新著「道楽もの雑記帖」を販売する他、貴重な原画等も展示される予定。さらに、来場者特典として全員に『道楽もの雑記帖』特製ポストカードも配布されます。
盛り沢山のイベントで、楽しく賑やかな場所がお好きだった故人を偲びたいと思います。是非、この機会を逃さないように劇場にご来場ください。
✳ イベント概要
イベント名:ドリパス特別企画「大塚康生 追悼イベント『草原の子 テングリ』上映+トークショー」
日時:2023年8月12日(土)開場 15:45~ 上映&イベント 16:15~18:15
(『草原の子テングリ』上映21分+秘蔵映像上映19分+トークショー他80分)
会場:秋葉原UDXシアター
チケット:ドリパスにて販売中 https://www.dreampass.jp/e4778
✳ 大塚 康生(おおつか やすお)プロフィール
1931年7月11日島根県生まれ。
1956年、東映動画(現 東映アニメーション)に第1期生アニメーターとして入社。『白蛇伝』(1958年)『わんぱく王子の大蛇退治』(1963年)などの原画を担当。『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968年)で作画監督を務めた。
1968年、東京ムービー(現 トムス・エンタテインメント)傘下のAプロダクション(現 シンエイ動画)に移籍。テレビシリーズ『ムーミン』(1969年)『ルパン三世』(1971年)の作画監督を担当。
1977年、日本アニメーションに出向し『未来少年コナン』(1978年)の作画監督を担当。
1978年、東京ムービー新社傘下のテレコム・アニメーション フィルムに移籍。映画『ルパン三世 カリオストロの城』(1979年)『じゃりン子チエ』(1981年)の作画監督を歴任。
晩年はテレコム・アニメーション フィルムで顧問を務め、スタジオジブリやディズニー・ジャパンなど国内の多くのスタジオや専門学校などで多くの後進を育てた。
軍用車両研究家としても広く知られ、模型誌の連載や訳書・写真集なども多数。1989年から2000年にわたり軍用車両研究誌「MILITARY VEHICLE JOURNAL(MVJ)」を自主発行した。
2002年文化庁長官賞、2019年第42回日本アカデミー賞協会特別賞受賞。
2021年3月15日死去。
主な著書「作画汗まみれ 改訂最新版」「大塚康生画集~「ルパン三世」と車と機関車と~」、編訳著「軍用ジープ」など。
🎦 『草原の子テングリ』
大塚康生の初演出作品。原案は手塚治虫。宮崎駿・小田部羊一・近藤喜文ら一流スタッフが原画に参加。
企業PR映画として制作されたため、一般公開されなかった幻の作品。広大な中央アジアの草原を舞台に語
られるチーズの発祥。牛と少年の友情物語を草原の情緒や生活をまじえて描いた秀作アニメーション。
✳ ストーリー
遠い昔、中央アジアの草原でテングリ少年は、仔牛のタルタルと兄弟のように育った。ある冬、食べ物のなくなった村で、村人たちがタルタルを殺して食べようと相談する。それを聞いたテングリは、吹雪の中、タルタルをこっそり逃がす。数年後、旅の僧の語る“黄金の角”の牡牛を求めて村人たちは狩猟隊を出発させ、成長したテングリはタルタルと再会するが…。
【制作スタッフ】
原案/手塚治虫 演出・作画監督/大塚康生
音楽/間宮芳生 美術/川本征平 色彩/近藤浩子
撮影/若菜章夫 音響/浦上靖夫 録音/中戸川次男
効果/柏原満 編集/古川雅士
原画/椛島義夫・近藤喜文・中村英一・青木雄三・矢沢則子・本木久年
動画/有原誠治・春貴健司・伊藤孝男・鈴木信一・西村哲一・原恵子・本多敏行・山田道代・小林正義
仕上/八巻光子・野中幸子・細内陽子・別紙マリ子・若井喜治・岩川容子
背景/工藤剛一・沼井信朗・高野正道・矢島みよ子
撮影/三沢勝治・小山信夫・金子仁・神山繁夫
演出助手/吉田茂承 制作進行/真田芳房
[声の出演]
山内雅人、桂玲子、太田淑子、雨森雅司、市原悦子(ナレーション)
1977年 日本映画/桜映画社作品/企画:雪印乳業株式会社(現・雪印メグミルク株式会社)
カラー/スタンダード/モノラル/本編22分
文部省選定 中央児童福祉審議会推薦 優秀映画鑑賞会推薦
✳ トークゲスト
✴ 叶 精二(かのう せいじ)
映像研究家。 東京造形大学特任教授。亜細亜大学・大正大学・女子美術大学・東京工学院講師。
大塚康生著「作画汗まみれ 改訂最新版」の考証、「道楽もの雑記帖」の編集/構成などを担当。
✴ 吉祥寺 怪人(きっしょうじ かいと)
フリーライター、編集者。「月刊モデルグラフィックス」編集者として大塚康生、宮崎駿、押井守を担
当。大塚康生著「ジープ・太平洋の旅」の編集を担当。押井守監督の映画『立喰師列伝』に出演。
✴ 清水 洋(しみず ひろし)
アニメーター・作画監督。オープロダクション出身。『ミチコとハッチン』『ドラえもん のび太の南極カ
チコチ大冒険』『メガロボクス』『岬のマヨイガ』などのキャラクターデザイン・作画監督を歴任。
✳ ドリパスとは?
「ドリパス」は、皆様からいただいた上映リクエストを元に上映イベントを開催するためのサービスです。
何度でも観たくなる名作や最近好きになった俳優さんの過去の出演作等でも、ファンの皆様のチカラ(リクエストなど)で、再び上映を実現できる可能性が有ります!
無料会員登録するだけでどなたでもリクエスト頂けます。詳細は、ホームページをご確認下さい。
https://www.dreampass.jp/
*なお、今回のイベントは、ドリパスの特別企画枠によるイベント(上映&トークショー)となります。
📗 関連書籍情報
大塚康生「道楽もの雑記帖」
編集/構成 叶 精二
2023年5月51日 初版発行
玄光社より好評発売中
A5判 256ページ
定価:本体2,300円+税
ISBN 9784768317754
http://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=31305
アニメーターとして日本の商業アニメーションを創成期から
牽引し続け、後進の指導を精力的に行ってきた故・大塚康生
氏。『ルパン三世』など作画監督の代表作や軍用車両のイラ
ストレーション、雑誌連載や絶版書籍の原稿から未発表の企
画書まで、貴重な「遺稿」を凝縮。長年親交のあった叶精二
氏が編集・構成を担当。その魅力的な絵と軽妙な語り口から
「道楽もの」と自称した著者の生き方と仕事に対する姿勢が
浮かび上がる。全てのファン必携の1冊。
初版好評につき重版決定!!
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