【海の宝石!?】ウミウシ探し=宝探し part2

株式会社伊豆高原ダイビングスクール

2023.06.10 18:00

前回の記事に興味がある方はこちらから

  ウミウシを探そう!!!

皆さんどうも!
伊豆高原ダイビングスクール渋谷店 リョウマです!

今回は「ウミウシ探索」をメインの内容になっております!
これからウミウシを探す予定がある方や、ウミウシを探してみたいという方は
ぜひ参考にしてみて下さいね!

 

まず初めに

ウミウシを見つけるには、ウミウシがどんな環境にいるのか知っておく必要があります。

最も多くのウミウシが見られるのは、固着生物に覆われた岩礁と言われております!
ウミウシ探し初心者のダイバーは、まず固着生物に覆われた岩礁から探してみるのが良いでしょう。

とはいえ、海藻や海草を餌にするウミウシは砂地に広がる藻場や海草藻(アマモ)場、
サンゴ礁の海では死んだサンゴ塊が集まる「ガレ場」という場所にもウミウシが隠れています。

また、砂地を這い回るウミウシや、海底ではなく中層を漂って暮らすウミウシとさまざまな環境でウミウシは暮らしております!

 

餌場を探そう!

1.岩場

ウミウシの餌となるコケムシ類や海綿が付着する岩場は、格好の探索ポイントです!
特に外洋に面していて、横幅が数メートルの亀裂状になった岩場の壁が狙い目です!

上記のような環境をおすすめする理由は、潮通しが良いわりに波やうねりの影響を受けにくく、ウミウシたちの餌が育ちやすい環境だからなんですね!!

最適な岩場を見分ける他の手段としては、
‟餌が一定数存在するという指標になるウミウシを見つける”
といったテクニックも存在します!

たとえば、カイメンを食べる「アオウミウシ」が岩場にいれば、同じ餌を食べる他のウミウシがいる可能性があるということになります!

ダイビング前にコケムシや海綿を食べるウミウシを調べて、ダイビング中には常に壁やガレバを探し、その場所では神経を集中することが基本動作になります!!

ちなみにアオウミウシも好物は「クロイソカイメン」というカイメンになります!

2.砂地

一見、何もないようにみえる砂地にも、ウミウシの餌場があるので探索ポイントとして欠かせないですね!
砂地のウミウシたちが何を食べているのかというと、
肉食系ウミウシはウミウシを、
草食系ウミウシは海草(うみくさ)を餌としているんですね。

まずは肉食系のウミウシがいる砂地を見つける為には、一目見ただけでは判断がつきにくいので言葉にするなら、
泥質混じりで、波やうねりの影響を受けにくい砂地が狙い目になります!

泥質の混ざった砂は有機物が混入しやすく、有機物を食べる微小な動物が生息していて、この小さな動物たちを食べる肉食系のウミウシが集まってくるんですね!

ウミウシも生き物なので、穏やかに暮らしたいという気持ちは持っていると思うのですが、
台風や時化の後に形状がガラッと変わるような砂地を住処にはなかなかしないと思います。
砂地の上にいる肉食系ウミウシを見つけるなら、少し泥っぽい砂でできた、波の影響を受けにくい砂地を探すのがよさそうですね!

一方で草食系のウミウシを見つけるコツは、海草が生えている場所を見つけることです!
これらウミウシたちは、海草の汁を餌としています!

汁から葉緑体を体内に取り込み、光合成をして生活しているので、生活圏は海草周り。
よって餌となる海草およびその周辺を探すと見つかりやすいということになります!
草食系のウミウシは意外とイージーに見つけることができます(※主観)

草食系のウミウシたちは比較的小さく、大きくても10cm以下、5mm程度のものが多いので、ルーペを持って探せば発見率は上がる気はします。
老眼が始まっている方は、マスクにレンズを付けましょう!

有機物を食べるウミウシたちと同様、海草も台風や海流の影響を受けやすい砂地を忌避する傾向があり、比較的環境が安定している砂地に生息している印象です!

3.ガレ場・サンゴ礁域

多様性に富んだサンゴ礁の周辺域はウミウシの餌も豊富になっています!
特に、狭いエリアにいろいろな種類のサンゴが密集しているところが狙い目で、きれいなサンゴ群落の周辺の、
死んだサンゴ塊やサンゴ礫の集まったところ (通称、ガレ場)を中心に探索
すれば、ウミウシ遭遇確率はかなりあがると思います!

なぜなら、死んだサンゴの表面にはウミウシの餌となる、刺胞動物やコケムシ、海綿が付着していることが多く、
ウミウシはそれら餌の臭いを触角をつかってかぎ分け、そこに集まってくるからなんですね!

ガレ場はワクワクしますね(^▽^)/

ただ気を付けてほしいのは、
ウミウシをたくさん見つけたいからといって、たとえ死んだサンゴ塊であっても無闇に触るのはNGです!

怪我をしてしまったり、生き物の住処を荒らしてしまったりする可能性があるので自然生物には触れず、海中景観はそのままに、目視で探すようにしましょう!

4.水面

食事のために水面に浮かんでいるウミウシもいるので、水面を探すのもお忘れなく(^▽^)/

水面で食事をするウミウシに、ダイバーにポピュラーな「アオミノウミウシ」がいますね!
彼らの餌となるカツオノエボシやギンカクラゲが水面にいるので同じような生活形態をとってるわけなんですね!

皆さんご存じのとおり、クラゲ類には猛毒の刺胞がありますね!
アオミノウミウシにはその毒は効果がないんです!
むしろ、身の危険を感じたときの武器として体内に取り込んで保持するので、水面でアオミノウミウシを見つけても絶対に触らないでくださいね!!

とはいえ、この食事シーンに遭遇することはなかなか難しいため、水面を探す方法はウミウシ探しの変わり種だと思います。
サンゴや海底、岩壁だけではなく、たまには空を見上げてみるのもいいかもしれないですけどね(笑)

 

探すポイントは様々!けど正直…

ウミウシ探しは正直【運】要素が強い!気がします。

僕自身も居ると聞いていたウミウシを発見できなかったり、居ないと思っていたウミウシに出会えたり、こればっかりはわかりません😢

けどそこが面白い要素でもありますね!!!

 

まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございました!

きっとあなたも【ウミウシマスター】へ歩みだしたかと思います!
様々なウミウシを探して記録していきましょう!

伊豆高原ダイビングスクールはニッチな分野から王道までダイバーの興味に特化したダイビングを提供いたします!

ぜひ一緒にその道のプロを目指しましょう(^▽^)/

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