海のSOSを聞こう:ダイバーだからこそできること

株式会社伊豆高原ダイビングスクール

2025.03.05 19:00

ダイバーだからこそ気づける、海の変化と未来へのアクション

海の中に広がる美しいサンゴ礁やたくさんの魚たち。ダイビングをするたび、その魅力に心を奪われますよね。 でも最近、「以前よりサンゴの色が薄くなった気がする」「海の中でゴミを見かけることが増えた」と感じたことはありませんか? 実は、世界のサンゴ礁の50%以上が過去30年で失われ(WWF 2023)、毎年800万トンものプラスチックが海に流れ込んでいる(UNEP 2023)といわれています。 でも、だからこそダイバーにはできることがあります。 少しの意識や行動の積み重ねが、海を守ることにつながるかもしれません。 今回は、海の現状と、私たちダイバーだからこそできるアクションを紹介します。 次に潜るとき、あなたもできることを考えてみませんか?

1. 変わりゆく海

次に潜る海で、サンゴの景色が少し違って見えるかもしれません。

世界のサンゴ礁の50%以上が過去30年で失われ(WWF 2023)、毎年800万トンのプラスチックが海に流れ込んでいる(UNEP 2023)。

美しい海の景色が、少しずつ変わってきています。
沖縄の海でもサンゴの白化が進み、以前よりも色彩が少なくなった場所もあるといいます。

でも、私たちダイバーだからこそ、海の変化を感じ、守るためにできることがあるはず。
一緒に、海の今を知り、考えてみませんか?

 

2. 変化する海:ダイビングで見える今

海は静かに変わり続けています。
沖縄・恩納村では2023年の猛暑で、サンゴの白化が進行。
かつての鮮やかな色が薄れ、魚の数も減ってきているといいます。

「10年前はサンゴの森だったのに、今はずいぶん景色が変わった」

そう話すのは、地元のダイビングガイドさん。
伊豆大島でも、海底にビニール袋やペットボトルが落ちていることが増えてきたそうです。
そんな光景を見たとき、少し心が痛んだことはありませんか?

世界に目を向けると、さらに深刻な状況も

• グレートバリアリーフでは70%が白化(オーストラリア政府 2022)

• 「2050年には海のプラスチックが魚の量を超える」との予測も(UNEP 2023)

• このままでは、サンゴ礁の90%が消えてしまう可能性がある(IPCC 2023)

でも、こうした問題も、少しずつでも状況を変えていくことができるはずです。

 

3. ダイバーだからこそできること

海の変化に気づくことができるダイバーだからこそ、できることがあります。
世界中で、多くのダイバーが行動を始めています。

• タイの「Trash Hero」(2018年~):10トン以上のゴミを回収。

• 日本の「海さくら」(伊豆):15年以上にわたり、海をきれいにする活動を継続。

• インドネシアのダイバー:サンゴの移植活動に取り組む。

1回のクリーンダイブで、平均50kgのゴミが回収可能(Ocean Conservancy 2023)。
これは、ペットボトル約2000本分にもなります。

沖縄のダイバーの方もこう話しています。
「ゴミを拾うたび、海が少しきれいになっていく気がする。魚が戻ってくるのを見ると嬉しい」
小さな積み重ねが、未来の海を変えていくかもしれません。

4. 今すぐできる3つのこと

海を守るためにできることは、難しいことばかりではありません。

今日から始められる3つのことを紹介します。

① ダイビング中にちょっとしたゴミ拾い

ダイビングの際に、ちょっとしたゴミを拾ってみるのはどうでしょう?
1人が1kgのゴミを拾えば、100人で100kgが回収できます。
沖縄のダイビングショップでは、ゴミ回収用のネットを無料貸し出ししているところもあります。
次に潜るとき、少し意識してみると、海が変わるかもしれません。

② サンゴに優しい日焼け止めを選ぶ

日焼け止めの成分にも注目してみましょう。
オキシベンゾンが含まれる日焼け止めは、サンゴの成長に影響を与えることがわかっています。

✅ おすすめのリーフセーフ日焼け止め

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また、リサイクル素材のウェットスーツや生分解性のワックスを選ぶことも、海に優しい選択肢のひとつです。

③ SNSで海のことを伝える

「#エコダイブ」のハッシュタグを使って、気づいたことを発信してみませんか?

✅ ゴミ拾いの写真
✅ 海の変化についての感想
✅ エコツアーの紹介

海外では、ハッシュタグ運動をきっかけに1年間で1万人以上のダイバーが行動を起こした例もあります。
「こんなことをやっているよ」とシェアするだけでも、仲間が増えていくかもしれません。

5. 未来の海を守るために

今、海は少しずつ変わってきています。

• 毎年800万トンのゴミが流れ込む

• サンゴ礁はこのままでは90%が消える可能性がある

でも、ダイバーだからこそ、できることもあります。

• ゴミを拾う

• サンゴに優しい選択をする

• 海について発信する

このような小さな行動の積み重ねが、未来の海を守ることにつながります。

2030年までにサンゴ保全を進めれば、20%は救える(UNEP 2023)。
私たちが今できることを、少しずつ続けていきませんか?

「次にダイビングする時、あなたができそうなことは何ですか?」

もしよかったら、コメントで教えてください。
小さな行動が、未来の海を守る力になります。

店舗・筆者情報

店舗名: 伊豆高原ダイビングスクール渋谷店
住所:東京都渋谷区渋谷1−8−5 グローリア宮益坂503
電話番号: 03−6421-0981
メールアドレス: shibuyadive@tbz.t-com.ne.jp
営業時間: 12:00〜21:00
休み: 不定休
公式LINE: https://lin.ee/4YpNom5

筆者プロフィール

名前: 土屋 遼将(ツチヤ リョウマ)
生年月日: 1998年3月2日(26歳)
経歴: 大学卒業後、単身で小笠原へ移住。自然の素晴らしさ、海の素晴らしさ、そしてダイビングの面白さ・素晴らしさに魅了される。
ダイビングの魅力を広めるために帰京し、都内の別ダイビングショップを経て、現在 伊豆高原ダイビングスクール渋谷店 店長 に就任。

それでは、また海でお会いしましょう!

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種類
調査レポート

カテゴリ
スポーツ・アウトドア