AnyPalette、諏訪中央病院で地域と繋がる参加型ホスピタルアートの実証実験を実施ー約110名がイベント参加
株式会社YuBASE(本社:東京都品川区、代表取締役社長:坂尻 愛明、以下YuBASE)は、セイコーエプソン株式会社(本社:長野県諏訪市、代表取締役社長:小川恭範、以下エプソン)の協力のもと、クリエイターの作品と世界を結ぶプラットフォーム AnyPalette(エニーパレット)の取り組みとして、地域住民と繋がる参加型ホスピタルアートの実証実験を2023年3月に実施いたしました。
AnyPalette について
AnyPalette は、クリエイターの作品をインテリアとして売買できるマーケットプレイスです。所属している約 150 名のクリエイターと法人のマッチング事業も展開しています。
AnyPalette サイト:https://any-palette.com/
実証実験の背景と目的
今回の実証実験では、YuBASE がイベント企画・プロジェクトマネジメント・ディレクションを担当、AnyPalette に所属するクリエイターがホスピタルアート制作を担当し、共創することで、参加型アートの効果などを検証しました。
【実証実験の協力先】
長野県 諏訪中央病院:http://www.suwachuo.jp/
【実証実験の目的】
諏訪中央病院は、地域とのつながりを大切にしており、運動会などの様々なイベントを実施してきました。しかし、コロナ禍によってイベントの開催ができず、地域との繋がりが薄れてしまいました。このため、病院は、コロナで失われた病院と地域の繋がりを取り戻すことを目的とした実証実験を実施することを決定しました。
また、病院外来についても、暗い照明や無機質な雰囲気が不安に感じやすい問題がありました。このため、アートの力を借りて、外科外来の不安を取り除く空間に変えることができないかという要望があり、実証実験の対象となっています。
【掲出場所】
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1 階 外科外来待合い・レントゲン・CT 室前
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サイズ:約 2.7 × 5.2 m
【エプソンの協力により実現】
YuBASEは、2022年3⽉に開催された「HackTreck 2022(主催:エプソン、共催:株式会社⽇本総合研究所、起業家エンジニア養成スクール 『Gʼs ACADEMY』)」において、Epson Connect APIを活⽤したプロダクトを開発し、優勝しました。このハッカソンがきっかけとなり、実証実験を行い、企画から実現まで多大なサポートをいただきました。
実証実験の概要
今回の実証実験では、座談会を通じて、参加型ホスピタルアートの掲出場所に対し、病院や地域への想いを深堀り、そこから、イベント内容や作品テーマを医療関係者で話し合う座談会を実施いたしました。
【クリエイターの選定について】
座談会の意見内容を元に、合致する AnyPalette 所属のクリエイターを複数選出し、コンペティションを実施いたしました。医療関係者との話し合いにより、AnyPalette 所属のクリエイター Misuzu Noma氏の企画案「巡り繋がる私の庭」が採択されます。
【イベントについて】
今回の参加型ホスピタルアートのイベントでは、医療関係者や地域住民が白い花のステッカーにクレヨンや色鉛筆で色を塗っていただき、掲出場所に貼っていただきました。総勢、約 110 名が参加いたしました。
【装飾方法について】
デジタル化しましたアート作品を、大型ウォールステッカーとして製造し、掲出場所に装飾しています。
実験実験の成果
塗っていただいたモチーフを貼っていただいた一部参加者 (n=21) に対し、アンケートを実施したたところ、大変ご満足いただく結果となりました。
また、本イベントの企画より携わった病院関係者 (n=5) に対し、参加型ホスピタルアートのイベントについて、ご満足いただいたポイント(複数回答可)についてアンケートを実施したところ、「ホスピタルアートのデザイン」「参加型アートの体験」について、ご評価いただきました。
※その他の詳細データについては、お問い合わせください。
【参加者や病院関係者の声】
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座談会を実施いただいたことで、それぞれのスタッフから当院の歴史や方向性、思いなどの意見がありそれを共有できたことは、担当者だけがプロジェクトを進めるやり方では決してでてこない深みが生まれてよかったと思います。
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誰でも参加できて良いと思います 持参するものもなく、その場で参加できます。春の陽が院内に溢れています。
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子どもたちをはじめ職員や患者さんが笑顔になっているところが一番良かったです。
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当院にデザインの方針がなければ、このような進め方がぴったりだったと思います。地域の方の参加も良いと思います。自分達の病院という気持ちが持てると思いますので、おなじコンセプトで他の場所を彩っても違うものになる面白さもありますね。
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参加型だったため、患者さんなどに病院が考えていることが伝えることができたのではと思います。このような機会になったことが良かったと思います。
今後の展望
実証実験の成果を活かし、企画者や参加者の「想い」とクリエイターの「想い」が繋がり、未来へ残り続ける、共創型の空間アートを展開し、地域活性化、観光資源の創出、遊休資産の価値化に繋げていきます。何かご相談などございましたら、support@yubase.co.jp もしくは、お問い合わせフォームよりお問い合わせください。
お問い合わせフォーム:https://share.hsforms.com/1wbP43zxtR62ktHuFA2t4awd27m2
生成 AI で作品を気軽に作れる時代だからこそ、人の「想い」や「繋がり」に焦点を当て、意味のある特別な価値を創出していきます。
各関係者からのコメント
諏訪中央病院 土井 潤二氏
病院内にアートで飾るというイメージはどんどんと膨らむものの、どうやって実現させるのか、どんな作品がいいのか、アーティストはどうやって見つけるのか・・・
そんな悩みと合わせて私たちの思いも受けて止めてもらいながら丁寧にプロジェクトをすすめ、そして実現していただけました。作品によって明るくなった廊下を、笑顔で通過する患者さんや病院スタッフをみて、やってよかったと心から思っています。
クリエイター Misuzu Noma氏
諏訪中央病院のハーブガーデンのように、そこで生まれる出会いや繋がる輪、暖かさ、命の喜びを感じられる作品をめざして描きました。
例えば屋内に居ても、目を閉じ外の風を想像してみたり、光を感じてみる。この空間がそんな感覚を開く一助になれば最高に幸せです!
私たちは皆、一人に思えても繋がっています。大きな繋がりの中に在ると同時に、“私の・今”を楽しんでほしい。それが全体の調和にも繋がってゆくと信じています。
株式会社YuBASE 代表取締役 坂尻 愛明
「こんなに変わるの!」「素敵ですね!」
実際に作品を観た方々が、口々に驚きの声をあげてくださいました。
現実の空間を変えるからこそ、伝わる想いがあります。参加者をするからこそ、作品に愛着があります。
デジタル化やAI化が進む現代だからこそ、リアルの場で実現する意義、人間がする意味が問われます。その一つの答えが、本取り組みを通じて実現できたのではないかと確信しています。
会社情報
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社名:株式会社YuBASE
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代表取締役:坂尻 愛明
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設立:2022 年 3 月
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所在地:東京都品川区西大井 1-1-2(Jタワー西大井イーストタワー 2 階)
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お問い合わせ先:support@yubase.co.jp
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