満栄工業は独立行政法人 国際協力機構(JICA)中小企業・SDGsビジネス支援事業に採択されました!

株式会社DDR

2023.03.28 09:11

活性炭製造でカンボジアの雇用創出。現地にニーズ調査を行います。 カンボジアの椰子を使った活性炭製造、安全な水の普及を目指します。

満栄工業株式会社はJICA中小企業・SDGs ビジネス支援事業ニーズ確認調査に採択されました(2025年3月31日にて契約終了。契約締結後から終了期間までの8カ月で調査を行う予定)。カンボジアにおいて『活性炭』および『活性炭製造技術』を導入することを通じて、SDGs「1.貧困をなくそう」、「6. 安全な水とトイレを世界中に」、「9. 産業と技術革新の基礎をつくろう」に貢献できると考えています。廃棄されている椰子殻を利用し、椰子殻活性炭製造・販売の事業化による新たな雇用の創出、産業の発展・環境保全を目指します。

満栄工業(株)は1921年に創業し、活性炭の製造事業を行ってきました。公益財団法人スクール・エイド・ジャパン(以下SAJ)のカンボジアにおける学校建設事業に協力する中で、井戸水に含まれるヒ素除去について相談を受け、活性炭による水質改善調査を現地で行いました。この調査を通じて、現地で廃棄されている椰子殻を活用した活性炭製造を考えています。

活性炭とは、椰子殻・石炭・木などを主な原料とした、化学物質の高い吸着能力を持つ炭素質であり、浄水場や食品加工において有害物質の吸着・除去に利用されます。特に『椰子殻活性炭』は自然由来の原料でつくられ、小さな分子の吸着に最適で、水質改善、空気浄化に適しています。そこで、2022年6月、9月に現地に訪問し、SAJの学校建設事業に関連する水質浄化支援活動を行う傍らで、椰子農園やココナッツオイル製造企業を訪問しました。加えて、農村開発省、教育省の局長とも面談し、活性炭の産業化と活性炭による水の浄化など生活の質改善への高い関心を確認しました。こうした活動の結果、活性炭製造・加工技術をカンボジアに導入することで、椰子産業を活性化させ、活性炭産業を創出できると考えます。

現在、カンボジアではココナッツオイル等の椰子製品は製造されているものの、活性炭の原料となる部分は利用されていないため、未活用資源を利用した産業化が可能です。また、製造された活性炭がカンボジア国内の水の浄化等に用いられると、安全な水の供給に貢献できると考えています。

また過去に行った現地政府関係者との面談でカンボジア国内でも生活習慣病が社会問題になっていることが分かりました。当社の『鷹の羽シリーズ』で毒素吸着のできる活性炭を開発中ですが、選択吸着性のさらなる向上により、わずかな量でも多くの毒素を吸着できるようになれば将来的にCKD(慢性腎臓病)患者への投入時、服用負担を減らすことに繋がると考えており、CKDに悩むカンボジアの人々の健康にも貢献ができる可能性があります。

今後も産業と技術確立の基礎をつくり、雇用の創出、安全な水の提供や健康へのアプローチを進めていく予定です。

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