春に気を付けたい自然災害とは?傾向と対策
春の長雨・春の嵐(メイストーム)・融雪洪水
業界初の個人向け不動産コンサルティング・ホームインスペクション(住宅診断)、マンション管理組合向けコンサルティングを行う“不動産の達人”株式会社さくら事務所(東京都渋谷区/社長:大西倫加)が運営するシンクタンク「だいち災害リスク研究所」は、「春に気を付けたい自然災害とは?傾向と対策」として、先週から降り続く春の長雨のほか、春の嵐(メイストーム)、融雪洪水といった、春に特有な自然災害と対策に関する特別コラムを公開いたしました。
春に気を付けたい自然災害とは?
春には、長雨による水害・土砂災害に加え、春の嵐やメイストームと呼ばれる暴風・突風、積雪地では雪解けの時期となり溶けた雪が川などに流れ込んで「融雪洪水」を引き起こすこともあります。
・春の長雨で注意すること:
春は冬型の気圧配置が弱まり前線による雨雲が停滞、長く雨が続くことがあります。「春の長雨」は菜種梅雨、春雨、花散らしの雨などの呼び方があり、春は東京では冬場の2倍近い降水量がある意外と降水量が多い時期です。雨が続くと、低い場所に水が集まって氾濫が発生する「内水氾濫」や、河川の洪水・氾濫のほか、崖や斜面の近くでは土砂災害が懸念されます。
自治体が発行する洪水、内水氾濫、土砂災害ハザードマップを確認しましょう。ただし、ハザードマップが作成・公開されていない場合や、公開されていても色がついている区域の外で浸水、土砂災害が発生する場合もあります。周りより標高が低い場所では2階で、崖がある場所では2階の崖と反対側で寝るなどで被害を軽減できる場合があります。
・春の突風に対する備えは:
気象庁から「暴風に関する気象情報」、「強風注意報」、「暴風警報」が発表されることがあります。強風が想定される際は、家の周囲やベランダに置いてある倒れやすいもの、飛ばされやすいものを家の中に入れるか固定しておきましょう。屋根やアンテナなどは事前に異常がないか確認し、窓はシャッター等を下すか、飛散防止フィルムを貼るなどが効果的です。窓に養生テープを貼ることは、窓ガラスの割れ防止にはならないことに注意が必要です。
・融雪による災害:
積雪地の河川は、雪解けにより年間で3~5月に最も水位が高くなります。長雨などと重なり融雪洪水につながることもあるので、あらかじめ洪水ハザードマップを確認することが望ましいです。事前に「融雪注意報」が発表されることがあるので、川のそばでは融雪による洪水や低い土地の浸水に、崖や斜面沿いでは土砂災害などに警戒しましょう。
■不動産の達人 株式会社さくら事務所■
東京都渋谷区/代表取締役社長:大西倫加
https://www.sakurajimusyo.com/
1999年、不動産コンサルタント長嶋修が設立。「人と不動産のより幸せな関係を追求し、豊かで美しい社会を次世代に手渡すこと」を理念として活動する、業界初の個人向け総合不動産コンサルティング企業で2022年3月12日現在で60,444件を超える実績を誇る。
■だいち災害リスク研究所■
所長:横山芳春
https://www.sakurajimusyo.com/daichi/
安全性の高い土地選びと住宅づくりを広めることを目的として2021年に大西倫加が設立。防災のコンサルティング事業を開始し、国内唯一の個人向け災害リスク診断サービス「災害リスクカルテ」を提供する、さくら事務所運営のシンクタンク。
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