「伊豆の水が育てた、海と山のうなぎ。」『伊豆二水うなぎ』──うなとろ川善の新しい挑戦。1月提供開始

(有)ケイ.アイ.サービス

2025.12.15 18:10

駿河湾の天然海水で泥抜きし、汽水域に近い環境で仕上げた一尾。伊豆の自然と職人の技が生んだ、まったく新しい味わいです。

うなぎの味は、水で決まる——。 淡水魚として知られながら、産卵のために海へと旅立つ特異な生態をもつうなぎ。その“川と海を往復する一生”に着目し、育成環境そのものから見直す試みが、伊豆で始まっています。 静岡県伊豆市の「うなとろ川善」は、駿河湾の天然海水と萬城の滝の水を循環させた独自の飼育環境を構築し、汽水域に近い状態で育てた新ブランド『伊豆二水うなぎ』を使用した新メニューの提供を、2026年1月より開始します。 従来の淡水主体の育成とは異なり、海水を取り入れた環境で泥抜きから仕上げまでを行うことで、泥臭さを抑え、脂にキレのある澄んだ味わいを実現。とりわけ白焼きでは、その違いが顕著に表れ、うなぎ本来の旨みと香りをダイレクトに感じられる仕上がりとなっています。 駿河湾の清浄な海水、萬城の滝がもたらす軟水、そして伊豆の山葵や地元野菜——地域資源を味の設計そのものに組み込むことで、「伊豆でしか成立しないうなぎ」を目指しました。 本取り組みは、単なる新メニュー開発にとどまりません。 養殖・泥抜き・調理という各工程を再設計し、うなぎの生態学的視点と料理人の経験知を掛け合わせることで、これまで固定化されてきた“うなぎの味の前提”に一石を投じる挑戦です。 白焼きと蒲焼を一度に楽しめる「ハーフ&ハーフ丼」や、伊豆産本山葵とのペアリング、夜の完全予約制会席コースなど、表現方法も多層的に展開。観光地・伊豆から、うなぎ文化の次の可能性を発信します。

伊豆の水が育てた、海と山のうなぎ

──『伊豆二水うなぎ』、うなとろ川善の新たな挑戦

静岡県伊豆市に店を構える「うなとろ川善」は、駿河湾の天然海水と萬城の滝の水を循環させた独自の育成環境で育てた新ブランドうなぎ『伊豆二水うなぎ』を使用した新メニューの提供を、2026年1月より開始します。
淡水と海を行き来するうなぎ本来の生態に着目し、汽水域に近い環境で仕上げることで、従来のうなぎとは一線を画す、澄んだ味わいとキレのある脂を実現しました。

【「伊豆二水うなぎ」とは】

『伊豆二水うなぎ』は、伊豆の海水と萬城の滝の水という二つの水を循環させた育成環境で育てたうなぎです。
駿河湾の清浄な海水を用いた泥抜きと仕上げにより、特有の泥臭さを抑え、白焼きでその違いが明確に感じられる、雑味のない味わいが特徴です。

この育成方法は、自然界の汽水域に近いリズムを再現することを目的としており、うなぎへのストレスを最小限に抑えることで、素材本来の旨みを引き出しています。

【商品開発の背景──うなぎの生態から発想】

開発のきっかけは、うなぎが持つ特異な生態への着目でした。
うなぎは川で育ち、遠くフィリピン沖の海で産卵するという、生涯を通じて淡水と海水を往復する魚です。
「うなとろ川善」では、この“旅”そのものを育成環境に反映できないかと考え、海水を活用した循環型の育成に挑戦しました。

代表・小出征史は次のように語ります。
「うなぎの命の始まりは海にあります。その記憶を呼び覚ますような環境で育てることで、より自然に近い、澄んだ味わいが生まれるのではないかと考えました。」

【味の特徴と提供スタイル】

海水環境で育てた『伊豆二水うなぎ』は、脂の重さを感じにくく、後味のキレが良いのが特徴です。
特に白焼きでは、身の旨みと香りが際立ち、伊豆産本山葵との相性も良好です。

提供メニューの一例として、以下を展開しています。

ハーフ&ハーフ丼
 白焼きと蒲焼を一度に味わえる一杯。澄んだ脂と香ばしさの対比を楽しめる人気メニュー。

山葵白焼きペアリング
 本山葵の辛味が、二水うなぎの繊細な旨みを引き立てる一皿。

うなとろ丼(定番)
 山形県産自然薯のとろろと蒲焼を合わせた、川善の原点ともいえる一品。

夜は完全予約制で、『伊豆二水うなぎ』を軸に伊豆の旬食材を組み合わせた会席コースも提供しています。

【地域資源を活かした取り組み】

本取り組みでは、伊豆の海水や滝の水だけでなく、山葵や地元野菜などの地域資源を積極的に活用。
地元農家との連携を通じて、食材の背景や物語まで伝えるメニュー開発を進めています。

また、大型バスにも対応可能な駐車場を完備し、最大45名までの会食や接待、観光客の受け入れにも対応しています。

【今後の展望と発信活動】

「うなとろ川善」では、『伊豆二水うなぎ』の育成背景や伊豆の水文化について、Instagramや冊子を通じて継続的に発信。
今後は、地元の小学校や保育園と連携した食育プログラムの実施も構想しています。

伊豆の自然と向き合い、うなぎの生態から味を再構築する——。
『伊豆二水うなぎ』は、地域発の新たなうなぎ文化の可能性を提示する試みです。

 

株式会社ケイ、アイ、サービスについて 
「うなとろの川善」 

1986 年の創業以来、私たちは「食を通じて、土地の記憶と未来をつなぐ」ことを理念に掲げ、伊豆の自然・文化・人の営みを丁寧に紡いできました。近年では、ふるさと納税返礼品としての食事券提供や、地域冊子・観光プロモーションとの連携など、食を軸とした地域発信にも力を入れています。小規模ながらも、確かな技術と物語性のある料理で、伊豆の魅力を内外に伝えること。それが、ケイ、アイ、サービスの使命です。 
 
【会社概要】 
「伊豆の自然と人の営みを、食を通じて未来へつなぐ」有限会社ケイ、アイ、サービスは、伊豆の豊かな水系と風土に根ざした食文化を守り、進化させることを使命としています。運営する「うなとろ川善」では、駿河湾の海水を活かした“伊豆二水うなぎ”の提供をはじめ、地域の食材・歴史・物語を一皿に込めた料理を展開。観光客だけでなく、地元の方々にも愛される店づくりを目指しています。 


社名:(有)ケイ、アイ、サービス
所在地:静岡県伊豆市関野317
代表取締役:小出征史 

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カテゴリ
食・グルメ