年末大掃除で必ず見直したい「3つの見落としポイント」
カビ相談、前年比65%増 —— あなたの家は大丈夫?
個人向け不動産コンサルティングや住宅診断を手がける「株式会社さくら事務所」(東京都渋谷区/代表:大西倫加)は、年末の大掃除シーズンに向け、家庭で見落としがちな“カビ対策”について、注意すべきポイントと効果的な防止策をまとめました。 新年を清潔で快適に迎えるために、いま確認しておきたいポイントをご紹介します。 本件に関する取材・ご質問は、下記までお気軽にお問い合わせください。
今年は特に注意!カビ相談は前年比 65 %増

近年、築浅住宅から中古まで幅広い住まいで「カビに関するトラブル」が目立っています。
当社でも2025年に入りカビに関する問い合わせが増えており、11月までに109件に達しました。前年比で65%増となり、住宅でのカビ問題が深刻化していることがうかがえます。
カビ トラブル増加の背景
① 異例の高温多湿
夏期に例年以上の高温多湿が続き、室内ではカビが発生しやすい状況が長期化
② 断熱・気密性能の向上
性能向上で快適性向上の一方、湿気が逃げにくく、住まい方にコツがいる住宅も
③ 湿度リスクの周知不足
24時間換気や収納・家具配置など、“湿気をためない住まい方”が浸透していない
④ 湿気がこもるのは高気密住宅だけではない
アルミサッシ普及以降は高気密・高断熱住宅かどうかに関わらず“空気が動かない場所”でカビが発生しやすい
カビ がもたらす深刻なリスク
- 健康被害…アレルギー、喘息、肌荒れなどが悪化する可能性
- 住宅寿命の短縮…木材腐朽菌が繁殖し、見えない部分から構造劣化が進行
- 資産価値の低下…売却時の印象悪化や補修費用の発生リスクも
カビの増殖条件は「空気・栄養源(ほこり・皮脂)・温度・湿度」の4つ。中でもカビの多くは湿度60%を超えると活発になります。
このため、もっとも効率的な予防策は 「ほこり(=栄養源)の除去 × 換気環境の改善」 です。
年末の大掃除は、ほこりを集中的に減らし、湿気がこもらない“住まい方”へ見直す絶好のタイミングです。
大掃除で差がつく!~カビを防ぐ3つのポイント~
①換気・フィルターまわり(24時間換気/浴室・トイレ/エアコン)
✅フィルターの詰まり…換気が十分にできず、湿気がこもる
✅エアコン…換気とは別原因で、冷房運転で発生する結露が残る ⇒カビが繁殖
▶対策
- フィルター洗浄(重度の汚れは交換)、 24時間換気は常時ON
- エアコンは季節ごとの内部清掃と「送風運転」で結露を残さない
②収納・家具裏(空気が動かない場所)
✅外壁側収納、家具裏、サッシ周り… 室内外との温度差が生じやすく湿気・ほこりが溜まりやすい。⇒カビの温床に
▶対策
- 収納物を全て取り出して換気
- 家具は壁から5センチ離す
- カビはアルコールで拭取
- サッシのほこり除去
③床下収納・床下空間
✅床下は湿気がこもりやすい構造…日常的に開ける機会がないため湿気やカビに気づきにくい
カビ臭=床下全体や壁内の広がりの可能性
▶対策
- 床下収納を開けて状態確認
- 可能なら床下空間も点検
- 異臭・湿気は専門家へ相談
- 食品保管は避ける
さくら事務所について
株式会社さくら事務所は「人と不動産のより幸せな関係を追求し、豊かで美しい社会を次世代に手渡すこと」を理念として活動する、業界初の個人向け総合不動産コンサルティング企業です。1999年、不動産コンサルタント長嶋修が設立。第三者性を堅持した立場から、利害にとらわれない住宅診断(ホームインスペクション)やマンション管理組合向けコンサルティング、不動産購入に関する様々なアドバイスを行う「不動産の達人サービス」を提供、74,000組を超える実績を持っています。
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