札幌国際情報高校「教育DXの第一人者・笹埜健斗氏を迎え、AIと共に学ぶ『グローバル×デジタル人材育成教育』を推進 」

北海道札幌国際情報高等学校

2025.12.03 10:00

〜4学科のコラボレーションで次世代の「グローバルシチズン」育成を加速〜

4学科の融合を加速させ、「AIと共創するグローバルシチズン」の育成を宣言します。

北海道札幌国際情報高等学校(所在地:北海道札幌市、校長:俵谷俊彦、以下SIT)は、文部科学省「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」指定校として、教育のデジタル化と学びの革新を一層進めるため、教育情報学者の笹埜健斗(ささの けんと)氏を「教育DX戦略アドバイザー」として招聘したことをお知らせいたします。

本校は1995年の開校以来、「国際化」と「情報化」の潮流を先見し、多学科集合型という革新的なコンセプトのもと、新しい学びを実践してきました。今回の取り組みは、その理念をAI時代に継承し、創立以来の目標である「グローバルシチズン」の育成を、より実践的に発展させる新たな段階へと進めるものです。

■背景:受け継がれる理念と、学びのアップデート

本校では、普通科・国際文化科・理数工学科・グローバルビジネス科の4学科が、それぞれの専門性と独自の教育文化を育んできました。各学科は独立したカリキュラムを持ちながらも、1年次の「MIXクラス」などを通じて、多様な価値観に触れ合う環境を築いてきました。

一方で、学科間の学びが交わる機会は限られており、生徒が異なる専門領域の仲間と協働する経験をさらに広げていくことが今後の課題です。今回の取り組みでは、これまで培ってきた学科ごとの強みを尊重しながら、テクノロジーを活用して学びのつながりを再構築し、「知の融合」が日常的に生まれる学校文化の創出を目指します。

今回の笹埜氏招聘は、本校が大切にしてきた「多様な専門性を持つ仲間と協働する文化」を、次世代の学びへ発展させるための新しい一歩です。笹埜氏が提唱する、AIを「思考のパートナー」として活用する共創の思想は、SITの教育文化と深く響き合います。今後は、AIを通して探究や協働の質を高め、生徒一人ひとりが自ら問いを立て、世界に発信する力を育てていきます。

■教育DX戦略アドバイザー 笹埜健斗氏について

笹埜健斗氏は、「AIを活用した個別最適かつ協働的な学習体験デザイン」を専門とする、日本の教育DX分野の第一人者です。岡山大学特定教授、慶應義塾大学SFC研究所上席所員などを務め、哲学的視点から「人間中心のテクノロジー活用」を提唱しています。笹埜氏は、AIを人間の代替ではなく、創造性や探究心を引き出す“共創者(Co-creator)”と捉えています。この考え方は、本校が目指す「主体的に課題を発見・発信するグローバルシチズン」の育成理念と重なります。

■今後の重点的な取り組み:SITの伝統を礎に、新たな挑戦へ

笹埜氏の専門的知見のもと、本校の歴史と特色を活かし、以下の3つの重点領域で教育DXを推進します。

1.探究の深化:生徒一人ひとりの「好き」から始まる探究をAIで支援

本校が大切にしてきたのは、生徒自身の関心や問題意識を原点とする探究活動です。今後は、AIを思考のパートナーとして活用し、生徒が自ら見つけた「問い」を質の高い成果へと結びつけるための「探究のプロセス」を再設計します。AIによって、個々の探究がより深く、広く、そして社会とつながる学びへと進化していくことを目指します。

2.AIリテラシー教育:技術と倫理を両立するグローバル人材の育成

AIを使いこなすスキルだけでなく、AIがもたらす社会的・倫理的課題を理解することが、次世代のグローバルシチズンに求められています。本校では、「AIリテラシー」を全ての学科に共通する教養として位置づけ、全学科で実施する「総合的な探究の時間」に体系的に組み込みます。これにより、生徒がAI時代の倫理観・判断力を身につけ、持続可能な社会の担い手として成長できる学びを実現します。

3.学科融合プロジェクト:専門を越えて協働する学びの実践

学科間の垣根を越えた協働は、本校が長年掲げてきた理想であり、今後の重要な挑戦でもあります。DXを推進力として、学科横断型の「学際プロジェクト」を試験的に企画・実践し、知の融合を促進します。理数工学科の技術的知見、国際文化科の多角的視点、グローバルビジネス科の社会実装力、普通科の幅広い教養を掛け合わせることで、SITでしか生まれないダイナミックな学びを創出していきます。

■関係者コメント

北海道札幌国際情報高等学校 校長 俵谷俊彦

「本校は、設立以来、未来の社会を見据えながら教育の形を進化させてきました。『国際』と『情報』という名が示すように、SITは時代の最前線に立ち続ける学校です。今回、笹埜先生をお迎えし、教職員と生徒が一体となって、AIを活用した新しい学びを創り上げていきます。SITの生徒たちが、AIを通じて世界に羽ばたく未来にご期待ください。」

岡山大学 特定教授/慶應義塾大学SFC研究所上席所員 笹埜健斗 氏

「札幌国際情報高校は、日本の数ある高校の中でも、設立当初から“AI時代の教育”に対する答えを持つ稀有な存在です。私の役割は、新しい何かを持ち込むことではなく、この学校のDNAに組み込まれた学際性と探究文化を、AIというツールで増幅させることです。SITの取り組みは、単なる一校のDXではなく、日本の未来の教育がどうあるべきかを示す、力強いメッセージになると確信しています。」

【北海道札幌国際情報高等学校 概要】

学校名:北海道札幌国際情報高等学校

所在地:〒001-0930 北海道札幌市北区新川717-1   

校長名:俵谷俊彦

設立年:1995年   

URL:http://www.sit.ed.jp

【本件に関するお問い合わせ先】

北海道札幌国際情報高等学校

DX探究部 部長(DXハイスクール事業担当) 髙西貴幸

電話番号:011-765-2021

メールアドレス:takax2@hokkaido-c.ed.jp

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