歴史的な一棟のオーナーに――アースバッグハウス社員権NFT、販売開始

地域の素材で家を創るDAO

2025.12.10 09:03

東大と共同研究、日本の建築史に新たな一頁を刻むプロジェクト

地域の土を積み上げてつくる「アースバッグハウス」。 世界で災害に耐えてきたこの建築が、いよいよ日本で正式な建築認証に挑みます。 本プロジェクトは東京大学・佐藤淳准教授との共同研究として進められ、社員権NFTの販売を通じて参加する仲間を募集します。

■ アースバッグハウスとは?

アースバッグハウスは、地域の土を袋に詰めて積み上げることで建てられる、環境に優しい住まいです。
厚い土壁とドーム構造によって、耐震・耐風・耐火・耐水に優れ、自然災害に強い建築として世界的に注目を集めています。

■ 東京大学との共同研究による制度化への挑戦

今回のプロジェクトは、東京大学・佐藤淳准教授(構造設計家)との共同研究として進められます。
佐藤准教授は「Sunny Hills Japan」「公立はこだて未来大学研究棟」などの著名建築を手がけてきた構造家であり、建築と構造デザインの融合に取り組む第一人者です。
この共同研究では、アースバッグハウスの構造計算・性能評価を日本基準で行い、国土交通省の大臣認定→建築確認取得という制度的な壁を超えることを目指します。

■ 世界で証明された「アースバッグの強さ」

アースバッグハウスは、各地で実際の災害に耐えた実績を持ちます。

  • 2015年 ネパール大地震(M7.8):国内に存在した55棟がすべて無傷で残存。政府の再建カタログに採用。
  • 2010年 ハイチ地震(M7.0):孤児院の土嚢住宅が被害ゼロ。周囲のブロック造は大破。
  • 2012年 トルコ地震(M6.1):築数年の円形住宅が無被害。所有者は「しなやかに揺れただけ」と証言。
  • 2017年 プエルトリコ:ハリケーン・マリア:カテゴリー4の直撃にも無損傷で居住継続。
  • 2010年 パキスタン洪水:砂利基礎により浸水被害を回避、洪水後すぐに生活再開。

この実績から、アースバッグは国連・NASAからも注目され、人道支援住宅や月面基地構想の候補としても研究されています。

■ 今回建てるのは「雛形」となる一棟

本プロジェクトで建てるアースバッグハウスは、日本の制度に初めて公式に認められる雛形として位置づけられています。
独自性を追いすぎず、誰もが「アースバッグといえばこれ」と思える象徴的なデザインを採用。
完成後は宿泊施設としても利用され、オーナーNFT保有者はここに泊まり、自らの関わった一棟を体験できます。

■ 建築拠点:KIBOTCHAスマートエコビレッジ

アースバッグハウスが建てられるのは、宮城県東松島市の「KIBOTCHAスマートエコビレッジ」です。
6ヘクタールの広大な敷地を持つこの場所は、かつて小学校だった施設をリノベーションして生まれた次世代型コミュニティ。
食料・エネルギー・住居といった暮らしの基盤を「自らの手で創る」実験が日々行われており、今回のアースバッグハウスは、ここに暮らす人々や訪れる人々が体験できる未来の住まいの雛形となります。

■ 社員権NFTについて

今回の資金調達は**1口20万円の社員権NFT(限定70口)で行われます。
購入者はオーナーとして、

  • 毎年1泊2名の永年宿泊権
  • 建築体験イベントへの参加権
  • 次の建築地や方針に関する議決権

 を持ち、「歴史を共に築く仲間」となることができます。

プロジェクトメンバーのコメント

工藤 シンク Shinku Kudo(貴凛庁株式会社 社外取締役)
  「家はただ暮らす場所ではなく、私たちがどのように地と人と繋がり、生きていきたいかを示す表現そのものです。私はサイハテでの村づくりを通じて、“暮らしを自ら創る力”の重要性を体感してきました。アースバッグハウス社員権NFTという仕組みは、ただ住まいを持つこと以上に、想いを共有し、歴史を刻む仲間になることを意味します。東京大学・佐藤准教授との制度的挑戦を経て、この一棟が“誰もが地域の土で築ける未来”へのモデルとなることを心から願っています。」

近藤 ナオ Kohji Kozakai(デザインコンサルタント)
  「私にとって、住まいとはただの建物ではなく、暮らしをつくる場であり、未来を共有するキャンバスです。これまで多拠点暮らしや南伊豆ニュービレッジなど、地域素材や人とのつながりをもとに“自らつくり、共に生きる”暮らしを探究してきました。アースバッグハウス社員権NFTは、その理念を正式な建築として形にするとともに、オーナーとして共に歴史を築く機会をもたらすと思っています。東京大学との共同研究を通じ、制度の壁を乗り越えるこの挑戦は、住まいの概念を社会全体に刷新させるきっかけになると信じています。」

小堺 康司 Kohji Kozakai(アースバッグ建築デザイナー)
  「土で築かれた家には、人の手跡が残り、どこか懐かしい温もりを感じます。地球の子宮ともいわれる包み込まれるような土の空間は、耐久性に優れ、自然災害にも強いため、未来の居住シェルターとしての可能性を秘めています。そんな究極ともいえる空間を、ぜひ多くの人に体感してほしいと思います。社員権NFTを得ることで、この歴史的なプロジェクトに貢献しながら、自らも利用し、共に歴史を刻む喜びを分かち合えるでしょう。」

発売概要

  • 商品名:アースバッグハウス社員権NFT
  • 価格:20万円/1口
  • 販売数:70口(総額1,400万円)
  • 販売開始日:2025年9月15日
  • 詳細ページ:https://dao.kibotcha.com/iedao

団体概要

地域の素材で家を創るDAO合同会社
地域の土・木材・竹などを活用した循環型建築を研究・推進する合同会社。環境負荷を抑えつつ、防災性と持続可能性を兼ね備えた「地域でつくり、地域に残す住まいづくり」を実践している。
https://dao.kibotcha.com/iedao

KIBOTCHA スマートエコビレッジDAO合同会社
宮城県東松島市を拠点に、小学校跡地を活用した「スマートエコビレッジ」を展開。食料・エネルギー・住居を「自らの手でつくる」実証拠点として、地域資源を活かした実験的取り組みを進めている。
https://dao.kibotcha.com/

貴凛庁株式会社
スマートエコビレッジ事業全体を統括する企画・設計・制度設計の専門企業。特にアースバック建築に関しては、制度化や大臣認定取得に向けた技術・法制度面でのサポートを担い、東京大学との共同研究を通じて「地域素材による次世代型住宅」の社会実装を推進している。
https://kirintyou.co.jp/

施設・報道関係に関するお問い合わせ

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〒981-0411 宮城県東松島市野蒜字亀岡80番

担当:澤 海渡(kaito sawa)

メールアドレス:iedao@kibotcha.com

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