高齢者を24時間見守る電動車いすモニタリングシステム 「モニスタ」 6月よりサービス開始
IoTの活用で走行状態がいつでもスマホで確認可能に
株式会社シンエンス(本社:大阪府東大阪市、代表取締役 前田誠司)は、電動車いす用のモニタリングシステム「モニスタ」を新たに開発し、2022年6月1日よりサービスを開始します。当社が行う電動車いすレンタル事業のオプションサービスとして、全国の福祉用具取扱店を通して提供します。介護保険制度を利用してレンタルしている電動車いすに保険外サービスとして提供し、将来的にはお客様所有の電動車いすへのサービス提供も予定しています。
近年、高齢者ドライバーによる自動車事故が社会問題となる一方、日常生活を維持するため自動車が手放せない人がいるのも現実です。こうした中、運転免許証返納後の自立した生活を支援する新しい移動手段として電動車いすが注目されています。電動車いすを安全に使うためには車両のメンテナンスが欠かせませんが、電動車いすは道路交通法上、歩行者として扱われるため、車検などの制度がありません。しかも使用頻度は人によって様々。そのような中「ご利用者それぞれに適切なタイミングでメンテナンスを提供できないか?」そんな思いから当社ではモニスタの開発に着手しました。
シニアカーとも呼ばれる電動車いすの利用者は年々増えつつあるものの、社会における理解の増進や受容性の向上が普及に向けた課題となっています。経済産業省が2020年に実施した電動車いすの導入実証によると、実証前は「歩く機会が減ってしまう」と考える高齢者が多くいましたが、実証後は「自分で外出できる自信がついた」「坂道や荷物のある場合も不安なく移動できた」といった回答が8割を超えるなど、利便性を実感していることが分かりました。当社ではモニスタを搭載した電動車いすを多くの方に知ってもらい、実際に利用してもらうことで、都市や地方が抱える様々な移動課題の解決に取り組んでいきます。
1.モニスタにできること
当社のレンタル用電動車いすに搭載されたIoTデバイスが走行中の状態を24時間モニタリング。利用者の使用状況、現在地などをリアルタイムで把握することができます。
(1)安全な利用を促進
車載GPSによる位置情報データにより、危険な場所(遠方や踏切、交通量の多い道路など)での使用を確認することで、安全な利用を促す事ができます。
(2)利用者の変化をキャッチ
走行時間や距離の推移から、利用者の体調の変化、疾病の進行によるADL(※)の低下などを見つけることができます。(※)移動・排泄・食事などの最低限の日常生活動作のこと。
(3)安全運転レベルを把握
衝撃や無理な段差の乗り上げがデータとして蓄積されるので、回数が多い利用者への安全運転の再指導の目安になります。
(4)最適時期のメンテナンス
使用状況をデータで確認することにより、バッテリーやタイヤなどの交換タイミングが分かります。
2.データ共有のメリット
(1)利用者
GPSの現在地情報でバッテリー切れ・故障など万が一のアクシデントが起こった時も居場所を特定することができるので、いち早く救助を求めることができます。
(2)ご家族
毎日の走行データを確認することで、離れて暮らす家族でも、日々の外出状況を確認することができます。
運転免許証返納後の移動手段として電動車いすを検討している高齢者やその家族の方に、少しでも安心して電動車いすを利用していただきたい。当社はこれからも、高齢者が住み慣れた地域や家庭で自立し社会参加することによって、生涯にわたり生きがいをもって過ごすことができるためのサポートを行ってまいります。
■サービス概要
1.サービス名:モニスタ
2.サービス開始日:2022年6月1日
3.サービス料金:オープン価格(700円~1,000円/月程度 ※福祉用具取扱店による)
4.展開地域: 全国
5.名称の由来:Monitoring Snuggle Up To All=すべての方に寄り添ったモニタリングサービス
■会社概要
会社名:株式会社シンエンス(SINENTH CO., LTD.)
代表取締役:前田誠司
所在地:〒577-0015 大阪府東大阪市長田3-8-30
電話番号:06-7664-8811
FAX番号:06-7664-8812
ホームページ: https://www.sinenth.co.jp
設立年月日:2004年4月20日
事業内容 :電動車いす・電動カートのレンタル・販売・出張修理、オリジナル福祉用具の企画・販売
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