「外見の美」から「生命の美」へ：キャリアの劇的転身

東京都出身のレッジョまゆ氏は、バークレー大卒業後、ニューヨークのファッション業界でキャリアを積み、一時は著名な衣装デザイナー、パトリシア・フィールド氏の店舗マネージャーを務めました。
しかし、2002年の長男出産を機に、「外見をいかに美しく見せるか」という関心から、「生命を育むこと」へと軸足を移し、幼児教育の道へと転身。マンハッタンの私立幼稚園で、16年間にわたり**芸術専門講師（アテリエリスタ）**として活躍しました。

🇮🇹 レッジョ・エミリア教育とは：有能な子どもと「100の言葉」

レッジョまゆ氏が深く関わったレッジョ・エミリア教育は、第二次世界大戦後のイタリア北部レッジョ・エミリア市で誕生した革新的な幼児教育アプローチです。
この教育法は、子どもを生まれながらにして探求心と創造性に富んだ、有能な存在と捉えるのが最大の特徴です。**環境を「第三の教師」と考え、光、影、素材、対話といった豊かな要素を通じて、子どもたちが持つ「100の言葉（ひゃくのことば）」（多様な表現力）**を引き出すことを重視しています。大人が一方的に教えるのではなく、子どもたちの興味を尊重し、共に学び、創造していく「共創」の姿勢を大切にしています。

🎨 あなたの子供も、未来のミケランジェロ！

レッジョ氏は、この哲学を核に、「あなたの子供も、未来のミケランジェロ（イタリアが産んだ芸術家）！」となり得る可能性を信じ、子どもたちが持つ「魂の目的」や「創造性」を、大人が摘むことなく育むことの重要性を説いています。
彼女のプログラムの最大の特徴は、大人がまず自分自身の内面と向き合い、自らを愛することで、初めて子どもの持つ本質と命を心から尊重できる、という点にあります。現在、アート・ディレクター/ファシリテーターとして活動するレッジョ氏は、オンライン講座やワークショップを通じて、この「命の共創（Co-creation）」の空間を世界中に広げています。

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