日本のショッピングアプリDL数成長量トップはPOP MARTで2位はワークマン、2025年のヒット商品ラブブとリカバリーウェアが牽引
2025年も残りわずかとなりましたが、今年もヒット商品が多数登場しました。中でも、ラブブを取り扱うPOP MARTとリカバリーウェアのMEDIHEALが話題のワークマンのアプリが、ダウンロード数成長量で大きな伸びを見せています。
ラブブのヒットでPOP MARTアプリがショッピングアプリDL成長でトップに
多数のヒット商品が登場した2025年。その代表商品の1つNintendo Switch 2はオンラインやアプリで抽選予約が採用されるなど、デジタルを活用した販売方法が主流となっています。この流れはゲームに限ったことではありません。
Sensor Towerのデータによると、2025年7月から9月の日本におけるショッピングアプリダウンロード数成長量で、『POP MART』がトップとなりました。POP MARTは、2025年のヒット商品の1つ「LABUBU(ラブブ)」を取り扱っている会社です。

香港のデザイナーが制作したLABUBUは、中国を拠点とする小売業者のPOP MARTが発売したマスコットです。2024年ごろからアジアで話題となり、日本では2025年5月に『POP MART』アプリがリリースされました。

POP MARTは世界23ヵ国に300以上の店舗を持ち、700以上の小売業者とパートナーシップを結んでいます。ですが、爆発的なLABUBUの人気で、「ほしくても買えない」ことも大きな話題となりました。
Sensor Towerのデータによると、2025年7月から9月までの『POP MART』アプリの市場別ダウンロード数シェアでは、アメリカがトップで約60%を占めています。日本は2位で約10%となっています。

『POP MART』アプリではオンラインショッピングが可能となっており、今後はファン同士が交流できる「コレクターズコミュニティ」などの新機能も開発中とアナウンスされています。ですが、LABUBUファンにとって注目なのは、オンライン先着販売だと思われます。
Sensor Towerのデータによると、2025年7月から9月までの日本における『POP MART』アプリのDAU推移を見ると、8月ごろから大きな伸びが確認できます。

中でも、LABUBUのオンライン先着販売アイテムの登場に合わせて、大きな山が確認できます。夏休みシーズンとも重なったことから、より多くのLABUBUファンがアプリを活用して商品購入をしたのだと思われます。
Audience Insightsのデータによると、『POP MART』アプリユーザーの男女比は4:6で女性のほうが多く、25歳から44歳の層が全体の50%以上を占めています。ですが、55歳以上の層も15%を占めており、幅広い年齢の方々にLABUBUが受け入れられていることがわかります。

DL数成長量でPOP MARTを追うワークマン、断熱ウェアとリカバリーウェアをリリース当日から先行予約
Sensor Towerのデータによると、2025年7月から9月の日本におけるショッピングアプリダウンロード数成長量で2位となったのは、『ワークマン』アプリです。多数のヒット商品を持つ同社では、SNSで話題になった製品に対して、「どこで買えるかわからない」「買いに行ったけど売ってなかった」などの消費者からの声を受け、創業45年目にしてアプリ化をスタートさせました。

アプリダウンロードの初速をつけるために、同社は「着る断熱材」とも言われるXShelter断熱ウェア(16アイテム)と安価なリカバリーウェアのMEDIHEALをアプリリース当日から先行予約販売を実施しました。XShelter断熱ウェアは、2024年オンラインストア予約販売分の2万点が開始後わずか4日で完売、MEDIHEALは累計販売数170万点突破という同社の大人気商品です。
Sensor Towerのデータによると、2025年9月1日から1ヵ月間のダウンロード数ランキング(ライフスタイルカテゴリー)推移を見ると、リリース当日から2位スタートを切り、その後1週間はトップ10圏内を維持しています。

また、Pathmaticsのデータによると、同期間の同社の日本における広告インプレッションでは、総インプレッション数840万のうち、メインチャネルはFacebookで約70%のシェアを占めています。
Sensor TowerのApp Performance Insightsのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測はApp StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。
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Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、P&G、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業から信頼されている、データや分析環境を提供する企業です。モバイル市場のトレンド把握に役立つApp Performance Insights、広告戦略の最適化に活用いただけるApp Advertising Insightsなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
日本オフィスは2025年より東京・神田に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。
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