すべての看護職が安心して働ける環境を。東京都「カスハラ対策推進事業」の認定団体に日本男性看護師會が決定。看護・ナースのキャリアを守る
一般社団法人 日本男性看護師會(東京・新宿/代表理事 坪田康佑)は、東京都が推進する「カスタマーハラスメント対策推進事業」の業界団体向けのカスタマーハラスメント防止対策推進事業団体向け奨励金に採択されました。当奨励金は、深刻化する医療現場のカスタマーハラスメント問題から看護師・ナースを守り、安心して働き続けられる環境を構築するための業界別対策における重要な一歩です。
【発表の背景:なぜ今、これが必要なのか】
医療・看護の現場では、患者さんやそのご家族からの心ない言葉や、時には暴力といったカスタマーハラスメントが深刻な問題となっています。献身的にケアを行う多くの看護職が、これにより心身を疲弊させ、自らのキャリアを諦めざるを得ない状況に追い込まれることも少なくありません。
私たち日本男性看護師會は、看護師の尊厳が守られ、安全が確保されてこそ、最善の看護が提供できると信じています。この問題の解決は、日本の医療の未来を守るために急務であり、この度、東京都様と共にその対策を推進できることを大変心強く思っています。
【発表内容の概要】
この度、一般社団法人 日本男性看護師會は、東京都産業労働局が主導する「カスタマーハラスメント対策推進事業」の「業界団体」として正式に採択されました。
今後は東京都と緊密に連携し、医療現場の実情に即したカスタマーハラスメント対策(研修の実施、マニュアル策定支援、相談体制の構築など)を、専門的知見からサポートしてまいります。
【発表内容の主な特徴】
特徴1:東京都との公式連携による、信頼性の高い対策支援
東京都から正式に採択されたことで、医療機関や看護職の皆様に対し、信頼性の高い、実効性のあるハラスメント対策サポートを提供することが可能になりました。
特徴2:医療現場のリアルな声に基づいた、看護職を守るノウハウ
私たちは看護師の団体として、現場のナースが直面する具体的な課題を深く理解しています。机上の空論ではない、現場の看護師の安全と働き方を守るための実践的なノウハウと研修を提供します。
特徴3:組織全体で取り組む「ハラスメントを許さない」文化の醸成
一時的な対策ではなく、各医療機関が組織全体としてハラスメント防止に取り組む文化を根付かせることが重要です。マニュアルの整備から職員研修までを包括的に支援し、持続可能な職場環境づくりに貢献します。
【関係者コメント】
一般社団法人 日本男性看護師會 理事 坪田康佑
「男性看護師會は、2019年に愛媛県松風病院で起きた3人の男性看護師が刃物で刺された事件から、医療現場の安全を求める活動を続けてまいりました。2025年には19000人以上のオンライン署名活動を集め、参議院での公開質問に活動が取り上げられました。
私たちは、安全な医療現場だからこそ、看護の専門性を最大限に発揮できることを信じています。医療現場の暴力は『仕方のないこと』では決してありません。今回の東京都に採択されたことで、看護職が安心して働き続けられる未来を築くための、大きな一歩となることを願っています。」
【今後の展望とビジョン】
まずは東京都内の医療機関への対策導入を力強く推進し、この取り組みを全国へと波及させるモデルケースを構築してまいります。カスタマーハラスメントが社会問題として正しく認識され、その防止策がすべての医療機関のスタンダードとなる社会を目指します。
この活動を通じ、すべての看護師が自らのキャリアに誇りを持ち、安心して長く働き続けられる、希望ある看護の未来を実現してまいります。
【参考情報】
東京都産業労働局「カスタマーハラスメント防止対策に関するマニュアル」
【企業(団体)情報】
https://nursemen.net/
【本件に関するお問い合わせ先】
info@nursemen.net
以上
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