11周年を迎えたパズドラ、今なおランキング上位常連でガンホー世界収益の80%以上を占める

Sensor Tower

2023.03.24 09:07

2023年2月に『パズル&ドラゴンズ』がリリースから11周年を迎えました。モバイルパズルRPGの代名詞的存在といっても過言ではない同作は、現在でもトップ収益ランキングの上位にたびたび顔を見せ、パブリッシャーであるガンホー・オンライン・エンターテイメントの世界収益の80%以上を占めています。

11周年記念で22日間Top5圏内をキープしたパズドラ、今なおガンホーの収益を支え続ける

今でこそ多数のタイトルがリリースされている「パズルRPG」ですが、その草分け的存在とも言えるのが『パズル&ドラゴンズ』(GungHo Online Entertainment)です。2012年2月にiOS版、同年9月にAndroid版が日本でリリースされ、大ヒットとなりました。当時のiPhoneの世代で言うと、iPhone 4S(2011年10月発売)やiPhone 5(2012年9月発売)が最新機種だった頃なので、いかに長く支持されているモバイルゲームであることがわかると思います。

Sensor Towerのストアインテリジェンスのデータによると、『パズル&ドラゴンズ』のリリースから2023年2月までの世界における累計収益は67億ドルを突破しています。このうち、95%以上が日本からの収益です。

40ab4566d02b51d51678858364.png

収益を市場別で見ると、2位がアメリカで1.9%、3位が韓国で0.7%です。このシェアだけでみると小さいですが、収益額としてはアメリカが1.3億ドル以上、韓国が4,700万ドル以上となっています。

パブリッシャーのガンホー・オンライン・エンターテイメントのモバイルゲーム収益においても『パズル&ドラゴンズ』は大きな役割を果たしています。Sensor Towerのデータによると、2022年3月~2023年2月の世界における同社のモバイルゲーム収益シェアの80%以上を『パズル&ドラゴンズ』が占めています。

d8bfeb05c50ccae81678858379.png

この『パズル&ドラゴンズ』が2023年2月に11周年を迎えました。2月19日からの48時間限定のログインキャンペーンや、スペシャルダンジョン「11周年の感謝をこめて!」に加え、Twitter上での「パズドラ11周年記念! 思い出シェアしてお祝いキャンペーン!」など多数施策がスタートしました。また、2月21日からはガンダムシリーズコラボも始まりました。

こうした一連のキャンペーンやコラボの効果で、ランキングでも大きな上昇が見られました。日本のApp Storeにおけるトップ収益ランキングでは、11周年キャンペーン開始当日に1位となり、その後5日間1位をキープ、その後も3月9日まではTop5圏内をキープしました。

3e124e04447e63b41678858389.png

パズル&ドラゴンズ』は現在でも積極的にコラボを展開しており、これまでにも『ONE PIECE』や『スター・ウォーズ』、マクドナルドやサンリオなど有名IP・企業とのコラボ実績があります。

パズドラはパズルRPGで日本2位の収益、若い世代からの支持も続く

同作の高水準な収益は、日本のパズルRPGにおいても確認できます。Sensor Towerのデータによると、2021年3月~2023年2月の日本におけるパズルRPG収益において、『モンスターストライク』(MIXI)に次ぐ2位となっています。

d459f8f0f38d00ae1678858410.png

同期間の世界におけるパズルRPG収益で『パズル&ドラゴンズ』は4位ですが、2位~4位までの差は小さく、2位の『Puzzles & Survival』(37GAMES)が2020年リリース、3位の『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』(Bandai Namco Entertainment)が2015年リリースなので、『パズル&ドラゴンズ』が最も歴史が長く、ロングヒットとなっていることがわかります。

『パズル&ドラゴンズ』は歴史あるタイトルではあるものの、若い世代からも支持されています。Sensor Towerの使用状況インテリジェンスのデータによると、人気のパズルRPGのユーザー分布で『パズル&ドラゴンズ』は18-34歳の層に支持されていることがわかります。日本発の『モンスターストライク』と『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』も同様の傾向を示しています。

4dd0da277239bd591678858416.png

一方、この中では最も近年にリリースされた海外発の『Puzzles & Survival』が45-54歳層からの支持が最多となっています。また、日本で2019年にリリースされた『エンパイア&パズル』(Zynga)では、35-44歳層が最多です。パズルRPGとしては後発ですが、『パズル&ドラゴンズ』や『モンスターストライク』とユーザー層が被っていないことがわかります。

Sensor Towerのストアインテリジェンスのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。

Sensor Towerのストアインテリジェンスで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!REQUEST DEMOボタンからデモのリクエストが可能です。 : https://sensortower.com/ja/product/store-intelligence

Sensor Tower - モバイル市場の羅針盤

  • メディアに関するお問い合わせ:press-apac@sensortower.com

  • ビジネスに関するお問い合わせ:sales@sensortower.com

  • ブログ・レポートの更新情報はSensor Tower Japanツイッターで:@SensorTower_JP

※コンテンツを共有する場合は、「Sensor Tower」と出典を明記してください。

企業担当者の連絡先を閲覧するには
会員登録を行い、ログインしてください。

種類
調査レポート

カテゴリ
ゲーム・ホビー