記録的猛暑で2025年夏に100万ダウンロード超えを記録したコメダ珈琲とサーティーワン、線状降水帯などの気象影響でウェザーニュースがYahoo!天気超えのMAUに

Sensor Tower

2025.11.25 07:01

2025年の長かった夏もようやく終わり、冬の訪れとなりました。今夏の記録的猛暑の影響で、飲食ジャンルアプリでは『コメダ珈琲店』と『サーティーワン』アプリが100万以上のダウンロードとなりまました。また、日本で人気の天気アプリ『ウェザーニュース』は『Yahoo!天気』を超えるMAUを記録しました。

熱中症対策で冷たいものの需要急増、コメダとサーティワンは今夏100万DL突破、ジハンピとCoke Onも前年同期比でDL数増加

異例の短い梅雨の期間を経て、2025年の日本の夏は6月から始まりました。夏の期間が長かっただけでなく、「記録的猛暑」「統計史上初」などの報道を目にすることが続いた、長く暑い夏でした。こうした異例の夏の期間に、モバイルアプリにもインパクトが出ています。

Sensor Towerのデータによると、2025年6月から9月の日本のおけるファーストフード&カジュアルレストランアプリ(App IQ:Fast Food & Fast Casual Restaurants)のダウンロード数では、『コメダ珈琲店』(コメダホールディングス)が130万以上でトップとなりました。

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コメダ珈琲店は、2025年5月29日からカレー関連の新メニュー(カレー祭り)とかき氷の販売を開始しました。夏向けのこれらのメニューはカジュアルレストラン・カフェでは定番メニューですが、コメダ珈琲はボリュームが多いことでも支持されています。アプリの『コメダ珈琲店』では店舗検索が簡単にできるため、こうしたメニューを求めてダウンロード数の増加につながったのだと思われます。

2位は『31Club』(B-R 31 ICE CREAM)で、110万以上のダウンロードを記録しました。2024年の同期間の比較からもわかるとおり、『31Club』は昨年以上にダウンロード数を伸ばしています。同アプリでは、アイスクリームを購入するごとにマイルが貯まり、ランクに応じてポップスクープサービスなどが受けられます。少しでもお得に、たくさんの冷たいものへの需要が高かったことがわかります。

また、飲食カテゴリアプリでも、長く暑かった夏のインパクトが確認できます。Sensor Towerのデータによると、2025年6月から9月の日本のおける飲食カテゴリアプリのダウンロード数で、『ジハンピ』(SUNTORY BEVERAGE SOLUTION LIMITED)が500万以上のダウンロードを記録しました。

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『ジハンピ』は2025年3月から全国展開されたサントリーの自動販売機用アプリで、日本で人気の13種類のキャッスレス決済を連携でき(2025年3月現在)、アプリだけで飲料の購入が可能です。この連携後に飲料が3本無料となるキャンペーンを展開したことが、今夏のダウンロードに大きく寄与していると推察できます。

また、2位のコカ・コーラのスマホ対応自動販売機用アプリの『Coke On』(Coca-Cola)も2024年同期間よりもダウンロード数を伸ばしており、外出先での飲料需要が昨夏よりも高かったことがうかがえます。

天気予報アプリではウェザーニュースのMAUがYahoo!天気を超える、日陰優先ルート案内のALKOOも過去最高のMAUを記録

連日の暑さと線状降水帯による短時間降雨などが続き、天気予報を確認する機会が多かった2025年の夏でしたが、これらはデータにも現れています。

Sensor Towerのデータによると、2024年6月から2025年9月までの日本における天気アプリダウンロード数では、トップが『ウェザーニュース』(Weathernews)、2位が『Yahoo!天気』(LY Corporation)となっています。

この2つの天気アプリは、MAUの面でも高水準を維持しています。Sensor Towerのデータによると、2024年6月から2025年9月までの日本における『Yahoo!天気』と『ウェザーニュース』のMAUでは、2025年7月までは『Yahoo!天気』が上位となっていました。

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しかし、2025年8月からは『ウェザーニュース』が追い抜く形となってます。今夏は9月に入っても暑さが収まらず、30℃を超える日も珍しくありませんでした。ウェザーニュースは毎日YouTubeやTikTokなどで「ウェザーニュースLiVE」をライブストリーミングしていますが、天気予報アプリとしての使い勝手や精度に加えて、アプリ利用を通じてライブ配信へ参加ができる仕組みの相乗効果でMAUが伸びたのだと思われます。

また、連日の暑さで、日陰を求める需要が高かったこともデータから確認できます。Sensor Towerのデータによると、現在地から目的地までの日陰を優先したルートを地図上に表示する機能を持つ万歩計アプリ『ALKOO』(NAVITIME)のダウンロード数が、昨夏を超えました。

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MAUの面では2025年9月に過去最高を記録しており、厳しい暑さの夏であったことを物語っています。

Sensor TowerのApp Performance Insightsのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測はApp StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。

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