１．本部会設立の背景と目的

​　近年、全国的にクマの出没件数が増加し、人身被害や農作物等の被害が過去に例を見ない水準に達するなど、地域社会にとって深刻な脅威となっています。従来の対策では、人的コストや効果の面で限界があり、抜本的な対策の必要性が高まっています。

​　本部会では、株式会社MOGITATe（モギタテ）、RobiZyおよび連携企業・団体が有する幅広いロボット・デジタル技術のネットワークと知見を結集し、以下の３つのフェーズにおいて、具体的な鳥獣被害対策DXソリューションの社会実装を推進します。

　＜フェーズ１＞ クマ出没箇所や被害の予測・予防  

　＜フェーズ２＞ 非殺傷での追払い（撃退）・監視  

　＜フェーズ３＞ 森林環境保全・里山再生  

２．部会長就任について

​　本部会の部会長には、RobiZyの創設者・特別顧問であり、社会課題の解決・地域活性化の支援に特化したコンサルティング会社・株式会社MOGITATeの代表取締役社長である北河 博康（きたがわ ひろやす）が就任いたします。

​　北河は、長年にわたりロボット技術・スマート農林業の社会実装および地方創生取組を推進してきた豊富な実績とノウハウを有し、社会課題解決への強いコミットメントを持っています。異業種・異分野・自治体・大学等の連携を促進し、鳥獣被害対策におけるDX化の取組を強力に牽引してまいります。

【鳥獣被害対策DX部会長・北河 博康のコメント】

 ​　「この度の鳥獣被害対策DX部会の創設は、テクノロジーの力で社会課題解決を図るという当社およびRobiZyのミッションを体現するものです。深刻化するクマ対策において、単なる技術導入に留まらず、地域住民の皆さまが真に安心できる持続可能な仕組みを、参画メンバーと共に構築してまいります」

３．今後の活動について

　本部会は、鳥獣被害対策に取り組む自治体、研究機関、技術開発企業、現地活動者との連携を通じて、現行対策の有効性（成功事例）や課題を把握し、必要なソリューションの協議・設計を行います。その上で、プロトタイプのロボット等を製作し、フィールドテストや実証実験を積極的に展開していきます。

　初年度は特に「クマ対策」に焦点を絞り、効果的なDXソリューションの早期創出を目指します。

　なお、第１回目の本部会は、2025年11月26日（水）に東京・日本橋にて開催予定※です。
　※詳細については、株式会社MOGITATe（北河）宛にメールにてお問い合わせください。