『言語論』

キイロブックストア合同会社

2025.10.21 15:07

Cratylus(クロチュロス:対話編)

言語の秘密に迫り、日本語ミッシングリンクにも挑んだ力作。

■ 新しい視点で言語を探求する!

『言語論』は、著者高橋秀元がヨーロッパとアジアを繋ぐ視点から言語の本質を解説する作品です。空海が「完全言語」を求める中で捨てたサンスクリット文字の意味、平仮名の成り立ちについても探求し、言語に関する新たな知識を提供します。著者は松岡正剛氏や山口昌男氏から高く評価され、「学者10人分」と言わせるほどの深い洞察を持つ編集者でもあり、彼の視点は他に類を見ません。言語が人類の文化や教育、芸術、国を形成する過程を解き明かします。
表紙は、松田オフィス デザインで装いも新たに。


目次

第1章 ヨーロッパの言語論1
第2章 ヨーロッパの言語論2
第3章 『声字実相義』を読む
第4章 人類の言語論ジーンとミームの発生
第5章 日本の言語論:万葉から鎌倉へ
第6章 日本の言語論:日本文字を貫く「遊」
  ながい追記:江戸言語論

 

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あなたのお仕事宣伝部:中川様に感想を頂きました。

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キイロブックストアさんの 『言語論 はねをもつことば』を、読ませていただきました。 【言語論 はねをもつことば(高橋秀元×下川好美)】 「この本を出版するために、出版社を作った」 そんなキイロブックストアさんの夢は、 「全ての人々が、(国連人権宣言に基づく)平等な情報にアクセスできる世界を作ること」 なのだそうです。 代表が、学生時代に、 “わたくしの言語の限界が、わたくしの世界の限界を意味する” この一言を知ったことが、始まり。 日本人を差別する「きいろ」という言葉を、あえて掲げて出発した、ちいさな出版社さん。 「差別はある」というシグナルを世に送り、 けれども『言語論』という情報に触れることで、私たちはより遠くへ行けるようになる、と伝えてくれます。 ことばは、情報は、生きるための“はね”なのですね。 専門書は初めてで、実は読める自信がなかったのですが、 予想以上に、没頭して読みきりました! すべてが私にとって真新しくて、まるで宇宙を漂っているみたいな感覚になって。 導かれるように、どんどん言語論に入り込んでゆく。 対談形式なので、文章に温度感があって、 「このひとの話を理解してみたい」と、知らない単語を調べながら、読み進めるモチベーションが上がったり。 図解がたくさんあったおかげで、本文と見比べながら読めたりと、 初心者にはありがたい専門書でした! それにしても…言語を使って、言語を語る・論じるというのは、 空気を網で捉えようとするみたいだなあ。 そんな気分で読み始めたのですが、見えない輪郭に目を凝らして、対話を追ってゆくと、 知ることが、ますますおもしろくなってゆきました。 語られるものが、とにかく広いのです! 言語単体ではなく、歴史や文化、民族性も考えて理解するため、 本書に収められている知識と情報は、膨大です。 ヨーロッパの言語について解説しながら、空海やコンピュータにまで話が及ぶ。 空海の話から、認知の話へと繋がる。 ひとつひとつの知識を調べることは、初心者でもできるかもしれません。 でも、それらの繋がりを浮かび上がらせることはできないし、 同じ面の上に置いて、同時に見ながら考えることは、私にはできない。 読んでいて「あれ? この人の名前、この単語、さっきもどこかで…」 と、何度ページを行きつ戻りつしたか、もうわからないぐらい。 知識の点と点の間にあるものまで、鮮やかに見せていただきました。 私が普段、ことばとして認識しているものは、本当にごくわずかな部分だけだったのだな。 ことばには宇宙があると言われているのは、こういうことなのだな… と、体感した一冊でした。 また、あたりまえに使ってきた日本語について、きちんと学んだことがなかったので、 最後のコラムと解説まで、興味が尽きることなく読みました。 “平家物語以前は、全員に通じる日本語はなかった”なんて、知らなかった…! 中盤に触れた空海が、終盤に契沖と繋がって、 水戸光圀や赤穂浪士まで話が広がるところ、 そこからさらに日本の言語が形成されていく過程は、おもしろい! 本書の中に、 “砂漠の風紋みたいな。” “文様という形状が認知された時が字なんです。” という記述があります。 この『言語論 はねをもつことば』は、私が言語を認知する、新たなきっかけの一冊になりました。 本と私を繋げてくれた、キイロブックストアさんに、心から感謝しています! ☆最後まで読んでいただき、ありがとうございました☆ #あなたのおしごと宣伝部



国立国語学研究所をはじめとする多くの図書館,大学図書館に収蔵されている本書は、高橋秀元の言語学的視点が光る貴重な資料としてされています。著名な学者との交流が生んだ独自の視点も交え、言語の奥深い世界への扉を開きます。言語が教育、文化、芸術、国の形成に与える影響を解明し、人類の知的遺産とも言える言語の力を再認識する貴重な一冊です。手に取って、新たな言語の理解を深めてみませんか?  

472ページ
判型:四六判変形
価格:7,700円(本体+税)
ISBN 978-4-434-28483-0 C1010

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下川好美
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