今回のMOU締結により、両社はサハラ以南アフリカの農家コミュニティに向けた デジタルソリューションの開発における新たな協力機会を共同で探求し、相互理解とパートナーシップを推進してまいります。
サグリは、これまで、衛星データ解析やAI技術を活かし、農地情報の可視化を通じて、農業現場の効率化を推進してきました。一方、FL360は、地域に根ざしたネットワークと小規模農家を支援する豊富な経験を持ち、コットンをはじめとした農産物の生産から流通までを透明化し、公正な利益を農家に還元する取り組みを進めています。両社がそれぞれの強みを持ち寄ることで、農業に携わる人々の負担を減らしながら生産性を高め、環境への負荷を抑えた持続可能な農業の実現を目指すとともに、デジタル技術の普及を加速していきます。

今回のMOUにおける協力分野には、サグリの技術を活用した農地区画分析や土壌データの見える化、収穫量や水管理の最適化、さらには農地による炭素除去量の分析などが含まれています。これらを通じて、農家にとって実用的なデジタルソリューションを提供していきます。また、両社は持続可能な収益モデルを構築し、ファッションブランドなどの企業とも連携することで、生産と消費をつなぐ新しい仕組みづくりにも挑戦してまいります。
本MOUを基盤として、実証プロジェクトや共同事業を開始し、その成果を踏まえて他のアフリカ諸国への展開を視野に入れ、農業の未来を切り拓く取り組みを進めてまいります。

■FL 360 (PTY) LTDについて
FL360は、世界中の消費者と小規模農家のつながり方を再定義するテクノロジー主導のベンチャー企業です。南アフリカを拠点に、農業現場でのデジタル技術活用を推進し、農民の所得向上や食料システムの改善に取り組んでいます。
URL　https://www.farmers360link.com/

■サグリ株式会社について

サグリ株式会社は、「人類と地球の共存を実現する」をビジョンに掲げ、2018年に兵庫県で創業した岐阜大学発のインパクトスタートアップです。AIを用いた衛星データ解析技術を主軸に、持続可能な農業の実現と、地球環境の課題解決を目指しており、耕作放棄地を検出する農地パトロールアプリ「アクタバ」、作物の種類を検出する作付け調査アプリ「デタバ」、農地所有者と作り手・担い手のマッチングを行う「ニナタバ」、土壌分析ができる営農アプリ「Sagri」などのサービスを提供しています。
2023年に農林水産省及び経済産業省より令和4年度第2次補正予算「中小企業イノベーション創出推進事業（SBIR）」に採択。「ICCサミット KYOTO 2023」カタパルト・グランプリ優勝。経済産業省「J-Startup 」「J-startup Impact」に選出。2024年にシリーズA約10億円の資金調達を実施。第6回宇宙開発利用大賞において内閣総理大臣賞を受賞。

会社概要
本社住所：兵庫県丹波市氷上町常楽725-1
代表者：坪井 俊輔 
設立年月日：2018年6月14日 
ホームページ：https://sagri.tokyo/