市場規模拡大が続く自撮り&編集アプリはMeituとNAVERが市場を独占、インストールベースではSNOW、起動率ではBeautyPlusがトップ
SNSへの投稿に不可欠となった写真。中でも日本における自撮り&編集アプリは市場が拡大しており、MeituとSNOWのアプリが市場を独占しています。インストールベースでは『SNOW』、起動率では『BeautyPlus』が圧倒的なポジションを確保しています。
2024年第2四半期から拡大が続く自撮り&編集アプリ市場、BeautyPlusが600万ドル以上で収益トップ
モバイル端末の高性能化は、通信速度向上や大画面化に加えて、カメラ性能も目を見張る改善があります。こうした機能向上に応じて、Selfie & Beauty Editor(自撮り&編集)アプリの市場も拡大しています。
Sensor Towerのデータによると、2022年第3四半期から2025年第2四半期までの日本におけるSelfie & Beauty Editor(カテゴリー:写真&動画)アプリの四半期別市場規模推移では、ダウンロード数に多少の前後はあるものの、収益は右肩上がりの傾向が確認でき、2024年第2四半期から連続して成長しています。

では、日本において人気のSelfie & Beauty Editorアプリにはどういったものがあるのでしょうか。Sensor Towerのデータによると、2025年1月1日から8月31日までの日本におけるSelfie & Beauty Editorアプリ収益トップ5を見ると、『BeautyPlus』(Meitu)が600万ドル以上の収益を記録してトップとなっています。

収益トップ5内のSelfie & Beauty Editorアプリをパブリッシャー別に見ると、1位と3位の『BeautyCam』はMeitu、2位の『SNOW』と4位の『SODA』はNAVERによるアプリです。このデータから、両パブリッシャーは日本のSelfie & Beauty Editorアプリ市場を独占していると言えます。
同期間のダウンロード数別で見ても、Meituの『BeautyPlus』と『BeautyCam』がそれぞれ1位と2位、『SNOW』が3位となっています。これらのアプリでは、説明文においてAIによる写真編集機能を大きく強調している点が共通しており、同カテゴリーのアプリでは必須機能となっている様子が確認できます。
SNOWはインストールベース、BeautyPlusは起動率でトップに
収益では『BeautyPlus』がトップですが、別の指標ではどうでしょうか。Sensor Towerのデータによると、2025年1月1日から8月31日までの日本のApp Storeにおける人気Selfie & Beauty Editorアプリのインストールベース(アプリがインストールされているデバイスの平均数)では、『SNOW』が1,500以上を記録してトップとなっています。

一方、同期間の平均起動率(アプリを起動したインストール済みユーザーの割合)では、『BeautyPlus』がトップとなっています。同アプリはインストールベースは2位であるものの、起動率は『SNOW』の約2倍となっており、インストールしたユーザーに愛用されていることがデータから確認できます。
MAUでもSNOWとBeautyPlusが上位2強、年齢層に応じたアプリ投入で迎え撃つ体制
MAUの指標でも、MeituとNAVERのアプリの競争が激化していることがわかります。Sensor Towerのデータによると、2025年1月から8月までの日本で人気のSelfie & Beauty EditorアプリのMAUでは、『SNOW』と『BeautyPlus』の高い人気がわかります。

2025年上半期までは『SNOW』がMAUにおいてトップを維持していましたが、7月以降は『BeautyPlus』がトップの座を奪取しており、この指標においてもMeituとNAVERのアプリがトップ争いの主役と言えます。
日本で人気のSelfie & Beauty Editorアプリのユーザー層は、似た傾向にあります。Audience Insightsのデータによると、これらのアプリユーザーの男女比は、いずれも女性ユーザーの割合が高く、80%を占めています。
年齢層を詳しく見ると、『BeautyPlus』と『SNOW』および『BeautyCam』と『SODA』の2グループはそれぞれ似た傾向が確認できます。

18歳から24歳および25歳から34歳の層をそれぞれ取り込むべく、Meituは『BeautyPlus』と『BeautyCam』、NAVERは『SNOW』と『SODA』を投入して、市場シェア拡大をねらっていると推察できます。
Sensor TowerのApp Performance Insightsのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測はApp StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。
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Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、P&G、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業から信頼されている、データや分析環境を提供する企業です。モバイル市場のトレンド把握に役立つApp Performance Insights、広告戦略の最適化に活用いただけるApp Advertising Insightsなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
日本オフィスは2025年より東京・神田に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。
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