能登・志賀町、県内最古「第90回県下太鼓打競技大会」開催
歴代優勝者対決で10年に一度の新たな 「横綱」が誕生!
石川県志賀町の小浜神社で県内最古とされる「太鼓打競技大会」(主催:高浜青壮年団)が開催され、第90回という節目を迎えました。今年は10年に一度の横綱大会も行われ、歴代の大関(優勝者)たちが一堂に会し、迫力ある一発勝負を繰り広げました。
本大会は昭和6年(1931年)に始まり、戦中の一部期間と新型コロナ禍の3年間を除き、90年以上にわたり続いています。県内外から約50組が出場し、境内には独特の緊張感が漂います。審査は一組ずつ太鼓を打ち込む形式で、観客の掛け声が響き渡る中、力強い演奏が夜遅くまで行われました。


入賞者は相撲の格付けになぞらえて「大関」「関脇」「小結」と称されます。
大関の上に位置づけられる「横綱」は10年に一度開催される横綱大会でのみ選ばれ、横綱となった者は審査員の資格を得て、その栄誉は子々孫々までたたえられます。90年間で横綱に輝いたのはわずか18人で、今回もその座をかけた迫力ある競演が見られました。




志賀町では子ども大会や女性限定大会も開かれており、地域全体で太鼓文化を大切に守り続けています。
前回2024年の第89回大会は能登半島地震で被災した後の開催でしたが、中止することなく実施され、2025年に節目の第90回大会を迎え、町民にとって「復興のシンボル」としての思いが込められた大会ともなりました。
志賀町観光協会 山口理事長は「太鼓の響きは地域を奮い立たせる力がある。節目の90回大会を通じて、この文化を未来へつなげたい」と語りました。
概要
大会呼称
第90回県下太鼓打競技大会(だいきゅうじゅっかいけんかたいこうちきょうぎたいかい)
第8回横綱大会(だいはちかいよこづなたいかい)
主催
高浜青壮年団
開催概要
日程:2025年9月15日(月)12:00〜21:00頃
会場:石川県羽咋郡志賀町高浜町 小浜神社境内(石川県羽咋郡志賀町高浜町1 )
入賞者
第8回横綱大会
横綱:志賀豊年力太鼓徳田組(しかほうねんりきたいことくだぐみ)
第90回県下太鼓打競技大会
大関:増穂八幡太鼓(ますほやわたたいこ)
関脇:封戸太鼓A(ふとうたいこ)
小結:鵜浦豊年太鼓鵜祀若(うのうらほうねんたいこうしわか)
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