科学と日常をつなぐ「食べられるアート」 日本動物学会 × クリマロ、生きもの研究をクッキーで発信

株式会社クリマロ

2025.08.25 13:23

 生物多様性をテーマに、約1,000種のクッキーアートを手がけるクリマロコレクション(本社:三重県、代表:栗田こずえ、以下クリマロ)は、公益社団法人日本動物学会とのコラボレーションを実施しました。

 今回は同学会の年次大会実行委員会が推薦した4つの研究機関(東京大学大学院理学系研究科附属臨海実験所、金沢大学 環日本海域環境研究センター臨海実験施設、広島大学 両生類研究センター、新江ノ島水族館/海洋研究開発機構〔JAMSTEC〕)と連携し、それぞれが研究する生きものの魅力をクッキーアートで表現。

 コラボ作品は、9月4日〜6日にポートメッセなごや(名古屋市港区)で開催される「公益社団法人日本動物学会 第96回 名古屋大会」にて初披露します。

 

背景①:多様な生物から学ぶ未来へのヒント

 地球上には、さまざまな環境で暮らす多様な生物が存在し、その姿は長い進化の過程で培われた「生存の知恵」の豊かさを示しています。人類はその生き方から学び、未来へと活かすことが求められます。

 近年、ゲノム解析技術の進歩により、従来解き明かせなかった生命の全体像に迫る研究が加速しており、動物学会員による様々な動物に関する知見の蓄積は、その解析に欠かせない貴重な資源となっています。

 

背景②:社会へ知らしめる研究の価値

 こうした研究を社会に生かすためには、その成果をわかりやすく伝える工夫も不可欠です。研究者にとって、研究を深めることはもちろん、その成果が社会の何に役立ち、どんな新しい価値や発見をもたらすのかを広く伝えることも重要です。しかし論文や学会発表は一般の人々には届きにくく、科学の魅力や意義を伝えるためにも、新たなアウトリーチの形が模索されています。

 

クッキーでひらく科学への入り口 

 クリマロは生物多様性への関心を高めるため、これまでも多様な専門家と協力しながら、さまざまな生きものの魅力を「クッキーアート」で表現してきました。

 存在や生態が広く知られていない生物も、クッキーという身近な形にすることで親しみが生まれ、そこから生態や生存の知恵、地球環境への興味が広がります。

 今回のコラボレーションでは、日本動物学会の研究知見とクリマロの表現力を掛け合わせ、各研究機関が扱う生きものの特徴や背景を反映したクッキーアートを制作しました。クッキーアートを通じて来場者が対象生物やその研究内容に触れ、科学や自然保全への関心を楽しみながら育むことを目指しています。

 

日本動物学会シリーズについて

 同学会名古屋大会実行委員会が推薦した、市民公開に動物を展示する4研究機関の方々と連携し、31種類の生きもののクッキーアートを展開します。

価格:600円(税込)~
期間:9月6日(土)~
場所:ポートメッセなごや「日本動物学会 第96回 名古屋大会会場」
クリマロ店頭・公式サイトでは9月中旬から展開 ※一部ネット取り扱いなし

 

【金沢大学 環日本海域環境研究センター臨海実験施設】

キジハタ|ヌタウナギ|マシコヒゲムシ|ミサキギボシムシ|カタユウレイボヤ|リュウグウノツカイ

 
【東京大学 大学院理学系研究科附属三崎臨海実験所】

ミドリシリス|ニッポンウミシダ4種|トリノアシの骨片|ギンカクラゲ|カツオノエボシ|タコノマクラ|ミツクリザメ

【広島大学 両生類研究センター】

アフリカツメガエル|ネッタイツメガエル|変態中のツメガエルオタマジャクシ(3種)|イベリアトゲイモリ(野生型・色素変異型)

 
【新江ノ島水族館/海洋研究開発機構〔JAMSTEC〕】

ホラアナヒスイヤセムツ(標本個体・生きている個体)|ダイトウヒメクマノアシツキ|ダイトウキノボリヒモムシ|チュウコシオリエビの一種|カブトヒメセミエビの一種|チヒロザメ|深海ウミウシ(未発表種)

【こだわり】
ヌタウナギ
:ヌメッと感を水飴で表現
マシコヒゲムジ:触手形状や長さ
イベリアトゲイモリ:野生型・色素変異型の色素の違いとオレンジの斑点
オタマジャクシ:側線や血管による立体感
ニッポンウミシダ:羽枝先端の色の違い
タコノマクラ:5放射の放射状の模様(花紋)や線の切れ目
チヒロザメ:目つきや眼球の色、ひれなど
ダイトウヒメヌマノアシツキ:象徴的なクマの手部分
ミドリシリス:親個体と分裂するストロン部分
ギボシムシ:ギボシ部分と生殖翼

【研究者の監修を踏まえた修正】写真左・上部が修正前|写真右・下部が修正後

【制作】いきものクッキーアートクリエイター「kurita」が制作を担当

 

日本動物学会 第96回名古屋大会

日程:9月4日(木)、5日(金)、6日(土)※市民公開日は6日のみ

会場 :ポートメッセなごや 第2展示館 (名古屋市港区金城ふ頭3丁目2−1)

市民公開の内容:動物学ひろば(研究対象動物の展示)・ミニ講演会や、江戸末期から明治・大正における動物図譜(複製)展示とそれに纏わる公開講演会など。https://www.zoology.or.jp/annual-meeting/2/events/

今後の展開 

 新たなコラボ作品や専門家とのワークショップを順次開催予定。専門家との対話や体験を通じ、子どもから大人までが楽しめる環境教育・体験型学習の拠点化を図ります。

 

公益社団法人日本動物学会

動物に関する基礎研究と、その発展・普及を目的とする学術団体です。会員は大学や研究所の研究者や学生をはじめ、小・中学校や高等学校の教員など。原生動物から哺乳類まで全ての動物を対象に、生理や行動、環境と生態、私たち人間との関わり合いまで非常に広い分野をカバーしており、動物研究に携わる多種多様な人々が情報交換できるという特徴のある学会です。

事務局)住所:東京都文京区本郷7-2-2本郷MTビル4階
電話:03-3814-5461
メール:zsj-society@zoology.or.jp(佐藤)
HP:https://www.zoology.or.jp/

 

株式会社クリマロ

失われつつある生物多様性に関心を持ってもらうことを目指して、生きものの魅力を「クッキー」という形で表現する活動を続けています。
代表・栗田こずえは、幼少期に田んぼや森で出会った多様な生きものとの原体験をもとに、2016年よりクッキーアートを開始。
時には専門家の監修のもと、これまで1,000種を超えるいきものクッキーを制作してきました。

住所:三重県桑名市北鍋屋町84-1
代表者:栗田こずえ
設立:2016年
電話:0594-41-5837
公式サイト:http://cookie-kurimaro.com

 

本件に関するお問い合わせ

窓口:福田(PR担当)
TEL☎:080-5984-7800
mail✉:support@on-co.co

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