老舗だんご屋、起死回生の一手は
売上の低迷に悩む中、5代目就任直後に取り組んだのは「自分にしかできない事」
東京で創業から126年目を迎えた「茂助だんご」(もすけだんご)。日本橋魚市で誕生し、築地市場で育った生粋の東京だんご。
NHKは公認しませんがヒット曲「だんご三兄弟」の発想の素になったのはこの茂助だんごなんです。
長い歴史の中で安定していると思いきや、4代目社長や役員の失策により借り入れが膨らみ、
さらにコロナの影響を受け、築地市場が豊洲に移転した影響もあり、

売上が落ち、それを回復することがなかなかできない状況が続いています。
そんな中、4代目社長が今年7月に他界し、新たに5代目が就任しました。
5代目はこれまで副社長として販路拡大、コスト削減、新商品の開発など積極的な取り組みで
少しづつ売り上げを伸ばしてきてはいるものの、もう一つ上のステージに進むための起爆剤がないか、
常に模索していました。
(だんごに迫る人気の「茂助のあんみつ」)

そこでつくったのが「和菓子」ではなく「だんごの歌」
5代目は実家である茂助だんごに入社する前、20年以上映像と音楽の業界で仕事をしていました。
その経験を活かし、販促物や広報など、撮影から編集・仕上げまですべてをこなしています。
そんな経歴と技術を持つ和菓子屋はなかなかないだろう。だから自分にしかできない事がある。
「だんごを売るのではなく、だんごのイメージを売ろう」
「だんごの歌」によって取引先や顧客にも刺激を与え、新たに茂助だんごを知る人が増えてくれたら。
「人生いろいろあるけど、だんごに出会えて毎日ちょっと幸せ」という歌詞がある。
誰かにとってそんなだんごでありたい。人の心に少しでも触れることができる和菓子でありたい。
そんな思いが、多くのお客様の心を動かし、最終的には売上につながり、
少数精鋭で頑張ってくれている社員のみんなの幸せにつながったなら。
苦境に立つだんご屋の5代目が「自分にしかできない」事で起死回生を狙う、それが
「だんごの歌」です。youtubeでご覧ください。
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