「警察官をかたる詐欺」が急増中!信じてしまう心理と巧妙な手口とは
「自分は大丈夫」が危ない――弁護士が語る、誰もが被害者になりうる詐欺の今
近年沈静化していた「警察官を名乗る詐欺」が再び増加傾向にあり、大地総合法律事務所にも多くの相談がきています。
これは、いわゆる特殊詐欺の一種であり、被害は高齢者だけでなく、若い世代にも広がりつつあるのが現状です。
本リリースでは、大地総合法律事務所に寄せられた実際の被害事例とともに、詐欺の最新手口と弁護士による注意喚起のコメントをお届けします。
■ 実際の被害事例
Aさんのもとに、警察官を名乗る人物から
「あなたの名義の口座が〇〇(実際にあった事件)に使われていることが分かった」
「犯人の家から、あなたの名義の口座のキャッシュカードも出てきており、犯人もあなたが関与していると証言している」
「あなたの口座を調査する間、口座が停止するので、一時的にお金を移すように」と
と電話があり、SNSで逮捕状や守秘義務についての書面等が送られてきました。
怖くなったAさんは、その人物に言われたとおり口座に振り込みを行いましたが、
後に警察官は実在せず、詐欺だとわかりました。
■ 被害者を信じ込ませる巧妙な手口
事例のとおり、詐欺の手口は大変巧妙です。
偽の警察官を名乗り、
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「あなたの口座が犯罪に利用されている」
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「あなたの携帯電話が不正に契約されている」
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「あなたに逮捕状が出ている」
などと電話やSNSで伝えてきます。
被害者に強い不安を与えたうえで、「調査費用」や「保釈金」などの名目で現金の振り込みや送付を求めるのが典型的な流れです。
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電話番号が実在の警察署と同じに偽装されている
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SNSのビデオ通話で顔写真付きの「警察手帳」を提示される
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SNSで逮捕状らしき画像を提示される
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本物そっくりの偽サイトに誘導され、捜査書類を見せられる
これらの巧妙な演出により、「本物だ」と信じてしまう被害者が後を絶ちません。
■ 弁護士コメント(大地総合法律事務所 代表 佐久間大地)
詐欺の手口は年々巧妙化しています。
「警察官だ」と名乗られるだけでは疑う人も、警察手帳や逮捕状を見せられると、信じてしまうのではないでしょうか。
とはいえ、突然「逮捕状が出ている」と言われたら、誰でも冷静さを失ってしまいます。
しかし、冷静になれないまま電話を続けるのは、詐欺師の思うつぼです。
まずは電話を切ってから考える、これを徹底しましょう。
そもそも、本物の警察官が電話で「逮捕状が出ている」と伝えることは絶対にありません。
また、SNSで警察が連絡してくることもありえません。
少しでもおかしいと感じたら、電話をかけてきた番号に折り返すのではなく、警察相談専用ダイヤル「#9110」か、最寄りの警察署に直接確認することが重要です。
■ 注意喚起:すべての世代に向けて
特殊詐欺=高齢者が狙われるもの、という認識はもはや過去のものになりつつあります。
SNSやビデオ通話を利用した手口は、若い世代を狙った詐欺にも拡大しており、年齢に関係なく注意が必要です。
■大地総合法律事務所について
大地総合法律事務所は、全国対応でご相談を受け付けている法律事務所です。
詐欺被害・借金問題に加え、相続や遺言といった生活に密接な問題に特化したリーガルサポートを提供。
ご相談者様の生活をまるごと立て直すことをミッションとし、精神的・経済的な不安を取り除く法的サービスに注力しています。
◾️事務所概要
弁護士法人 大地総合法律事務所
本社所在地:〒105-0012 東京都港区芝大門2-9-16 Daiwa芝大門ビル 6階・7階
代表取締役:佐久間 大地
取扱業務:詐欺被害/債務整理/誹謗中傷/遺言/相続
HP:https://daichi-lawoffice.com/
■代表弁護士紹介

佐久間 大地(さくま だいち)
第一東京弁護士会所属(登録番号:55138)
中央大学法学部政治学科卒業、中央大学法科大学院修了。都内法律事務所勤務を経て、大地総合法律事務所を開業。
「正しいものが泣き寝入りする社会は許せない」との思いから大地総合法律事務所を設立。詐欺・借金・消費者被害に関する法的支援を専門に扱う。
5万件を超える相談実績から「詐欺師が最も嫌がること」を熟知しており日々の相談対応・交渉・訴訟を通じて、被害者救済と生活再建の支援に取り組んでいる。
近年ではSNSやマッチングアプリを悪用した詐欺、消費者金融を利用させる副業詐欺、仮想通貨詐欺など、複雑化する被害に関するメディア対応も行い、詐欺被害撲滅を目指している。
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