未就学児を持つお母さんから支持が高いファミリー&子育てショッピングアプリ、トイザらス・ベビーザらス、西松屋、アカチャンホンポがDL数トップ3

Sensor Tower

2025.09.09 06:57

子育て世代の強い味方の玩具や子ども用品店は日本に多数ありますが、これらのチェーン店でもアプリ化が進んでいます。過去3年間のダウンロード数では、『トイザらス・ベビーザらス』がトップで、『西松屋』『アカチャンホンポ』がトップ3を形成しています。

DL数トップはトイザらス・ベビーザらス、MAUでは西松屋アプリが他を引き離す

お子さんを持つ家庭に必要不可欠な子ども用品店。国内にも多数のチェーンが存在し、それぞれ独自の戦略でビジネスを展開しています。こうした子ども用品店でもデジタル化が進んでおり、それぞれアプリを配信しています。

Sensor Towerのデータによると、2022年7月から2025年6月までの日本におけるファミリー&子育てショッピングアプリ(App IQ:Family & Parenting Shopping)のダウンロード数では、『トイザらス・ベビーザらス』アプリ(Toys"R"Us-Japan)がトップとなっています。

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『トイザらス・ベビーザらス』アプリは同期間に300万近いダウンロード数を記録しています。2位は200万近いダウンロード数の『西松屋』(NISHIMATSUYA CHAIN)、3位は『アカチャンホンポ』(AKACHAN HONPO)と続きます。

日本トイザらスが運営するチェーン店の「トイザらス」は玩具、「ベビーザらス」は赤ちゃん・幼児用品をメインに扱っており、同アプリは両チェーン店の共用アプリとなっています。ポイントカードとしての利用に加え、店舗やオンラインストアで使用できるクーポンの配布も行ってます。両チェーンはアメリカ発祥の玩具、赤ちゃん・幼児用品店で、1991年にトイザらス日本1号店がオープンしました。

ダウンロード数では『トイザらス・ベビーザらス』アプリがトップですが、MAU(月間アクティブユーザー数)ではどうでしょうか。Sensor Towerのデータによると、2022年7月から2025年6月までの日本におけるファミリー&子育てショッピングアプリダウンロード数上位3つのMAUを見ると、『西松屋』が安定的にトップとなっています。

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西松屋は株式会社西松屋チェーンが展開する日本発祥の子ども用品チェーンです。日本全国に店舗を展開しており、2025年5月時点の店舗数は1,000店以上を有しています。同社は業務の効率化やプライベートブランドの強化に加え、年中無休(一部店舗を除く)を武器に子育て世代の強い味方となっています。

『西松屋』アプリもポイント制度やクーポン配布がありますが、その他にもポイント獲得によってランクが上がってボーナスポイントがもらえる「ランクアップ特典」や、誕生日月に子どもと来店するともらえる「誕生日月ギフト」などを展開して、ユーザー獲得・定着を図っています。

MAUを見ると、『トイザらス・ベビーザらス』アプリは12月に山ができています。これは、玩具の需要が上がるクリスマスによるものだと推察できます。

日本のファミリー&子育てショッピングアプリは、平均年齢35歳前後で未就学児を持つお母さんがメインのユーザー層

Sensor Towerのデータによると、2020年7月から2025年6月までの日本で人気のファミリー&子育てショッピングアプリのソース別ダウンロードでは、『西松屋』アプリが50%以上をオーガニックで獲得していることがわかります。

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また、これらのアプリのユーザー層は、平均年齢が35歳前後と共通しています。ユーザーの男女比は、いずれも女性比率が高いですが、『西松屋』と『アカチャンホンポ』は女性が70%前後となっており、お母さんからの支持がより高くなっています。

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重複利用するアプリについても共通点があります。Sensor Towerのデータによると、日本で人気のファミリー&子育てショッピングアプリの2022年7月から2025年6月までのアフィニティスコア(アプリを使用する可能性を表す指標)では、しまむらグループが展開する赤ちゃん・幼児用品チェーンの『バースデイ』アプリ、離乳食関連アプリの『ステップ離乳食』(Plusr)、おむつ関連アプリの『チーム ムーニーポイントプログラム』(Unicharm)が上位に来ています。 

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ここまで見てきたデータから、未就学児を持つお母さんが積極的にファミリー&子育てショッピングアプリを活用していることがわかります。

Sensor TowerのApp Performance Insightsのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測はApp StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。

Sensor TowerのApp Performance Insightsで、過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :

https://sensortower.com/ja/demo

 

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