【夫婦喧嘩 第8報】「淡々と伝える」「お願いの形で」

株式会社リンクス

2025.07.22 10:30

──怒らず伝える夫婦の作法と、“喧嘩の一線“を守るルールとは

株式会社リンクス(東京都港区)は、マッチングアプリ「既婚者クラブ」のユーザーを対象に、全国の既婚男女3,000人を中心に「夫婦喧嘩に関する意識調査」を実施。

第8報となる今回は、「不満の伝え方」と「夫婦喧嘩におけるルール」にフォーカスし、“ぶつからずに分かり合う“ためのリアルな工夫を調査しました。

 

■ 1位は「淡々と伝える」──感情ではなく“温度“をコントロール

パートナーに対して気に入らないことがあった際の伝え方として、最も多かったのは、

「喧嘩腰ではなく淡々と伝える」(35%)

次いで「お願いという形で伝える(33%)」が続き、“伝え方の温度“を工夫している人が多いことがわかりました。

 

  • 女性は「軽いノリ」や「置き手紙」「LINE」など、“衝突を避けるやり方“が特徴的
  • 男性は「場を設けてきちんと話す」「正面から伝える」傾向が強め

 

■ “言いづらいこと“は、どう言う?──男女の工夫にみる心理の違い

 

自由記述でも、「タイミングを見てさらっと」「他の話に混ぜる」など、内容以上に“言い方“や”シチュエーション“に気を配る人が多数

 

  • 女性は「相手の顔を見てはっきり一度だけ伝える」など、“最小限の衝突で最大限の伝達“を目指す姿勢が顕著
  • 男性は「まずは言う」「ストレートに伝える」が多数派。“我慢より率直さ“を選ぶ傾向

 

■ 喧嘩で「やってはいけないこと」1位は「必要以上にけなす」

夫婦喧嘩で“絶対にやってはいけない“と考えている行動を尋ねたところ、

  • 「必要以上にけなす」64%
  • 「暴力をふるう」64%
  • 「すぐ離婚と言う」53%
  • 「子どもの前で喧嘩」48%
  • 「相手の親を持ち出す」43%

と続き、“人格否定・家族攻撃・暴力“という3大NGラインが明確化されました。

 

男女別では、

  • 女性は「けなすこと」「どちらが悪いかを追求」など“言葉の攻撃“に敏感
  • 男性は「暴力」に対して強い拒否反応を示す傾向が強く見られました

 

■ 夫婦喧嘩の“暗黙ルール“1位は「その日のうちに仲直り」

夫婦間で「喧嘩のルール」を設けているかを尋ねたところ、

  • 「その日のうちに仲直りをする」37%
  • 「話し合いを放棄しない」35%
  • 「お互い言いたいことを言う」21%
  • 「子どもの前では喧嘩しない」19%

と続きました。

夫婦間で起きた火種は、“翌日に持ち越さない“という共通感覚が見えてきます。

  • 女性は「納得するまで話す」「意見交換を放棄しない」など、“関係修復の対話“に重きを置く傾向
  • 男性は「スキンシップを欠かさない」「挨拶はする」など、“関係維持の儀式“を重視

■ まとめ:「喧嘩しない努力」より「壊さないための工夫」が必要

今回の調査では、「不満は淡々と伝える」「“文句“ではなく“お願い“に言い換える」など、

衝突を回避しながら関係を維持しようとする、現代夫婦の知恵と距離感が浮かび上がりました。

 

また、喧嘩の際に「これだけは絶対やらない」と線引きすることで、“喧嘩はしても壊れない関係“を維持している家庭が多いことも明らかに。

 

【次回予告(最終報)】忘れられない喧嘩、そして乗り越えた夫婦たち

シリーズ最終報では、「記憶に残る夫婦喧嘩のエピソード」と、「乗り越えたからこそ見えた関係性」を深掘り予定。

喧嘩を重ねて、なお一緒にいる理由とは?

 

【調査概要】

  • 調査期間:2025年2月21日
  • 対象者:全国の20歳~59歳以下の既婚男女3,000人のうち、「喧嘩後に相手を無視したことがない」と回答した1,063人からランダム抽出した100人(男性:56人・女性:44人)
  • 年代構成:20代3人/30代20人/40代40人/50代37人
  • 調査方法:インターネット調査(Freeasy利用)
  • 引用元データ:https://kikonclub.com/questionnaires/20

 

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株式会社リンクス(担当:鈴木)
〒107-0061 東京都港区北青山一丁目3番1号 アールキューブ青山3階

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調査レポート

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