倉敷青陵高校、教育DXを本格始動
倉敷青陵高校、教育情報学者・笹埜健斗氏を顧問に招聘し、「AI共創型教育」を開始!
岡山県立倉敷青陵高等学校(校長:泉浩明)は、文部科学省「DXハイスクール」指定校として、教育の未来を切り拓くべく、教育情報学者の笹埜健斗(ささのけんと)氏を2025年4月より教育DX戦略アドバイザーに招聘いたしました。笹埜氏の招聘によって、より実践的で持続可能な教育DXを推進します。

1908年の創立以来、1世紀以上にわたり地域社会の信頼を担い、県内屈指の進学校として数多の人材を育成してきた岡山県立倉敷青陵高等学校(所在地:岡山県倉敷市、校長:泉浩明)は、文部科学省「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」指定校としての取り組みを飛躍的に加速させるため、教育DXの第一人者である教育情報学者・笹埜健斗(ささのけんと)氏を、2025年4月より教育DX戦略アドバイザーとして招聘したことをお知らせいたします。本校の輝かしい歴史と文武両道を重んじる校風を土台としながら、笹埜氏の持つ先進的な知見を融合させることで、私たちは単なるデジタル技術の導入に留まらない、教育の本質的な変革(Education Transformation)を目指します。
■背景:伝統と革新の交差点で描く「未来の学校モデル」
生成AIをはじめとするテクノロジーが社会構造を根底から変えつつある現代において、教育に求められる役割もまた、大きな転換期を迎えています。このような時代認識のもと、本校は2022年より岡山大学DS部と連携し、生徒の探究活動におけるデータ活用やアプリ開発等の技術面で継続的な支援をいただいてきました。DXハイスクール採択初年度もこの連携を基盤としており、今回、岡山大学特定教授である笹埜健斗氏をアドバイザーに迎えることで、これまでの連携の深化と専門知の橋渡しを一層加速します。
■教育DX戦略アドバイザー 笹埜健斗氏について 
笹埜健斗氏は、「AIを活用した個別最適かつ協働的な学習体験デザイン」を専門とする、日本の教育DX分野を牽引する教育情報学者です。岡山大学特定教授、日本教育DX推進協会理事長などを務め、哲学的な思索を基盤とした人間中心の技術活用を提唱しています。笹埜氏の思想の核心は、AIを人間の知性を代替するものではなく、人間固有の創造性や探究心を増幅させる「善き相棒」として捉える「AI共創」の理念にあります。同氏は、「AIは分類や予測は得意だが、自ら問いを立てることはできない。だからこそ人間に求められるのは、本質的な問いを立てる能力、AIを使いこなす能力、そして結果を解釈し応用する能力だ」と強調します 。この人間中心の哲学こそが、本校が目指す教育のあり方と深く共鳴するものです。
■今後の重点的な取り組み
笹埜氏との連携のもと、本校の伝統と特色を活かしながら、以下の3つの重点領域で教育DXを加速させてまいります。
- 探究学習と進路指導の接続強化
笹埜氏が提唱する探究学習フレームワーク「FRATC(ふらつく)サイクル」を導入し、生徒が自ら課題を発見(Find)し、情報を収集(Receive)、分析・思考(Analyze/Think)し、表現・行動(Communicate/Act)するプロセスを体系化します 。AIを共創パートナーとすることで、生徒一人ひとりの哲学的思考や創造性を育み、県内トップクラスの進学実績に裏打ちされた進路指導と有機的に接続させます。
- 教職員の働き方改革と専門性向上の推進
ICT活用による校務の効率化や授業支援を通じて教員の負担を軽減し、生徒と向き合う時間を創出します。また、教員自身がAI時代の教育者として学び続ける文化を醸成し、組織全体の専門性を高めます。
- 地域とつながる学びの共創
倉敷という豊かな地域資源をフィールドに、社会課題と連動したプロジェクト型学習(PBL)を推進します。地域社会との連携を強化し、生徒たちが実社会との関わりの中で主体的に学ぶ機会を創出します。
■関係者コメント
岡山県立倉敷青陵高等学校 校長 泉 浩明
「本校が110年以上にわたり培ってきた伝統は、常に時代の変化に対応し、進化を続けてきた歴史でもあります。この度の笹埜健斗氏のアドバイザー就任は、本校の歴史に新たな1ページを刻むものです。笹埜氏の卓越した知見をお借りし、生徒たちがAIと共存する未来を、恐れるのではなく、自らの手で創造していける力を育んでまいります。本校の新たな挑戦に、どうぞご期待ください。」
岡山大学 特定教授 笹埜健斗 氏
「AIの進化が急速に進む中で、DX(デジタル変革)には“善き相棒”となるEX(教育変革)が必要不可欠です。岡山県屈指の伝統と実績を誇る倉敷青陵高校が、その歴史的資産の上に未来の教育を築こうとされていることに、大きな可能性を感じています。倉敷青陵高校の挑戦は、全国の公立校にとって希望のモデルになると確信しています。」
【岡山県立倉敷青陵高等学校 概要】
学校名:岡山県立倉敷青陵高等学校
所在地:〒710-0043 岡山県倉敷市羽島1046-2
校長名:泉 浩明
設立年:1908年(明治41年)
URL:https://www.seiryo.okayama-c.ed.jp
【本件に関するお問い合わせ先】
岡山県立倉敷青陵高等学校
DXハイスクール推進委員長:湯浅太一
メールアドレス:taichi_yuasa@gse.okayama-c.ed.jp
「AIの進化が急速に進む中で、DX(デジタル変革)には“善き相棒”となるEX(教育変革)が必要不可欠です。倉敷青陵高校の挑戦は、全国の公立校にとって希望のモデルになると確信しています。」
笹埜健斗氏(教育情報学者・倉敷青陵高校教育DX戦略アドバイザー)
お問い合わせ先
岡山県立倉敷青陵高等学校
DXハイスクール推進委員長:湯浅太一
メール:taichi_yuasa@gse.okayama-c.ed.jp
電話:086-422-8001
Webサイト:https://www.gse.okayama-c.ed.jp/seiryo/
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