ウエットワイパー類の除菌性能試験に関するJISが新たに制定 - JIS S 3303に準拠した試験対応を開始 -

一般財団法人 ニッセンケン品質評価センター

2025.06.11 09:00

2025年5月、「JIS S 3303 ウエットワイパー類の除菌性能試験方法及び除菌効果」が新たに制定されました。一般財団法人ニッセンケン品質評価センター(以下、ニッセンケン)では、ウエットワイパー類の除菌分野においては、これまで一般社団法人日本衛生材料工業連合会の自主基準に基づいた試験を中心に提供してまいりましたが、今後は本JIS規格に準拠した試験の提供も可能となります。

■詳細はこちら(公式WEBサイト):https://nissenken.or.jp/news/20250611jis_s_3303_wetwiper_test/

JIS制定による意義と今後の展望

新型コロナウイルスの流行以降、「除菌」機能を謳う製品の需要は大きく増加しています。今回のJIS制定により、公的に標準化された試験方法に基づき、一定の性能基準を満たした製品の製造・販売が促進されることが期待されます。これにより、消費者にとって、より信頼性の高い製品選択が可能となり、安心・安全の向上に繋がると考えられます。

 

JIS S 3303試験概要

【適用範囲】
非多孔質表面(プラスチック製品・セラミックス製品・金属製品など)への除菌を目的としたウエットワイパー類に適用
例)ウエットティッシュ、紙おしぼりなど
※医薬品、医薬部外品、化粧品及び医療機器は対象外

【試験方法】
1. ステンレス板に試験菌を塗布・乾燥後、試料を装着した拭き取り装置でステンレス板の表面を拭き取る
2. 拭き取り後、5分間放置し、ステンレス板上の残存生菌数を測定
3. 対照試料との比較により除菌活性値を算出

【除菌効果】
除菌活性値が2.0以上であること
 R=A-B
 R: 除菌活性値
 A: 対照試料で3回試験した結果の生菌数(Nc)の常用対数値の平均値
 B: 試験試料で3回試験した結果の生菌数(Nd)の常用対数値の平均値

 

その他の機能性試験について

ニッセンケンでは、JIS S 3303をはじめとするJIS・ISO準拠の各種試験や、SEKマーク・SIAAマーク取得に対応した評価試験など、多様な機能性評価を行っています。抗菌・抗ウイルス・防臭・防カビなど、製品特性に応じた試験提案が可能です。詳細はバイオケミカルグループの特設サイトをご参照ください。 

■ニッセンケン バイオケミカルグループ 特設サイト https://biochemical.nissenken.jp/

 

本試験に関するお問い合わせ先

最寄りの各事業拠点にお気軽にお問い合わせください。
https://nissenken.or.jp/contact/

 

一般財団法人ニッセンケン品質評価センターとは 

ニッセンケンは、1948年の設立以来、繊維製品を中心とした「試験・検査」を通じて、製品の安全性や機能性を評価し、日本と世界のものづくりを支えてきました。現在では、世界最先端の安全基準「エコテックス®認証」において、アジア地域で唯一の認証機関でもあります。

繊維関連の各種試験に加え、抗ウイルス性能の評価、香粧品検査、海外市場への進出支援、さらには品質やサステナビリティを軸にしたブランディング支援まで、幅広い領域に対応。「品質課題のソリューションパートナー」として、企業や製品の新たな価値創出を支援しています。

設立日:1948年12月6日
本社所在地:〒111-0051東京都台東区蔵前2-16-11
ウェブサイト:https://nissenken.or.jp/
事業内容:繊維製品、それに類する製品及び健康と安全性に係わる製品の試験、分析、解析
     エコテックス®国際共同体加盟機関
     厚生労働省登録試験検査機関
     JNLA登録試験事業者

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