花粉症による経済的損失額は5兆円、飛散量は昨年の2.7倍?! 社員の生産性低下を防ぐユニークな福利厚生「花粉症手当」とは
ことし春の花粉 去年の2.7倍の予測 過去4番目の多さ
東京都は、医師や気象予報士などの有識者が、ことしの春に都内で飛散するスギとヒノキの
花粉の量などについて予測した結果を公表。東京都内で飛散する花粉の量は去年の2.7倍。花粉が飛び始める時期は、2月13日〜17日ごろとみられ、花粉の量が多い日数は各地の平均で51日と、過去10年の平均の33日より18日増える見通し。
花粉症による経済的損失額は5兆円の推計
日本アレルギー学会顧問で福岡病院名誉院長の西間三馨さんは、花粉症などアレルギー性鼻炎患者の経済的損失を試算しています。その試算によると、欠勤や労働生産性の低下で、年間12.74日の労働時間の損失があり、1人あたり年間19万1783円の経済的損失が生じるとされる。また、花粉症が仕事のパフォーマンスに影響を及ぼすと回答した人の割合は約8割にも及ぶ。
花粉症による社員の生産性低下を防ぐユニークな福利厚生「花粉症手当」を制定
① 株式会社ラフール:https://www.lafool.co.jp/
病院の診察費、処方箋代を会社が全額支給。高級ティッシュ、高級マスク、目薬などの現物支給。
企業へのメンタルヘルス、健康経営支援を行うにあたり、自社でも生産性を高める工夫を行っており、生産性を妨げる要因となる花粉症を防ぐため、福利厚生として採用。社員の半数以上が利用している。申請はPCから行えるため、全国で働いている社員も使いやすい。
② 北王流通株式会社:https://www.hrg.co.jp/
生産性の低下のみならず、大きな事故にもつながりかねないことから、花粉症の発症中も適切な睡眠をとれるよう眠気を増さない薬や点鼻薬を選定し、症状のあるドライバーに提供。
実際に花粉症手当を利用している社員の声
① 日中のイライラや睡眠不足も解消 (30代男性社員)
10年来の重度の花粉症で、日中の集中力の低下、それに伴うイライラ、鼻詰まりによる睡眠の質の低下で生産性が低かった。花粉症手当を利用し、薬や点鼻薬で飛散ピーク時前より予防したことで、症状が収まり生産性の低下を防げた
② 外にも出れない重度の花粉症 (20代女性社員)
飛散シーズンは外に一歩出るだけで目・鼻の痒みが止まらず一日ぼーっとしてしまい何もできない状態に。5,000円ほどかかる病院代もバカにならないので、通院はしなかったが、花粉症手当をきっかけに受診。もっと早く通えばよかったと思うほど、症状が和らぎ今では気にならないレベルに。
企業担当者の連絡先を閲覧するには
会員登録を行い、ログインしてください。