LIFE ~東京湾岸に生きる猫たちの記憶~

ジャパンクリエイト株式会社

2025.06.05 09:55

東京湾岸で人知れず健気に生きる猫たちに魅了され撮影して20年。太陽光と人工光の両方が劇的に変化する魅力的な湾岸地域を舞台に、日常では見過ごしてしまうような瞬間を、ドラマチックな光で捉えた物語のような写真展です。同じ都市に住む者として“お前たちも一生懸命生きているんだな”と共感しながら“かわいい”“かわいそう”ではなく、私たちと対等な存在として見つめるような視点で撮影しました。

ずいぶん前から、街中で野良犬を見かけなくなりました。
そして今、街の風景から野良猫の姿も消えつつあります。

埋め立てによって生まれた、東京23区内の無人島「○○島」。
賑わいを失った海沿いの公園や遊歩道、生活漁港、奇跡的に残された自然海岸――。
東京湾岸には、目には見えない境界線で区切られた、“隙間”のような場所が点在しています。

そんな、人の関心が届きにくい場所だからこそ、猫たちは人知れず、ひっそりと暮らしていけるのです。

彼らは、自らの意思でこの場所に来たわけではありません。
飼い猫の“半分”ともいえる人生を、ここで生き、ここで育み、やがて静かに姿を消していきます。

野良猫は野生動物では無いので人の助けがなければ、生き延びることはできません。
人家の無い海辺の環境はとても過酷ですが、彼らはただ「今日を生き抜くこと」だけを考え、そして今日も、あの人の気配をじっと待ち続けています。

人間の都合に翻弄されながらも、短い一生を懸命に生きるその姿を、「記録」ではなく「記憶」として残したい――。
そう強く思い、私は東京湾岸で20年にわたり、猫たちを撮り続けてきました。

 

主なロケ地東京都 江東区・品川区・大田区 / 千葉県 富津市

■会場 OM SYSTEM GALLERY ※旧オリンパスギャラリー東京
    新宿駅西口より都庁方面に徒歩5分
    〒160-0023 東京都新宿区西新宿1-24-1
               エステック情報ビルB1F
               TEL 03-5909-0910

■会期 2025年7月17日(木)~7月28日(月)※休館日:22日(火)・23日(水)
      10:00~18:00 ※最終日28日のみ15:00迄

OMシステムギャラリー 写真展情報

■ギャラリートーク
 2025年7月19日 16:30~17:15
 アートディレクター三村漢さんをゲストに迎え、ラウンド形式で作品・写真集のお話をさせて頂きます。
  ※予約不要・無料

■写真集
 本写真展開催にあわせて制作た写真集を、ギャラリーで販売します。

■出展作品数 A2変形サイズ  60点

■作者プロフィール

1963年群馬県生まれ 東京都在住の会社役員 中学時代からカメラを片手に旅に出る。
鉄道情景写真を好んで撮影していたが、2005年にデジタルカメラのテスト撮影で近所の野良猫を撮影したのをきっかけに猫の写真に興味を抱く。
以降、会社勤めの傍ら休日の全てを使い、東京湾岸地域に生きる外猫たちの『記憶』をテーマに撮影。

■主な個展

2007年3月~ キヤノンギャラリー銀座 
       他5都市巡回(第17回 林忠彦賞 最終候補作品展)

2010年2月  エプソンギャラリーエプサイト(スポットライト制度 第1回対象作品展)

2010年2月~ キヤノンギャラリー銀座 他2都市巡回

2011年6月  ギャラリールデコ(渋谷)

2013年8月  コニカミノルタプラザ

2016年2月  コニカミノルタプラザ

2019年10月  NineGallery 

2023年5月    富士フイルムフォトサロン東京/大阪(※鉄道モチーフ)

2024年8月  富士フォトギャラリー銀座

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種類
イベント

カテゴリ
エンタメ