[レポート] 2022年海外市場における日本のモバイルIPゲームインサイト
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日本のアニメや漫画文化のグローバル展開により、日本のモバイルIPゲームは本国のゲームユーザーに人気があるだけでなく、海外でも多くのゲームユーザーを魅了しています。『2022年海外市場における日本のモバイルIPゲームインサイト』レポートでは、海外市場における日本のモバイルIPゲームのダウンロード数と収益の推移を紹介するとともに、海外市場で人気のある日本のモバイルIPゲームおよびトップパブリッシャーを紹介しています。
※本レポートにおける「海外市場」とは、日本を除いたすべての市場を指します。
日本のモバイルIPゲーム収益の37%近くは海外市場から
日本のモバイルIPゲームは海外市場で大きな影響力を持っています。2019年から2022年にかけて、日本のモバイルIPゲーム収益の37%近くは海外市場からのものでした。新型コロナウイルス等の影響を受け、2020年海外市場における日本のモバイルIPゲーム収益は前年比14.8%増の33.8億ドルとなりました。2022年1月~11月においては、新型コロナウイルスの流行がモバイルゲーム市場にもたらしたプラスの影響が薄れ、日本のモバイルIPゲームの海外収益は24.9億ドルまで減少しました。
ダウンロード数の面では、日本のモバイルIPゲームは更に世界市場への依存度を高めています。2019年から2022年にかけて、世界における日本のモバイルIPゲームダウンロード数の90%近くが海外市場からのものでした。2019年と2020年には、海外における日本のモバイルIPゲームダウンロード数が6億に迫りましたが、2021年以降は新型コロナウイルス流行の影響が薄れ、海外市場における日本のモバイルIPゲームダウンロード数は減少傾向が続いています。
アメリカ市場で最も収益が高く、ラテンアメリカ市場で最もダウンロード数が多い
アメリカ市場は日本のモバイルIPゲームの海外収益に最も貢献しており、2022年1月~11月の海外における日本のモバイルIPゲームの収益ランキングトップ100では、40%近い収益がアメリカ市場によるものでした。また、日本のモバイルIPゲームは、隣国である中国や韓国市場でもある程度の影響力があり、アメリカ市場に次ぐ収益を記録しています。
ダウンロード数では、ラテンアメリカ市場での日本のモバイルIPゲームダウンロード数の実績が目立ちました。2022年1月~11月において、海外のダウンロードランキングトップ100に入る日本のモバイルIPゲームは、ラテンアメリカ市場で1.3億ダウンロードを記録しました。
海外で最も収益力があるのはポケモンIPモバイルゲーム
Nianticによるモバイルゲーム『Pokémon GO』は日本のモバイルIPゲーム海外収益ランキングのトップを維持し、ポケモンを海外で最も収益力のある日本のIPに成長させました。2022年1月~11月の期間、海外における日本のモバイルIPゲーム収益ランキングのトップ100では、ポケモンIPモバイルゲームの収益は5.7億ドルを突破し、日本のモバイルIPゲームの海外総収益の23%を超えるシェアを誇っています。
その他にも、ドラゴンボールIPモバイルゲームの海外収益がポケモンIPモバイルゲームに次いで高く、このゲームを代表する『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』と『ドラゴンボール レジェンズ』は数年連続で海外における日本のモバイルIPゲーム収益ランキングで上位となっています。
海外における日本のモバイルIPゲームの主な広告出稿プラットフォームはAppLovinとYouTube
海外における日本のモバイルIPゲームの広告出稿は主にAppLovin、YouTubeおよびVungleに集中しています。2022年1月~11月において、海外iOSデバイスにおける広告の33%以上がAppLovinによるもので、25%のYouTubeがそれに続きます。
日本のモバイルIPゲームの海外広告における主なカテゴリはビデオ広告です。プレイヤーのIPに対する愛着や認知度をもとに、IPキャラクターの可愛さや特殊能力、戦闘力の高さなどの特徴に重きを置いた人気の広告クリエイティブが、プレイヤーのダウンロードを促しています。
優れたグローバル展開がドラゴンボールIPの海外進出を成功させる
日本の有名漫画を原作としたドラゴンボールIPモバイルゲームは、豊富なキャラクターと戦闘ストーリーによってヨーロッパ市場で高い人気を得ています。2022年11月現在、ドラゴンボールIPモバイルゲームの全世界累計収益は51.4億ドルを超え、そのうち50%近くが海外市場によるものです。
4周年記念キャンペーンの開始により、YouTubeにおける「Dragon Ball Legends」というキーワードの検索インデックスが急速に増加し、それに伴って全世界でドラゴンボールIPモバイルゲームの代表作『ドラゴンボール レジェンズ』のダウンロード数も増加しました。卓越したグローバル展開を継続した結果、『ドラゴンボール レジェンズ』は2022年1月~11月の全世界ダウンロード数が1,800万回を超え、その95%が海外市場からのダウンロードとなっています。
詳細情報は弊社ウェブサイトに記載しています:
https://sensortower.com/ja/blog/state-of-japanese-ip-games-overseas-2022-report-JP
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Sensor Towerの紹介
Sensor Towerは2013年にサンフランシスコで設立された、Twitter、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業から信頼されている、データや分析環境を提供する企業です。
Sensor Towerは、Pocket Gamer Mobile Games Awards 2022において、Best Analytics / Data Tool賞を受賞しました。
現在、Sensor Towerには、ロンドン、ロサンゼルス、ニューヨーク、ソウル、北京など、世界中にオフィスが点在しています。 弊社日本オフィスは東京都渋谷区にかまえられ、チームメンバーは日本のモバイルパブリッシャーをサポートすることに専念しています。ハイパーカジュアルゲームのリーダーとして認知されている面白法人カヤックや、ライブ配信アプリ運営も行っている株式会社ディー・エヌ・エーなどとのパートナーシップを次々と実現しています。日本オフィスは2021年春より本格的に始動したばかりですが、パートナー企業様が急増しております。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートを強化していく所存です。
Sensor Tower 日本オフィス代表
谷内 照吾
Shogo Yachi
Sensor Towerについての詳細情報は弊社ウェブサイトに掲載されております:
https://sensortower.com/ja
ブログ・レポートの更新情報はSensor Tower Japanツイッターで:
https://twitter.com/SensorTower_JP
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