【くふう総研】値上げが気になる食品TOP3は「米」「野菜」「卵」!続く米の価格高騰で7割が「米離れが進むと思う」と回答
〜「値上げに対する慣れが怖い」「お菓子がどんどん小さくなる」など生活者の切実な声も~
生活者と社会の生活満足度向上に資する研究・発信を行うくふう生活者総合研究所(以下、くふう総研)は生活者6,163名を対象に「家計の見直し・節約」についての調査を実施しました。
■調査結果サマリ
・9割以上が「食料品・飲料の値上げが特に気になる」と回答
・6割以上が「特売品を活用」と回答。「特売品ですら割高に感じる」という声も
・値上げが特に気になる食料品TOP3は「米」「野菜」「卵」
・米の価格高騰に「安い店を探して購入」が最多の一方、「購入を控える」「どうしようもない」という人も。7割が「米離れが進んでいくと思う」と回答
■調査概要
調査テーマ:「家計の見直し・節約」について
調査エリア:全国
調査対象者:チラシ・買い物情報サービス「トクバイ」ユーザー、家計簿サービス「Zaim」ユーザー合計6,163名
調査期間:2025年3月19日(水)〜3月21日(金)
調査方法:インターネットによる調査
9割以上が「食料品・飲料の値上げが特に気になる」と回答
さまざまなものが値上げ傾向にある中、値上げが特に気になるカテゴリーとして「食料品・飲料」(93.2%)が圧倒的に多い結果となりました。続いて「水道光熱費」(62.0%)と「ガソリン・車両費・交通費」(59.3%)が約6割、「外食」(31.5%)、「日用品・雑貨」(28.5%)が約3割と上位に挙がりました。
6割以上が「特売品を活用」と回答。「特売品ですら割高に感じる」という声も
値上げ対策として実践している買い物の工夫では、「特売品を活用」(62.8%)が最も多く、「ポイント還元やクーポンを活用」(48.4%)が続きました。
同時に回答者からは、「特売品ですら割高に感じる」というコメントが多く見られました。
■アンケートの声より「特売品について」
・卵を特売になったら買おうと思っているが、特売でも高くて手が出しにくい(50代女性)
・チョコレート菓子が298円だったのが最近は特売で398円だった。悲しい(30代女性)
・食品類の50%値引き後の値段が、値上げ前の値段より高かったことにショックを受けました!(60代男性)
・特売品の売り切れが早い時間に繰り上がっている(50代男性)
・おつとめ品のコーナーの品物がいつもない(50代女性)
他にも、「安い店舗を買い回る」(38.4%)、「買い物メモの作成」(35.1%)、「家計簿をつける」(21.6%)など、買い物にひと手間をかけて対応していることがわかる結果となりました。
値上げが特に気になる食料品TOP3は「米」「野菜」「卵」
「食料品・飲料」カテゴリーの中で値上げが特に気になるものは、「米」(80.4%)と「野菜」(79.4%)が僅差で並びました。2025年の年明け以降に全国で拡大している鳥インフルエンザの影響で価格高騰が続いている「卵」(55.0%)も3位に入っています。
その他、値上げによって衝撃を受けたさまざまなエピソードが集まりましたが、特にチョコレートなどの菓子、コーヒーの値上げに対する声が目立ちました。
■アンケートの声より「値上げが気になる食料品」
・好きなチョコレートが自分の記憶で300円台でご褒美価格だったのに、急に600円台まで値上がりしていたこと。高くて買えない価格になってしまった(40代女性)
・チョコレートもそうだがコーヒーの高騰も痛い。嗜好品の値上げやめてほしい!(50代女性)
・600円台で買えていたオリーブオイルや冷凍ブルーベリーが1,000円を超えていた(30代女性)
また、「ずっと買い続けている商品の値上がりを受け入れ難い」「レジでの会計時に買い物総額の高さに毎回驚く」という声、商品の内容量が減っていることへの悲しみの声、「値上げに慣れてしまうことが怖い」という声もありました。
■アンケートの声より「値上げについて思うこと」
・レジで合計額を聞いて量と値段が(感覚的に)一致しない(30代女性)
・値上がり価格に慣れてきている感覚が怖い。しかし、総額に驚くことには慣れていない。10,000円感覚の買い物が15,000円とか(40代女性)
・以前より内容量が減っている。ちくわが短くなっている。チーズが薄くなった(60代女性)
・お菓子がどんどん小さくなっている(40代女性)
・最近はもう驚かないのが驚きです。行くたびに値段が上がり続けているから(70代以上男性)
米の価格高騰に「安い店を探して購入」が最多の一方、「購入を控える」「どうしようもない」という人も。7割が「米離れが進んでいくと思う」と回答
米の価格高騰が続くことに対して「少しでも安い店を探して購入している」(31.4%)が最も多い対応でありつつも、「特に対応はしていない」(17.7%)、「価格が高くても購入している」(15.3%)などの「どうしようもない」と受け入れざるを得ない状況であることもうかがえます。
■アンケートの声より「高い米を仕方なく購入している」
・米も買う時に長い時間をかけて価格を計算しながら検討します。食べないわけにはいかないのでとても困っています。高いけど仕方なく買っているのが現状です(60代女性)
・お米5キロが4,000円超えていて、買うのをためらうが、子どももいるので買わないわけにはいかず、苦しく感じる。野菜は安い種類に変えられるが、米は難しい(40代女性)
一方で、「購入を控えている」(18.9%)、「食卓への登場回数を減らしている」(15.1%)と、米離れせざるを得ないという回答も少なくない結果となりました。
今後も米の価格高騰が続いた場合、「米離れ」が進むと思うかとたずねたところ、「とても思う」(27.9%)、「やや思う」(42.1%)を合わせた約7割が「米離れが進むと思う」と回答しました。
米の代わりに食卓への登場回数が増えた食材はあるかと聞いたところ、「うどん」(48.3%)、「パスタ」(42.5%)、「パン」(38.8%)が上位に挙がりました。
「餅」(10.4%)は前回調査(2024年8月)*では5.1%の回答でしたが、今回の調査では「登場回数が増えた」と選択した人の割合が倍以上になりました。正月後(3月)の調査であることのほか、スーパーで品薄になった米売り場の棚に切り餅商品が置かれることも多く、米の代替品として小売側の提案による増加とも推測できます。
*https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000411.000046400.html
一方、4人に1人が「増えているものはない」(26.5%)と回答しており、多くの家庭にとって代わりがきかない主食であることもわかる結果となりました。
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米や野菜など欠かせない食品は高値でも購入せざるを得ない一方で、嗜好品など好んで購入していた商品について「もう買えなくなった」という声が多く聞かれました。生活者が買い物時により慎重に選択せざるを得なくなっている様子がうかがえる調査結果となりました。
■関連プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000443.000046400.html
●「くふう生活者総合研究所」について
くふうカンパニーグループが提供する生活者向けサービスの運営を通じて蓄積される生活者の行動データやリアルな声を分析・理解することで、個人の生活満足度および社会全体の生活満足度の向上に資する情報発信を目指しています。
●家計簿サービス「Zaim」について https://zaim.net
1,100 万ダウンロードを超える家計簿サービス「Zaim」は、スマートフォンなどから簡単に家計簿を記録できるサービスです。紙のレシートを撮影して自動で読み取る機能に加え、銀行やクレジットカードとの連携機能によって支出や収入を自動的に記録できるため、手軽に家計を管理できます。
●チラシ・買い物情報サービス「トクバイ」について https://tokubai.co.jp/
2013年にスタートした、食品スーパーマーケットをはじめ様々な業態の小売店のチラシ・買い物情報を掲載しているWebサービス・アプリです。パソコン・スマートフォンから無料で情報の閲覧が可能です。掲載店舗数は72,000店以上*、30〜50代の女性を中心に月間1,600万人以上*にご利用いただいています。(*=2024年1月時点)
●会社概要 https://kufu.co.jp/company/kufucompany/
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