東南海地震に「誘発」されたマグニチュード6.8の大地震
1945年1月13日に起きた三河地震に学ぶ
業界初の個人向け不動産コンサルティング・ホームインスペクション(住宅診断)、マンション管理組合向けコンサルティングを行う“不動産の達人”株式会社さくら事務所(東京都渋谷区/社長:大西倫加)が運営するシンクタンク「だいち災害リスク研究所」は、78年前の今日、1945年1月13日に起きた「三河地震」について「震災に学ぶ 特別コラム」として被害の特徴と今後の教訓を取りまとめました。
【三河地震とは】
三河地震は、1945年1月13日午前3時38分、愛知県東部の活断層を震源として発生したマグニチュード6.8の地震です。最大震度は今の気象庁震度で震度7、死者は2306名と観測史上9位(1885年以降に起きた地震の死者・行方不明者)とされています。1944年12月7日、三河地震の37日前には熊野灘を震源とした昭和東南海地震(M7.9)が発生しており、2つの地震は東海地方に大きな被害をもたらしています。
三河地震は、戦時中に起きたことから「隠された地震」となりましたが、数多くの教訓があります。まず、東南海地震に誘発されたと考えられる活断層の地震であることです。2011年の東北地方太平洋沖地震の後でも、震源から離れた長野県北部や静岡県東部で大きな地震が起きており、巨大地震後に誘発される地震の可能性は、とくに活断層のある地域で要注意です。
次に、午前3時38分という寝静まった時間帯に発生した地震であることです。その後、1995年1月17日に発生した兵庫県南部地震(震災名:阪神:淡路大震災)も真冬の早朝5時46分に発生、まだ起きている人も少ない時間帯に起きた地震で、家屋内で負傷された方の原因のうち家具の転倒や落下によるものは46%と半数近くに上っています。人間は生きている時間の1/4~1/3程度は睡眠中の時間です。睡眠時の地震により家屋が倒壊、また家具・家電が転倒・落下しない為の備えが求められます。
活断層による地震は、間隔が1000年から数万年などと長くなることから、「30年以内の地震の発生確率」の数字が小さくなりやすいですが、「3%以上」で発生確率が高い(Sランク)とされます。活断層の近傍では、見た目の発生確率の小ささに惑われずに、耐震性の向上、家具・家電の据え付けや寝ている場所に倒れない配置、地震保険への加入など一層の対策が望まれます。
個人向け災害リスク診断サービス「災害リスクカルテ」
■不動産の達人 株式会社さくら事務所■
東京都渋谷区/代表取締役社長:大西倫加
https://www.sakurajimusyo.com/
1999年、不動産コンサルタント長嶋修が設立。「人と不動産のより幸せな関係を追求し、豊かで美しい社会を次世代に手渡すこと」を理念として活動する、業界初の個人向け総合不動産コンサルティング企業で2022年12月現在で59,000件を超える実績を誇る。
■だいち災害リスク研究所■
所長:横山芳春
https://www.sakurajimusyo.com/daichi/
安全性の高い土地選びと住宅づくりを広めることを目的として2021年に大西倫加が設立。防災のコンサルティング事業を開始し、国内唯一の個人向け災害リスク診断サービス「災害リスクカルテ」を提供する、さくら事務所運営のシンクタンク。
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