アーチャー伝説2が日本のDLランキングで上位をキープ、リリース1週間でインスタとTikTokを合わせて250万ドル以上の広告を展開し好スタート

Sensor Tower

2025.03.25 06:59

2025年1月に日本でリリースされた『アーチャー伝説 2』が、リリース直後から日本のモバイルゲームダウンロード数ランキングでトップとなりました。シリーズ2作目の本作は、リリースに合わせて日本のInstagramとTikTokで広告展開を強化、2025年1月にこの2つのチャネルで推定250万ドル以上の広告費を投入しています。

リリース当日からDL数ランキングトップで10日間キープ、日本はアメリカに次ぐ第2の市場

2025年1月8日に『アーチャー伝説2』(HABBY)が日本で正式サービスを開始しました。タイトルからもわかるとおり、本作は『アーチャー伝説』のシリーズタイトルで、前作同様、モバイルアクションシューティングゲームとなっています。韓国など、一部の市場では2024年にリリースされています。

Sensor Towerのデータによると、2025年1月8日から2月7日までの世界における『アーチャー伝説2』の市場別収益シェアでは、30%を占めるアメリカがトップです。日本は第2の市場で、シェアは22%となっています。

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同期間の市場別ダウンロード数シェアでもアメリカがトップで(28%)、日本は2位となっています(15%)。

日本はいずれの指標でも2位ですが、ランキングではトップ市場のアメリカとは様相が異なります。Sensor Towerのデータによると、2025年1月8日から2月7日までの各市場のApp Store(ゲーム)におけるダウンロード数・収益ランキングを見ると、同期間のアメリカではダウンロード数ランキングの最高順位が6位ですが、日本はリリース日からトップでスタートを切っており、その後1月18日までトップを維持しています。

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同期間の収益ランキングにおいても、日本のほうがよりランキング上位でなだらかになっていることがわかります。また、アメリカと日本のApp Storeにおける平均ユーザー評価の比較では、アメリカが4.69、日本が4.62といずれの市場でも好意的な評価となっています。

DAUにおいても、日本での好調が確認できます。Sensor Towerのデータによると、2025年1月の主要市場におけるDAU推移を見ると、アメリカがトップを記録しており、平均DAUは30万を超えています。

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日本は立ち上がりこそ緩やかだったものの、その後はアメリカと同様のDAU傾向を示しており、平均DAUは20万以上となっています。

HABBYはインスタとTikTokでリリース7日間に広告費を集中投下、同期間に250万ドル以上の広告展開

『アーチャー伝説2』の日本でのロケットスタートは、どういった背景があるのでしょうか。同作の操作キャラクターは移動中に攻撃ができず、静止しているときに攻撃できるシステム・ゲーム性加えて、広告展開がカギを握っています。

Pathmaticsのデータによると、2025年1月の日本のGamingカテゴリーにおいて、同作のパブリッシャーであるHABBYはInstagramでトップ、TikTokで2位の広告主となっています。

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グラフからもわかるとおり、特にInstagramへの広告出稿が際立っており、同期間に200万ドル以上の広告費を投入しています。これらの広告出稿には『カピバラ Go!』などの同社のほかのモバイルゲームも含まれていますが、広告投入を日別に確認すると『アーチャー伝説2』の正式リリースから7日間は特に集中的に広告が投入されており、2025年1月は『アーチャー伝説2』の広告が主軸になっていることがわかります。

Pathmaticsのデータによると、2025年1月全体のHABBYのInstagramへの広告投入費200万ドル以上のうち、約30%が1月8日から14日までの7日間で投入されています。 

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また、TikTokにおいても同様の傾向が確認できます。2025年1月全体のHABBYのTikTokへの広告投入費は70万ドル以上で、このうち50%が1月8日から14日までの7日間で投入されています。

日本におけるこの2つのチャネルの広告クリエイティブでは、縦画面を中心とした動画がメインで、『アーチャー伝説2』の豊富な武器や攻撃の様子をわかりやすく伝えています。

Sensor TowerのApp Performance Insightsのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。

また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。

Sensor Towerのモバイルアプリインサイトで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :

https://sensortower.com/ja/demo

 

Sensor Towerの紹介

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カテゴリ
ゲーム・ホビー