モーニング娘。やAKB48の「育ての親」にして振付界の巨匠・夏まゆみの意志を受け継ぎ、「ダンス業界」×「アイドル業界」×「ビジネス業界」の3領域における社会課題を同時解決する「エース育成プロジェクト」が始動! 無形文化の伝承を活用したまったく新しい「社会問題解決型」ビジネスのヒントに。
モーニング娘。やAKB48など日本アイドル文化の基礎を作った夏まゆみ。「振付技術」と「指導法」を事業継承させる課題を、「解決」するのではなく「活用」することで事業を数倍にも展開するためのビジョンとは。
「エース育成」を中心に3領域の課題解決と市場活性化を!
夏まゆみプロジェクト運営委員会(後援:有限会社ナツ・ファンキーハーツ/夏まゆみクリエイティブ株式会社/株式会社こはく社)は、振付師かつ指導者として活躍した巨匠・夏まゆみの「振付技術」と「振付指導技術」を後世に残すとともに、それら「無形文化財の伝承」によって業界の抱える社会課題の解決を目指す「エース育成プロジェクト」を展開いたします。
「エース育成プロジェクト」とは「社会問題解決型事業」です。具体的には、無形文化といえる「振付」「振付指導」という技術の伝承(継承および承継)ならびに人材育成をビジネスコンテンツ化することにより、夏まゆみが携わってきた「ダンス・振付業界」「アイドル業界」「ビジネス業界」それぞれの課題解決を目指す取り組みです。2025年1月20日から開催する「振付師育成カリキュラム」もここに掲げる「エース育成プロジェクト」の一環事業といえます。
「エース育成プロジェクト」はダンスやアイドルなどの分野に限って実現可能な取り組みではありません。無形文化財と呼ばれる芸術性の高い分野から、日本に存在するさまざまな技術分野にまで転用できるビジネススキームを内包しています。
長らく続く後継者問題では「とにかく承継させる」ことにばかり目が向きがちでした。しかし「伝承」に加え「人材育成」、「社会課題の解決」といった3つの視点を取り入れることにより、新しい「社会問題解決型事業」としてさまざまな市場を活性化させ得ることを、「エース育成プロジェクト」がモデルケースとなることで実証いたします。
ダンス・振付業界における低い待遇、低い地位、不安定さという課題
夏まゆみはダンス・振付業界、そして日本のアイドル業界においてさまざまな功績を残し、業界の発展に大いに寄与してきました。その指導力は、ビジネス業界からも重宝され、ダンス・振付業界やアイドル業界で培ったエッセンスを経済界にもたらし、「エース育成」という新たな側面から人材育成に貢献してきました。しかし成長途中の業界というのは課題もつきものです。なかには社会問題となっている課題もあります。
たとえば振付師を取り巻く環境でいえば、低い報酬や育成環境の不備により後進が育たない問題、定職ではないため常に収入が安定しない問題も抱えています。また、振付の仕事というのは多くが公に貼り出されているようなものではなく、知り合いから知り合いへ、先生からアシスタントさんへ、事務所から事務所へ、というようにクローズドな範囲で「回ってくる」ことが多い業界です。狭い範囲のなかで仕事が回るため、振付師を目指す人にとってはどこに仕事があるかもわからず、新しい風も入ってこないという課題もあります。また、作詞作曲とともに楽曲を支える重要な要素であるにもかかわらず「振付」への権利意識は低く、振付師自体の地位も海外に比べると日本は低い、といった点も私たちは改善すべき重要な課題と考えています。
アイドル業界におけるキャリア形成とメンタルヘルスの課題
アイドルを取り巻く環境でいえば、メンバー個人の社会的スキル(ビジネススキル)を習得する機会が得にくいという問題、それゆえにセカンドキャリアがうまく見つからないという悩みやそもそも描き方がわからないという問題があります。
ファンとの距離も近くネットリテラシーの有無によって本人が傷つくケースや、事務所との関係性、意見の相違に悩むケースもあります。相談場所がなくひとりで抱えて苦しむケースも珍しくありません。昨今では精神疾患に至り活動休止や引退に追い込まれるアイドルが珍しくないほど、心理面におけるサポート支援の重要性は大きくなっています。また、トラブルが生じた際に個人を守るための法律面の知識・支援がなく活動を思うようにできない問題などもあり、これらはどれもニュースなどでたびたび報道されています。
プロジェクトリーダーの綿谷翔は夏まゆみの言葉を紡いできた編集者であるとともに、公認心理師として家族支援や広義の被害者支援にも携わっており、秘匿性が高くメディア対応などの専門的な知識が求められる文化人の心理支援も行っています。それらの経験からも、アイドルという職業における心理支援/法的支援の問題は喫緊の課題と捉え、各専門家との連携により安心して相談できる支援の形を整えることが重要だと考えています。
ビジネス業界における指導力不足と若手育成への課題、およびSNS広告の課題
ビジネスシーンにおいては、若手育成に悩む企業がほとんどです。とくに部下を持ち指導する方々は「叱り方がわからない」「どう声掛けをすれば成長するかわからない」といった悩みを必ずといっていいほど抱えています。また、企業におけるダイバーシティが当たり前の時代となり、個々の多様性を尊重したチームづくりのなかで、考え方も背景もスキルも異なるチームをどのように指導していくのか、いまだに明確な道筋を見出せない企業がほとんどです。従来の指導のあり方が見直されるようになったなか、新たな指導力不足の問題は大きな課題となっています。
日本の全企業数の99%を占める中小企業において、技能・技術承継の問題もまた、日本全体を取り巻く課題です。とくに「無形文化」とも呼ばれるような、高いクリエイティビティが求められる分野においては、承継する若者人財不足の問題とあわせて死活問題といえます。
SNSを用いた広告・宣伝が主流となるなか、予算や人手を確保しづらい中小企業にとっては自社でそれらを新しく運用することもまた困難を伴う問題です。ダンス・振付業界やアイドル業界との関わりでいえば、それらの広告・宣伝の一環として動画作成を依頼しようと思っても、多くのケースにおいて依頼の窓口がわかりづらく、またダンサーや振付師を依頼した際にいくらかかるのか、価格設定が不明瞭なことが多く、依頼から納品までの流れも非常にわかりづらいという声をよく耳にします。そのわかりにくさから、残念ながら一般企業とダンス・振付業界の関わりはまだまだ少ないのが現状です。
すべては「エース育成」が解決策となる!
今回、私たちが掲げる一連のプロジェクトは「夏まゆみがこれまで関与してきた業界への恩返しをしたい」という思いを胸に、3つの業界を連動させることによって各業界の問題解決と活性化を同時に達成してしまおう、という取り組みです。私たちが掲げる最も重要なキーワードは「人の成長」です。「ダンス・振付業界」「アイドル業界」「ビジネス業界」の社会課題を解決しようと本気で考えたとき、小手先の解決方法では決してできないことに気づきました。しかし一方で、夏まゆみが携わってきた現場では、幸運にも数多くの成功を収め、多くの企業からも感謝の言葉をたくさんいただいてきました。それをいま一度振り返ったとき、「必要なのは、その業界に携わる人の成長をおいてほかにない」と私たちは確信するに至りました。
夏まゆみによって今では当たり前のように口にされるようになった「エース」という言葉。これは「自己を確立し、自信を持ち、前に進める人」のことを指します。特定の一部の人を指すのではなく「エースはeverybody」という言葉を遺しているように、どんな人にも「エース」として最大限輝ける場所が必ず存在します。それを見つけることで、成長した人材がその分野でより大きく活躍し、ひいてはその業界の活性化に貢献してくれることでしょう。反対に、いま自分のいる場が「輝ける場所」でなければ、その人は能力や個性を発揮できずに、その場でも長続きはしません。企業に「エースを育てる手法」がないことは人材流出の問題に直結しています。
夏まゆみが提唱してきた振付師の仕事というのは、決して曲に対しての「振り」を考案するだけの仕事ではなく、「振りをつける」=「指導する」ことと考え、「振付を通して人の成長を促す」ということを理念としてきました。モーニング娘。やAKB48の「育ての親」と言われ、いずれも国民的アイドルとして社会現象を巻き起こしたのは、まだまだ記憶に新しいところです。振付指導の現場は、年齢も性別も考え方も背景も異なる人が一堂に会する現場です。そんななかで、1つのチームとしてまとめ上げ、同じ目標に向かってモチベーションを高め、与えられたタスクを実行させていく。まさに指導力が最も問われる現場でもあります。そんな「多様性」を絵に描いたような現場をまとめる秘訣こそ、一人ひとりを「エースに育てる」という指導法だったのです。
「他業界による化学反応」で高次元の事業創出を目指す
「エース育成プロジェクト」は「人の成長」を通して、それぞれの業界の活性化に繋げ、また有機的に連結させることで3領域のさらなる市場拡大に貢献することを目指したプロジェクトです。そのためにダンサー・振付師として活躍されている夏まゆみのお弟子さんたちはもちろん、さまざまな経歴と専門スキルを持つスタッフ陣が集結しています。
たとえば、振付を「言語化」した基礎理論と実技レッスンに分け、一定基準による認定制度を設けた「振付師育成カリキュラム」は、一流のダンサーや振付師だけがいくら揃ったとしても実現しなかったでしょう。夏まゆみをマネジメント面から支えてきた所属事務所の代表、また、10年もの歳月をかけ夏まゆみの指導ノウハウや考え方を言語化してきたプロジェクトリーダーでもある編集者兼公認心理師・綿谷翔の存在、そしてジャンルを超えて幅広く活躍している夏まゆみのDNAを受け継いだ松本八重子、下田めぐみら超一流のダンサー/振付師が集結して初めて実現した高次元のカリキュラムといえます。化学反応によって実現できることを今後も生み出していくとともに、私たちの取り組みが1つのモデルケースとなるように精進してまいります。
芸術分野をはじめ、伝統的な分野であるほど閉じた世界になりがちです。私たちはそんな閉じた世界を外に開拓することをためらいません。私たちの活動やビジョンに賛同し応援してくださる企業様、アイドルの皆様およびアイドル事務所様とは、ともに時代を切り拓くパートナーとして業界を盛り上げていきたいと考えています。さまざまな提案やアイデアに対して、柔軟な姿勢を常に持ちつづけることで次なる「化学反応」を生み出す挑戦をいたします。
ダンサーや振付師であれ、アイドルであれ、ビジネスに携わる職業人であれ、自らを輝かせる「エース」になるための支援をする。それを理念とし、私たちはこの「エース育成プロジェクト」を掲げて、3領域の社会課題の解決となる各事業に取り組んでまいります。
それぞれの業界が抱えている課題と、それを解決するための取り組み一覧。
【ダンス・振付業界】
▼業界の抱える課題
・振付に対する低い報酬や育成環境の不備により後進が育たないこと
・安定した職業ではなく、収入も不安定なこと
・閉じた関係性のなかで仕事が紹介され、消化されていること
・作詞作曲とともに楽曲を支える重要な要素であるにもかかわらず「振付」への権利意識は低く、さまざまなシーンで振付が利用されるものの、その利用に対しての対価は発生しないこと
・振付師自体の地位も海外に比べると日本は非常に低いこと
▼私たちの目指す支援事業
・「振付師育成カリキュラム」の開始、および振付師の育成
・振付師になるために必要な要素をカリキュラム化することによって、職業として「目標」にしやすくし、将来の選択肢の1つとして選択できる仕組みづくり
・一定のスキルを得た生徒へ認定を与える制度の創設
・認定を得た卒業生と企業様との仲介および各種サポート
・振付に著作権(もしくは著作権に準ずる権利)を求める啓発活動、ならびに業界に先駆けて振付の権利を明確にした契約形態の実践
【アイドル業界】
▼業界の抱える課題
・メンバー個人の社会的スキル(ビジネススキル)を習得する機会が得にくいこと
・セカンドキャリアがうまく見つからないこと、そもそもキャリアの描き方がわからないこと
・ファンとアイドルとの距離が近く誹謗中傷にさらされやすいこと
・ネットリテラシーの有無によって本人が傷つくケースが多くあること
・所属事務所や他メンバーとの関係性や意見の相違に悩むものの相談場所がなくひとり抱え苦しむケースが少なくないこと。昨今では精神疾患に至り活動休止や引退に追い込まれるアイドルが珍しくないほど、心理面でのサポート支援の問題は大きくなっていること
・トラブルが生じた際に個人を守るための法律面の知識・支援がなく活動を思うようにできないこと
▼私たちの目指す支援事業
・大多数のアイドルが身につけている「ダンススキル」を次のキャリアに活かせるよう、アイドルのセカンドキャリアとして「振付師」を選択できる場の創出
・とくにダンススキルが高く、振付の経験などもあるアイドルに関しては、その経験自体を語り、伝える場を提供することで活躍できる場を創出する
・振付師育成カリキュラムの「卒業制作発表」において、生徒の考案した卒業制作(振付)を一流の講師陣らの前でステージ発表する踊り手(現役のアイドル限定)の募集
(以上の項目については、すでに発表済みの「振付師育成カリキュラム」がその1つとして考えています)
・アイドルが自身の「成長」を目的として学べるセミナーや個別コンサルティング等の場の創出
・アイドルに特化したカウンセリングや心理相談をメインにした心理支援のサービス
・インターネットや人間関係等によって生じたトラブル、フリーで活動する際の契約トラブル等に関する法的支援のサービス
【ビジネス業界】
▼業界の抱える課題
・部下に対して「叱り方がわからない」「どう声掛けをすれば成長するかわからない」という指導者の悩み
・個々の多様性を尊重したチームにおける「チームづくり」のノウハウや指導法がない
・技能・技術承継の問題。とくに「無形文化」と呼ばれる芸術性の高いものの承継問題
・SNSを活用した広告手法が主流になるなかで、効果的な映像制作のノウハウがない。ダンスや振付を動画に取り入れたいものの、依頼の流れや明瞭な価格設定がされていないことが多く、「誰」に、「どこ」から頼めばいいのか、予算もふくめ検討材料が少ない
▼私たちの目指す支援事業
・明瞭な価格設定とプロセスの流れによって企業が安心して依頼できるダンス・振付サービスの作成および動画制作サービスの作成
・振付師育成カリキュラムの認定を得た若手振付師らによる、手ごろな価格からでも可能な企業PR動画作成等の支援
・振付師育成カリキュラムにおけるパートナー企業(スポンサー企業)の募集
・夏まゆみが体系化した「人を成長させる秘訣」についての講演・コンサルティング
・技能・技術承継(継承)の課題解決をビジネスチャンスに転換するための仕組みづくりやプランニングにおける指導・コンサルティング等
<夏まゆみプロフィール>
1962年、寅年生まれ。ダンスをツールに人材育成・指導・振り付けを行う第一人者。1993年、NYのアポロシアターにて日本人初のソロダンサーとして出演し、絶賛を浴びる。98年、冬季長野オリンピック閉会式で老若男女数万人が一度に踊るための振り付けを考案・指揮する。99年、モーニング娘。の「LOVEマシーン」では老若男女だれもが楽しめる振り付けが大反響を巻き起こし国民的ヒットソングに。ほとんどがダンス未経験者で結成された「素人集団」だったモーニング娘。、AKB48を短期間の指導でプロに育て、国民的アイドルへと成長させた「育ての親」として知られ、「振付指導を通して生き方を教えられた」と語る教え子たちは数えきれない。一人ひとりの個性が輝くように計算されたフォーメーションの見せ方、親しみやすくキャッチーな振りはそれまでのアイドルの在り方に革命をもたらし、振付師としても指導者としても、現在の日本アイドル文化の基礎を作ったと言われる。
吉本印天然素材、ジャニーズ、宝塚歌劇団、マッスルミュージカルなど個人から団体に至るまで手がけたアーティストは300組以上、ダンス指導は延べ200万人以上におよぶ。NHK紅白歌合戦では20年以上にわたりステージングを歴任。2014年に出版した『エースと呼ばれる人は何をしているのか』(サンマーク出版)はベストセラーとなりビジネス界からも指導者としての手腕に注目が集まると、幹部候補生や新人研修、プロアスリートへの研修なども行うように。
晩年は、テレビのダンス企画やダンス大会の審査員も積極的に務める一方、「自身の体験等を一人でも多くの人に伝えることで日本を元気にしたい」「人生の集大成の本にしたい」との特別な思いから、治療と並行しながら3年間もの長きにわたり原稿執筆をつづけ、2023年3月に刊行された『人はいつでも、誰だって「エース」になれる! 心とからだが輝く72の言葉』(ビジネス社)が遺作となった。
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