震度とマグニチュードの違いを徹底解説

株式会社さくら事務所

2022.12.19 10:10

地震ニュースを数字で見れば対策が見える

業界初の個人向け不動産コンサルティング・ホームインスペクション(住宅診断)、マンション管理組合向けコンサルティングを行う“不動産の達人”株式会社さくら事務所(東京都渋谷区/社長:大西倫加)が運営するシンクタンク「だいち災害リスク研究所」は、日ごろ地震が起きるたびにニュースで耳にする、地震の震度とマグニチュードを理解するための徹底解説コラムを公開いたしました。

◆マグニチュードとは?

 マグニチュードとは、「地震そのものの規模」を示します。マグニチュード(M)4.8や7.1など少数点以下1位までで示され、一つの地震に対して、一つしかありません。数字が大きいほど大きなエネルギーをもち、大きなゆれを起こす地震であるといえます。1900年以降に観測された最大規模の地震は1960年に起きたチリ地震のM9.5で、2011年に起きた東北地方太平洋沖地震(災害名:東日本大震災)はM9.0で世界の観測史上4位、国内では最大の地震です。

 M7.0以上の地震が大地震とされ、M8 .0前後より大きな地震は巨大地震と呼ばれます。M5.0 以上で負傷者が増え、M6.0以上で死者が発生、M6.4以上の地震で必ず被害が出ているという調査もあり、目安となります。震源が海底の浅い場所でM7.0以上の地震が起こると、被害をおよぼす津波が発生することがあります。

※図は地震本部HPより

◆震度とは?

 震度とは、地震の際にある場所が揺れたときの「ゆれの大きさ」です。地震が観測された場所ごとに震度があります。気象庁の震度は震度0、1、2、3、4、5弱、5強、6弱、6強、7の10段階があります。最大は震度7で、震度8や震度10はありません。震度は体感や周囲の状況で決めていましたが、1996年以降は、震度計で計測した数値が用いられています。国内で1949年以降に震度7を観測した地震は、兵庫県南部地震、熊本地震(前震・本震)など計6回があります。

 一般に、耐震性の低い住宅では震度5弱以上で被害が発生し始め、耐震性の高い住宅では震度6弱程度から被害が発生し始めるとされています。マグニチュードが大きい地震ほど、また震源地に近いほど、大きな震度が観測されることが多いです。

 震度は周囲のどこでも同じ数値ではなく、立地の地盤のゆれやすさによって異なることがあります。埋立地や盛土地盤など、地震があった時にゆれやすい地盤では、ゆれが周囲より大きい=震度も大きくなることから、大地震時に損壊や倒壊などの被害が発生しやすいことが考えられます。日本国内どこでも地震に対する備えは必要であるといえますが、ゆれやすい地盤の土地、耐震性の低い住宅などでは、より一層地震に対する備えの優先度が高くなっていくでしょう。

以上、地震の震度とマグニチュードの徹底解説について、以下の特別コラムを公開してまとめています。
特別コラム:震源から遠いところが揺れる「異常震域」とは?

個人向け災害リスク診断サービス「災害リスクカルテ

■不動産の達人 株式会社さくら事務所■

東京都渋谷区/代表取締役社長:大西倫加
https://www.sakurajimusyo.com/
1999年、不動産コンサルタント長嶋修が設立。「人と不動産のより幸せな関係を追求し、豊かで美しい社会を次世代に手渡すこと」を理念として活動する、業界初の個人向け総合不動産コンサルティング企業で2022年12月現在で59,000件を超える実績を誇る。

■だいち災害リスク研究所■

所長:横山芳春
https://www.sakurajimusyo.com/daichi/
安全性の高い土地選びと住宅づくりを広めることを目的として2021年に大西倫加が設立。防災のコンサルティング事業を開始し、国内唯一の個人向け災害リスク診断サービス「災害リスクカルテ」を提供する、さくら事務所運営のシンクタンク。

 

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