デザインと音楽が織り成す新・結城紬展

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「見立ての御託」11/30~12/1、宇都宮市ギャラリーハンナで開催。

デザイン・ブランディング会社「株式会社あを（本社：栃木県栃木市・代表青栁徹）」は、ユネスコ無形文化遺産に登録されている伝統工芸「結城紬」の生産者「坂入染織店（同小山市）」とのコラボレーション企画展を開催します。源流は古代、2000年以上の歴史を誇る日本の宝をデザイン、アート、音楽と組み合わせ、新たな見方、魅せ方を提案。需要の激減、後継者不足など様々な課題を抱える伝統工芸に現代こその息吹を与え、生き生きと蘇らせる「見立て」の目を持ち、新解釈する思考の重要性をも提起する画期的な企画展となります。青栁自身が、グラフィック、音楽、映像、写真、空間全てをプロデュースした展覧会となります。

企画展概要

「結城紬、見立ての御託」

日　時：11.30（土）11:00〜18:00 / 12.01（日）10:00〜16:30〈12/1のみライブパフォーマンス＆アーティストトーク 13:00〜 13:30〉※青栁、両日在廊
会　場： GALLERY HANNA 宇都宮市松が峰2丁目7-1
入場料：無料
内　容：坂入染織店制作の完成品、歴史を紹介するパネルや、グラフィック、アート作品の展示。サウンド・アートの生パフォーマンスなど。
イメージ映像：Instagram　https://www.instagram.com/p/DCO4RnpSBtR/

出展者

株式会社あを　代表取締役青栁徹

栃木県工業振興課「ブランディングデザイナー派遣事業」のデザイナーとして、2023-2024年度に結城紬・坂入染織店のアップデートに携わる。しもつかれブランド会議代表。

https://a--o.co.jp/

坂入染織店｜結城紬伝統工芸士

　繊細な手つむぎ糸を使った本場結城紬はすべてが手作業で、その工程のほとんどが分業とされている中、坂入染織店では「糸つむぎ」から「絣くくり」「染色」「地機織り」までを一貫生産体制で生産。一連の作業工程を一軒で行うことにより、細かなところにも目が届き、最高品質のものづくりが可能。

技術を惜しまず、職人としてのものづくり精神を大切に、これからも成長を続けていきたいと考えている。

また、何百年もかけて受け継がれてきた伝統の技を絶やすことなく後世に伝えていくために、後継者育成にも力を注ぐ。

https://sakairi-sensyoku.jimdofree.com/

開催経緯

青栁は2021年度から現在まで、栃木県工業振興課から「とちぎの伝統工芸品デザイナー派遣事業」の選任デザイナーとして、延べ7件の伝統工芸事業をサポートして参りました。今回の結城紬を生産する「坂入染織店（小山市）」とも、そのプロジェクトの関係性から生まれました。結城紬の抱える課題解決と、不変の真の価値と新たな魅力を発掘、発信したいという坂入さんの願いを受け、青栁が多義的な「見立て」をした展覧会となります。

青栁徹コメント

「見立てる」とは、単に目の前のものをそのまま理解するのではなく、アナロジーを通じて新たな意味や役割を与え、物事を再配置する力である。この行為は、創造的な洞察と結びつき、伝統と現代の知を結びつけ、より豊かな解釈を引き出すものである。
さらに「見立て」とは、知識と創造性を深めるための重要な手法であり、このプロセスを通じて、物事を別の角度から捉え直し、新しい意味を付加することが可能となる。
また、「御託」とは「あれこれ語る」という意味を含む。本展では、デザイナー青栁徹の「御託」を織り交ぜながら、伝統文化に過度に縛られることなく、表現の新しい可能性を提示したいと考えている。結城紬だけでなく、その周囲の文化や環境にも新たな視点を持ち込み、自己の表現として昇華させることを目指している。
こうした視点から、結城紬に新たな多義性と価値を見出し、来場者にこれまでにない体験を提供する展覧会を目指すものである。