西アフリカ原産のミラクルフルーツはそれ自体に味はないものの、酸っぱいものを甘く、甘酸っぱいものはもっと甘くする不思議な果実として知られる。栽培、流通、販売まで、その第一人者を自負する「ミラクリングループ」ではタブレット化に向け、研究開発を重ね、このほど世界で初めてラムネをつくることに成功した。

その名も「あまなーれ」と言い、微炭酸のぶどう風味。ラムネにしたことで子どもたちにも親しみやすくなり、これまで以上に可能性が広がった。ミラクリングループの谷川原信会長（５０）が言う。

　「ようやく新感覚の不思議なラムネができあがりました。ぶどう風味で食べやすいですし、このラムネを口に含んだ後に酸っぱいものを食べると甘くなるからみなさん、驚いて笑顔になる。味覚実験や自由研究の教材としても歓迎ですし、何より親子で楽しんでもらえると、うれしいですね」

　実際、ミラクルフルーツの認知度が高くなっているのも確か。最近では体験もののユーチューバーにしばしば取り上げられたり、テレビ番組でも活躍しているサイエンスプロデューサーの米村でんじろうさんの実験用としても使われているほどだ。谷川原さんはこんな提案をする。

　「レモンとかミカンとかイチゴを用意して、まずはそのまま食べ、その後にラムネを２分ほどなめて舌になじませ、再び酸っぱいものを食べると、その違いが分かります。普通のイチゴがまるで、あまおうのような高級イチゴになるから驚きますよ。効き目は３０分から１時間続きます」

　不思議なラムネの販売先はバラエティショップやスーパー、街の駄菓子屋さんでも取り扱ってもらえるように働きかけていきたいとのこと。また、自社のＥＣサイト（www.alele.jp）での販売も開始。これからちょうどクリスマスや正月を迎え、家族で集まる時間が増えることから場を盛り上げるツールとしてもいいかもしれない。

　さらに、同社では今後、関西にあるテーマパークやアミューズメント施設などとコラボ。実験イベントを実施し、集客や商品ＰＲにつなげたい考えだ。その一方で、従来から力を入れてきた美容と健康維持のサポートや糖質コントロールが必要な方への補助食品などとしても愛用してもらい、子どもから大人まで男女問わず幅広い年齢層に訴求して行く。

　「ミラクルフルーツには様々な可能性があります。砂糖や甘味料を使わず、カロリーを減らし、罪なく甘いものが食べられますし、酸っぱすぎるフルーツを捨てないで済むから食品ロスにもつなげられる。しかし、一番は酸っぱいものが甘くなる不思議な体験をしてもらって、親子で驚き、笑顔になってもらうこと。そのためにラムネをつくりました」

　あまなーれのメーカー希望小売価格５４０円（税込み）４個入り（４名分）。魔法にかかったような驚きの体験。一度、味わってみてはいかがだろうか。

 問い合わせ先は電話０６（６７６６）４３１７　Mail : contact@alele.jp 　HP : www.alele.jp