PressWalker 一般社団法人動物愛護団体キーテイル福岡・九州の野良猫問題を根本から解決したい！不妊去勢手術支援の取り組み『夢幸サポートプログラム』

福岡・九州の野良猫問題を根本から解決したい！不妊去勢手術支援の取り組み『夢幸サポートプログラム』

自治体など

実際に現場で活動している動物愛護団体が現場目線・活動者目線で、動物病院に負担をかけない新しい手術支援の取り組みを始めました！福岡県から始まり、大分県、長崎県にも支援の輪が広がっています！

私たちは過酷な環境で生きる野良猫がゼロになり、すべての猫が幸せな家猫になる社会を最終目標に糟屋郡志免町を拠点として活動しております。2021年9月に団体を設立し、今年3月には一般社団法人となり新たなスタートを切りました。

そして今年6月、野良猫・保護猫の不妊去勢手術支援「夢幸（ゆめさち）サポートプログラム」の運用をスタートさせました！

■夢幸（ゆめさち）サポートプログラムとは

この取り組みは、野良猫に不妊去勢手術を施し繁殖を抑える活動（TNR）と新しい飼い主を探す保護活動における不妊去勢手術費用の一部を支援する取り組みです。この支援は皆さまからのご寄付で運営しております。

■この取り組みの背景にあるもの

福岡や九州はまだまだ野良猫が多いです。そのため様々な野良猫に関する悩みがあり、猫が好きな人も苦手な人もそれぞれ悩みがあります。

しかし猫問題の根本的な解決は、エサやり禁止や保護活動だけでは解決できません。TNR活動・地域猫活動も併せて進めていく必要があります。
エサやり禁止だけではちょっと離れたところに移動するだけですし、エサやり禁止で野良猫がいなくなるなら、既に野良猫がゼロになっていてもおかしくはないと思います。そして猫ちゃんはとても繁殖力が強く、繁殖の速度に保護活動だけでは対応できず、不幸な命が増え続けます
だからこそ猫ちゃんを増やさない、TNR活動が根本的解決だと思っています。

しかし愛護活動側(TNR活動)にも様々な悩みがあります。

その悩みの１つが費用の負担が大きいことです。
愛護活動にはかなりの費用がかかります。
その負担を少しでも減らすため、私たちはこの取り組みを始めました。

夢幸サポートプログラムの支援金額は3,000円は少額です。
ですがその分多くの猫ちゃん、活動者様に支援を届けられると考えました。

そしてその支援で他の医療（例えば便検査、ワクチン、ウイルス検査等）をかけてあげられたり、別の猫ちゃんへ充てることもできます。愛護活動者さんの負担も少なくなることで、より多くの命が救われ、猫問題も解決しやすくなります。

ご支援者さん、愛護活動者さん、動物病院さん
みんなで助け合い
みんなで猫を救う
みんなが主役の取り組み

夢幸サポートプログラムはそんな取り組みを目指しています！

■夢幸サポートプログラムの２つの特長

１．協力してくださる動物病院さんに負担をかけない仕組みにしました！

→ 従来の手術支援事業は、手術代を全額支援しているケースが多いですが、その実態は支援事業者が協力してくださる動物病院さんに格安で手術を依頼している現状があります。
しかも協力病院さんは元々低価格で手術をしている不妊去勢手術専門病院が多いため、負担は相当大きいと考えました。

私たちはその部分を見直し、一律3,000円という費用の一部を支援することで、動物病院は定価のまま手術が行えるという、費用面で負担がかからない仕組みを考えました！
これは大手の手術支援事業にはない新しい取り組みだと思っています。

２．野良猫だけでなく保護猫も支援の対象としました！

野良猫を保護することは本当に大変なことです。お世話はもちろん費用もかかります。しかし保護活動も野良猫を減らす大切な活動だと考えております。そしてTNR活動をしている方は保護活動もされていることがほとんどのため、他の支援事業では野良猫のみを対象としているところが多い中、私たちは保護猫も支援の対象としました！

■私たちキーテイルが取り組むことの強み

TNR活動や保護活動など実際に活動をしている私達だからこそ、愛護活動者さんの悩みや気持ちが分かります。動物病院さんとの意見交換も積極的に行っています。そして実際に現場に伺い、愛護活動者さんの生の声を聞くことも大切にしているため、いろいろな現場の問題や声をもとに、より良い取り組みにできる自信があります。頑張っている活動者さんと同じ目線で寄り添うことを常に大切にしていきたいです。

■現在の支援状況と今後の目標

運用開始11月現在、夢幸サポートプログラムの支援で手術を受けた野良猫・保護猫は合計150頭を超えました！！
これもご寄付してくださる皆様、現場で頑張ってくださる愛護活動者さん、手術に協力くださる病院さんのおかげです！
”みんなで力を合わせて猫の命を救う”
「夢幸サポートプログラム」の目指す姿が形になってきていることがとても嬉しく思います。

さらに11月には「夢幸サポートプログラム」の特別枠として多頭飼育崩壊支援の試験運用をはじめました！

多頭現場では、まずは繁殖を食い止めるため、不妊去勢手術は急務となります。
しかしまとまった頭数の手術は費用が多くかかり、負担も大きいです。
「夢幸サポートプログラム」では、スピーディにまとまった頭数の支援をすることで現場で頑張っている愛護団体さん、活動者さんの手助けをしていきたいと思っています。
２か月間で制度を整え、問題等なければ本格的に稼働させていく予定です。

「夢幸サポートプログラム」の今後の目標は、私たちが拠点としている福岡・九州でまずは年間1000頭の手術支援をすることです！
猫の命を救うため、頑張っている愛護活動者さんのため、福岡や九州に住む人のために
夢幸サポートプログラムは愛護活動の輪を広げ、人にも猫にも優しい福岡や九州を目指したいと思っています。