奥能登豪雨の課題から見えてきた3つの課題

株式会社さくら事務所

2024.11.01 10:33

ハザードマップの盲点・迂回流のリスク・同時多発的な災害

個人向け総合不動産コンサルティング・ホームインスペクション(住宅診断)、マンション管理組合向けコンサルティングを行う“不動産の達人”株式会社さくら事務所(東京都渋谷区/社長:大西倫加)が運営する防災シンクタンク「だいち災害リスク研究所」は、地震で被害があった能登地方で発生した豪雨災害を受けて、地盤災害ドクター・横山芳春による現地の緊急調査結果について調査結果をサイト内で公開しました。

能登半島で地震後から調査を重ねてきた所長・地盤災害ドクターの横山芳春 博士(理学)が、10月21~23日に奥能登地域の重点的な現地調査を実施しました。

その結果から、①ハザードマップの盲点、②迂回流のリスク、③同時多発的な災害発生という、浮かび上がってきた3つの課題についてコラムにまとめました。

奥能登豪雨の被害につながった3つのキーワード

①ハザードマップの盲点

 豪雨被害のあった奥能登地域で床上浸水があった6か所の仮設住宅はハザードマップ「的中」はなく、「不的中」が3箇所、「範囲は的中・原因は不的中」が3箇所で、いずれも「想定外」という評価です。

→ハザードマップで色がついていない場所でも水害に遭う可能性あり。被害仮設はいずれも川沿いの低い低地にあり、地形の確認が望ましい。

 

②橋付近の流木と「迂回流」によるリスク

 甚大な被害があった地点付近では、橋がある周辺で大きな被害が発生している傾向がみられました。橋じたい、また橋を流木が閉塞することで、流れが迂回(迂回流)して、道路や護岸・道路が浸食家屋の転倒や道路陥没による甚大な被害に繋がっていた可能性あり

→橋付近は流木の閉塞や迂回流による被害拡大に要注意

 

③同時多発的な災害の発生リスク

 奥能登では地震による被害で山林の被害が進んでいたところに豪雨があり、流域における同時多発的な崖崩れ、土石流、それらによる氾濫などが同時多発的に発生していたことが示唆されます。

→今後も、複合的災害の際には同時多発的な災害発生に要注意、特に地震で被害があった地点では被害拡大の可能性。

 

詳しくは、コラム「奥能登豪雨の課題から見えてきた3つの課題 ハザードマップの盲点・迂回流のリスク・同時多発的な災害地震の影響?今後の対策は?」をご覧ください。

https://www.sakurajimusyo.com/guide/39032/

 

さらに具体的なお話が聞きたい方はお気軽にお問合せください。専門家が事例と共に取材にてお話させていただきます。

 

さくら事務所について

株式会社さくら事務所(東京都渋谷区/社⻑:大⻄倫加)は「人と不動産のより幸せな関係を追求し、豊かで美しい社会を次世代に手渡すこと」を理念として活動する、業界初の個人向け総合不動産コンサルティング企業です。1999年、不動産コンサルタント長嶋修が設立。第三者性を堅持した立場から、利害にとらわれない住宅診断(ホームインスペクション)やマンション管理組合向けコンサルティング、不動産購入に関する様々なアドバイスを行う「不動産の達人サービス」を提供、67,000組を超える実績を持っています。

 

 

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