本プロジェクトは「世界平和と人々の幸せ」を願い、1000年以上にわたって人々の祈りを伝えてきた奈良県内の四箇寺に思いを込めたアートモニュメントを奉納し、これからの1000年に祈り伝えることを目的とします。

奉納先の「大和四神巡りの会」は平城京を中心とした、東の青龍「室生寺」・南の朱雀「金峯山寺」・西の白虎「朝護孫子寺」・北の玄武「西大寺」で構成され、奈良県が「平城遷都1300年事業」（2010年）で選定されました。すべて仏教ではあれども各寺の宗派は異なっており、大和四神巡りの会が宗派を越えて集まった霊場会であることも多くの皆さまの祈りを届ける上で最適だと考え、また、四神が天の四方を司るというスケール感に時代を超えて世界全体へあまねく繋がる可能性を感じています。

・室生時：８世紀後半創建、真言律宗室生時派大本山。国宝・重要文化財を有す。

・金峯山寺：７世紀後半創建、金峯山修験本宗（修験道）の総本山。国宝・重要文化財を有す。ユネスコ世界文化遺産に登録。

・朝護孫子寺：６世紀後半創建、信貴山真言宗の総本山。国宝・重要文化財を有す。

・西大寺：８世紀中頃創建、真言律宗の総本山。南都七大寺の一つ。国宝・重要文化財を有す。

なぜ今奉納品を制作し祈りを伝えるのか。

「大和四神巡りの会」が結成され12年目の寅年という節目の年であると同時に、新型コロナウィルスの蔓延やロシアとウクライナの情勢など、今まで身の回りにあった世界や価値観、平和と健康、日常社会といったものが大きく変容し崩れてゆきつつあります。今一度立ち止まり先人たちが綿密にプランニングし1000年を優に超えて受け継がれてきた祈りに向き合い、絶やすことのないよう次の1000年先まで伝えることを目指して奉納品を作り上げようと思います。そしてそれは「寄進」という考え「一草枝一把土」「尺布寸鉄」「一針一草の喜捨」などの言葉が伝え残すように多くの人の力を集結し完成させることに意義があります。

クラウドファンディングという手法を選択したのも”現代の寄進”の形であると考えたためです。

奉納品は現代美術家の原神一氏制作の「四神の屏風」四隻と造形作家の竹谷隆之氏の「四神之印」ブロンズ製の宝印四体。屏風はつなぎ合わせると幅17メートルにもなる大作です。いずれも経年に耐えられるよう考案され制作されます。また、両者ともに当代随一の作家であり未来に向かって祈りや作品による感動を伝えることができると確信しております。

奉納品は8～9月に東京まほろば館と奈良蔦屋書店の2ヶ所で展示されるほか、奈良公園バスターミナル・レクチャーホールで「大和四神奉納式典」を行い、四箇寺への奉納は11～12月の予定です。クラウドファンディングに参加すれば屏風の裏面に芳名が記されるほか、ご祈祷された宝印の金属製レプリカ印、大和四神奉納式典への参加などが返礼されます。

「大和四神奉納式典」では各寺管長の対談・シンポジウムやアーティスト両名の対談に加え奈良県在住のパーカッショニスト”スティーブ エトウ”氏が参加する邦楽集団「壹 -ICHI-」による奉納演奏を行う予定です。

今回の奉納により今まで以上に多くの人とのご縁を繋ぎ「世界平和と人々の幸せ」への祈りを届け、さらにこれから先1000年間平和の下にお寺を守り続けることにも繋がることを強く願います。

クラウドファンディングページ：https://readyfor.jp/projects/1000loop

公式HP：https://narabiz.jp/1000loop.html

公式twitter：https://twitter.com/1000loops

公式インスタグラム：https://www.instagram.com/1000loop/