ノーベル賞の授賞式が2022年12月10日にストックホルムで開催されますが、2022年は残念ながら日本人の受賞者がいませんでした。ここ20年の間、日本の研究者数や大学院博士課程の学生数は減少し続けています。日本における研究者を取り巻く環境は依然として大きな課題を抱えています。
一方で、未来を担う若い才能たちを取り巻く環境は、少しずつ希望が生まれてきています。新型コロナによる休校等の影響もあり、文科省が推進する「GIGAスクール構想」が加速したことで、パソコンやタブレットで学ぶ体験をした子どもの数はここ数年で一気に増加しました。オンラインによる授業や習い事も、特別なことではなくなりつつあります。このような影響により、学ぶ意欲の高い子どもは、自らデジタル機器を駆使し世界中のサイトから学びに必要な情報を集め、どんどん才能の芽を伸ばしています。
（参考：文部科学省「GIGAスクール構想の実現について」https://www.mext.go.jp/a_menu/other/index_00001.htm）

今回スコラボで初の高校生先生となった堀場先生も、若い才能の一人です。宇宙工学を研究中の堀場先生は、小惑星の仮符号(第一発見者に贈呈される仮称)を中学時代に2つ、高校時代に1つ取得しています。スコラボでは、「小学生でも分かる相対性理論」というクラスを開講しており、すでに何人もの小学生～中学生に相対性理論をわかりやすく教えています。授業を受けた子どもたちも、「学ぶことの楽しさ」を授業を通して知ることで、次の世代を担う若い才能としての芽を伸ばしているところです。

堀場先生のスコラボ参加を記念し、堀場先生とMined CEOで灘中高・MIT修士卒の前田とで、子供時代、育ち方、親御さんとの関わり、また12/10に授賞式が行われるノーベル賞に関連して科学と社会の接点についてなど、学びについての対談を行いました。

・対談記事：小学生に「相対性理論」を教える高校生先生の学びとは『学びによって自分の見える世界が広がった』堀場幸也先生×Mined CEO 前田智大
https://note.com/tomohiro_maeda/n/n30e03a5c4f50

スコラボでは、子どもが興味ある分野のことを深く楽しく分かりやすく教えてくれる堀場先生のような専門家や研究者が、年齢問わず在籍しています。引き続き若い才能が育つ・輝く場を提供してまいります。
 

2007年生まれ
慶應義塾高等学校在学（1年生）
宇宙工学における宇宙探査、特に天体上でのロボットの利用を主に研究
宇宙工学はあらゆる知識が必要となるため、コンピューターや電気、物理、化学などの多岐にわたる分野、とりわけAI、電子回路、物理シミュレーション、資源利用等を勉強・研究中

主な実績
・小惑星の仮符号(第一発見者に贈呈される仮称)、3つ取得
・科学の甲子園ジュニア全国大会、化学部門第2位
・日本情報オリンピック予選、敢闘賞

詳しくは、スコラボ内の紹介ページをご覧ください。
https://sukolabo.com/221-teacher-profile/1666496415837x152438556770435070