PressWalker 生成AIで業務効率化！Microsoftセミナーで学ぶプロンプト活用術

生成AIで業務効率化！Microsoftセミナーで学ぶプロンプト活用術

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先日、日本マイクロソフト株式会社様が主催の、プロンプトセミナーに参加してきました。「Chat GPTなどの生成AIを用いて、業務を最大限効率化するには、プロンプトが重要」とよく世間で言われていますが、実際にそうなのか半信半疑での利用が続いていました。しかし、本セミナーを受講して、プロンプトでアウトプットが変わるし、生産性が変わることを実感できましたので、皆様にも、生産性が最大化するプロンプトづくりのコツをご共有させていただきます！

今回私が参加した、日本マイクロソフト株式会社様のセミナーでは、生成AIツールを最大限活用するための具体的なプロンプトづくりのテクニックをご紹介いただきました。

テクニックの概要をお伝えした後、実際のアウトプットの変化をご共有いたします。

＜テクニックの概要＞

・汎用的な質問や要求ではなく、詳細かつ具体的な指示を与えると、正確に有用な情報が提供される

・前提条件や期待する結果を組み込むことで、意図に沿った回答に近づいていく

・役割、ポジションを明記することでその立場にあった回答を出力してくれる

・###を用いると、プロンプトの意図が伝わりやすくなる

・修正箇所を提示することで、ユーザー自身が改善点を学び、自主的に成長できる

では実際に、いくつかの場面で、アウトプットが変化する様子を見ていきましょう！

事例1

新しい職務に着任しました。ドキュメントの内容を理解したいと思っています。専門家向けの文章を、誰でも理解できるような平易な言い回しに直します。

不適切なプロンプト

以下の文章を平易な言い方にしてください。OpenAI の GPT-3、GPT-3.5、GPT-4 モデルは、プロンプトベースです。プロンプトベースのモデルでは、ユーザーはテキストプロンプトを入力してモデルと対話し、モデルはテキスト入力候補でそれに応答します。この入力候補は、入力テキストに対してモデルが続けたものです。

結果
OpenAIのGPT-3、GPT-3.5、GPT-4モデルは、プロンプト（質問や指示）に基づいて動きます。これらのモデルでは、ユーザーがテキストのプロンプトを入力すると、それに対してモデルが文章を続けて返答します。モデルが返す文章は、ユーザーが入力したテキストに続く内容です。

いいプロンプト

### 役割

あなたは幼稚園の先生です。子ども達への会話に非常に長けています。

### 指示

以下の文章を幼稚園児でも理解できるような平易な言い方にしてください。

### 文章

OpenAI の GPT-3、GPT-3.5、GPT-4 モデルは、プロンプトベースです。プロンプトベースのモデルでは、ユーザーはテキストプロンプトを入力してモデルと対話し、モデルはテキスト入力候補でそれに応答します。この入力候補は、入力テキストに対してモデルが続けたものです。

結果

はい、わかりました！幼稚園の子どもたちでもわかるように、簡単に説明しますね。

「GPTっていうすごいお話作りの機械があってね、みんなが何かお話や質問を入力すると、それに合わせて次のお話を考えてくれるんだよ。たとえば、『犬が走っている』って言ったら、その機械が『どこに行くのかな？』とか『何をするのかな？』って続きを教えてくれるの。すごいね！」

活用したテクニック

役割の設定: 幼稚園の先生という親しみやすい存在にすることで、話し方や説明が子どもたちにとっても分かりやすく、親近感が持てるようにしています。

明確な指示: 幼稚園児でも理解できるような、という具体的な指示をすることで、専門用語や抽象的な概念を、「すごいお話作りの機械」など、子供たちがイメージしやすいような、日常的な言葉や簡単な表現に変える工夫をしています。

事例2

ビジネスの場で、会議の遅刻について丁寧に謝罪するメールを作成する際、簡潔すぎる謝罪文では誠意が伝わらないことがあります。この場合、より詳細で心からの謝罪を表現した文章が求められます。

不適切なプロンプト

以下の文章の内容を変更せずに、謝罪のメールを作成してください。田中さん。先日は飛行機の遅延があったとはいえ、15分も会議に遅れてすいませんでした。今後は気を付けます

結果

件名: 会議遅刻のお詫び

田中様

お世話になっております。

先日は飛行機の遅延があったとはいえ、会議に15分も遅れてしまい、大変ご迷惑をおかけしましたことを心よりお詫び申し上げます。今後はこのようなことがないよう、十分に気をつけて参ります。

何卒よろしくお願い申し上げます。

敬具

いいプロンプト

### 指示

以下の文章の内容を変更せずに、最大限考えうる謝罪のメールを作成してください。なぜその様に添削したのかの解説を、改善点としてリストアップしてください。

### 文章

田中さん。先日は飛行機の遅延があったとはいえ、15分も会議に遅れてすいませんでした。今後は気を付けます

結果

添削後の謝罪メール：

件名: 先日の会議の遅刻についてお詫び申し上げます

田中様

お世話になっております。

先日は、飛行機の遅延とはいえ、会議に15分も遅刻してしまい、大変ご迷惑をおかけいたしましたことを心よりお詫び申し上げます。

会議に遅れることで、貴重なお時間を無駄にしてしまったこと、そしてご不便をおかけしたことを深く反省しております。今後は、どのような状況下においてもこのようなことがないよう、より一層注意してまいります。

改めてご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。

何卒ご容赦いただけますようお願い申し上げます。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

敬具

（あなたの名前）

改善点のリスト：

件名の追加

改善点: メールに件名を追加し、内容が一目で分かるようにしました。これにより、受信者がすぐに何についてのメールか理解しやすくなります。

形式的な敬語の使用

改善点: 「すいませんでした」を「お詫び申し上げます」に変更し、フォーマルな敬語を使用して謝罪の意図を強調しました。また、田中さんを「田中様」と呼ぶことで、より敬意を表す表現にしました。

謝罪の強調

改善点: 「大変ご迷惑をおかけしました」や「心よりお詫び申し上げます」などの表現を加え、遅刻に対する謝罪の誠意をより強調しました。

遅刻による影響に触れる

改善点: 「貴重なお時間を無駄にしてしまった」という具体的な影響に言及し、相手に与えた不便さを自覚していることを示しました。

今後の対応に言及

改善点: 「今後はこのようなことがないよう、より一層注意します」との表現を追加し、今後同じミスを繰り返さない意思を示しました。

より丁寧な結びの言葉

改善点: 「何卒ご容赦いただけますようお願い申し上げます」という表現を用いて、相手の寛大な対応をお願いしつつ、礼儀を尽くす結びにしました。

これらの改善点により、メールがよりフォーマルで丁寧な謝罪の文面となり、受信者に対して誠意が伝わりやすくなります。

活用したテクニック

明確な指示: 「最大限考えうる」と指示することで、ただの謝罪ではなく、相手に対してより丁寧かつ深い謝罪が求められることが明示されています。

修正箇所の提示: 単なる結果の出力だけでなく、なぜそのように修正されたのかを解説するよう指示することで、学びや理解を深めることができます。

###を用いる：指示文と、指示の対象となる文章を明確に区別させています。

以上で、生産性を最大化するプロンプトづくりのテクニックと、それを用いたときのアウトプットの差について紹介してきました。

更に多くの場面で、より良いアウトプットを引き出すためには、毎日プロンプトを書いて出力する癖をつけることが重要です。

私も、日々色々なプロンプトを試していきたいと思います！

参考

dahatake. (n.d.). ChatGPT-Prompt-Sample-Japanese. GitHub. Retrieved September 25, 2024, from https://github.com/dahatake/ChatGPT-Prompt-Sample-Japanese