DL数・収益の両面でインタラクティブストーリーゲームを牽引する『恋と深空』、同ジャンルの人気タイトルは女性が65%以上を占める
キャラクターとの親密度や物語性に重点を置いたインタラクティブストーリーゲームは、モバイルゲームでも多数のタイトルがあります。2024年の日本では『恋と深空』が同ジャンルを牽引しており、ダウンロード数では『すとぷりWith!!』が猛追しています。
リリースから9ヵ月で日本収益3,000万ドルに迫る『恋と深空』、ダウンロード数では『すとぷりWith!!』が猛追
2024年1月にリリースされたインタラクティブストーリーゲーム『恋と深空』(INFOLD)は、日本の同ジャンルを牽引しているタイトルと言えます。2019年7月リリースの『恋とプロデューサー~EVOL×LOVE~』(Papergames)の世界観を継承した『恋と深空』は、ダウンロード数・収益の両面で支持を得ています。
Sensor Towerのデータによると、2024年1月から9月までの日本におけるインタラクティブストーリーゲームのダウンロード数において、『恋と深空』がトップとなっています。
2位の『すとぷりWith!!』(FLAGGS)は2024年3月にリリースされたタイトルで、YouTubeやツイキャスなどの動画配信サイトを中心に活動するエンタメユニット「すとぷり」IPのモバイルゲームです。同作は日本市場のみでの展開ですが、『恋と深空』はグローバル展開をしており、日本はダウンロード数で中国、アメリカに続く世界で3番目の市場です。
収益面でも『恋と深空』の好調ぶりがわかります。Sensor Towerのデータによると、同期間の日本におけるインタラクティブストーリーゲームの収益で同作がトップとなっています。
グラフからもわかるとおり、2位以下を大きく引き離しており、日本における人気ぶりが確認できます。4位の『乃木恋~坂道の下であの日僕は恋をした』と5位の『ひなこい』は、アイドルグループの乃木坂46と日向坂46の公式ゲームで、どちらのタイトルも10ANTZからリリースされています。同期間におけるこの2つのタイトルの収益は1,000万ドルを超えています。
『恋と深空』は収益では日本は中国に次ぐ世界で2番目の市場です。同作の収益推移を細かく見ると、2024年8月に大きく収益を伸ばしていることがわかります。Sensor Towerのデータによると、2024年8月7日に日本における日別収益90万ドル以上を達成しています。
これは同作のゲーム内イベント「半透明な占有」のインパクトです。限定星5キャラクターの確率アップ、衣装やアクセサリー交換ができる月光ショップの追加、各チャージの初回購入時に同量のダイヤが付与されるクリスタル初回チャージ特典のリセットなどの施策が功を奏したのだと推察できます。
女性比率が65%以上を占める日本のインタラクティブストーリーゲーム、非ゲーマーからの支持が厚い
日本で人気のインタラクティブストーリーゲームのユーザー層はどうなっているのでしょうか。Sensor TowerのAudience Insightsのデータによると、2024年第3四半期の日本における『恋と深空』『すとぷりWith!!』『A3!』のユーザー男女比では、いずれのタイトルも65%以上を女性が占めています。
ですが、年齢層ではそれぞれのタイトルで違いが見られます。Sensor TowerのAudience Insightsのデータによると、これら3タイトルの年齢層を見ると、『恋と深空』では18歳~34歳で60%以上、『すとぷりWith!!』では35歳~44歳で40%以上、『A3!』では25歳~34歳で60%近くとなっており、支持層の違いがわかります。
Sensor Towerのデータによると、アクティブユーザー数では『恋と深空』と『すとぷりWith!!』は接戦となっており、2024年3月から9月までの平均MAUではほぼ同数となっています。
両作のペルソナでは、「ゲーマー」はあまり上位に入っておらず、『恋と深空』では「柔軟な支払者」(支払いを遅らせたり分割したりする人)がトップで、「デジタルデータ」(マッチングアプリで出会う人たち)、「ファッショニスタ」(オンラインで洋服やアクセサリーを購入する人たち)などが上位に来ています。
『すとぷりWith!!』ではトップは「ハイパーカジュアルゲーマー」ですが、「親」(子供がいる人たち)で、「デジタルソーシャライト」(SNSでアクティブな人たち)も僅差で上位に来ています。
Sensor Towerのモバイルアプリインサイトのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。
Sensor Towerのモバイルアプリインサイトで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :
https://sensortower.com/ja/demo
Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。X(旧:Twitter)、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つモバイルアプリインサイト、広告戦略の最適化に活用いただけるデジタル広告インサイトなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。
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