海外公演に先駆け、福岡・博多にて“世界初公開” 世界的に活躍する「振付家 ダミアン・ジャレ×彫刻家 名和晃平」新作パフォーマンスアート 《MIRAGE [transitory] 》が9月27日開幕!
多様なものづくり機能を併せ持ち、映像・イベント・ホームページなどの総合的なプロデュースを行う株式会社 Zero-Ten(本社:福岡県福岡市、代表取締役:榎本二郎)が主催する、世界的に活躍するベルギー/フランスの振付家・ダンサー「ダミアン・ジャレ」と彫刻家「名和晃平」のコラボレーションによる新作パフォーマンスアート《MIRAGE [transitory](ミラージュ [トランジトリー])》が、9月27日に開幕いたしました。初日を前にした 9月26日、ゲネプロと囲み取材が行われ、振付のダミアン・ジャレ、舞台美術の名和晃平、音楽のトーマ・バンガルテルが公演への意気込みを語りました。
本作は、これまでのコラボレーション三部作 ——死と再生がテーマの《VESSEL(ヴェッセル)》、霧を用いた《Mist(ミスト)》、彷徨うものたちを描く《Planet [wanderer](プラネット[ワンダラー])》—— に続く作品として、新たな挑戦を行います。三部作では、非人間中心的なアプローチを通じて、我々が「人間」という姿を得るまでの長い旅路を再考し、世界における人間の立ち位置や、他種との関係性を見直しています。本作は、その探求の延長線上に位置し、近作《Planet [wanderer]》の過酷な環境の中を彷徨う人間たちを通じて、変容し続ける生命のありようを描いています。
本作に対する想いを聞かれると、ダミアン氏は「本作は、ダンス、素材、そして人間の肉体を融合させたパフォーマンスとなっています。様々な方法と視点、 ダンサーの対立と融合を取り入れながら、現代の世相を反映しつつ、それの中で我々が一体何ものであるのか、どういう状況に置かれているのか、ということを表現しました。また、生命というのは常にトランスフォーマティブです。 変容を遂げている様子、その継続的な“生命の変容”というものも表現しています。」と語りました。一方、名和氏は本作について「THEATER 010 という特殊な空間に対してどのようにアプローチするか、という点が最も挑戦的でした。ダミアンと協働した今までの会場と異なり、舞台がすごく奥まっていた為、まず拡張ステージを作りました。ステージは幅が狭いのですが、高さがあります。この高さが特徴の会場をどのように活かすかという点で、ダミアンとは議論を重ねましたし、今回はその部分をうまく活かせたのではないかと思います。」と手応えを語りました。
本作の音楽を担当するトーマ氏は「ダミアン氏とコラボさせていただくのは、昨年パリでおこなったプロジェクト《Chiroptera》に続き 2 回目になります。私は、様々な意味で実験を重ねられるプロジェクト型の構成が大好きで、ダミアン氏と名和氏のスタイルも非常に私の好みに合致しており、お 2人から声をかけていただき、今回オファーを引き受けました。」と今回のプロジェクトへの参加の経緯を語りました。また、「お 2 人の非常に独特な芸術構成・アート構成、“ダンス×彫刻”という限界がある形式の限界をさらに超えていこうとする、その精神に大変賛同し、私も同じ精神を持って、そこにその音楽の限界を感じつつも、時間や動きの制約とテクスチャーを組み込んで融合させていく、ということに挑戦しました。」と、本作に対する熱い想いを語りました。
本作が世界公演に先駆けて“福岡・博多”から始まるということで、名和氏は「THEATER 010 でやる意味・博多でやる意味を考えたときに、博多の江戸末期〜明治初期のお祭りで、“山笠”が異常に高く発展した時代があり、あまりに高くなりすぎて禁止に至ったという、その山笠の造形のすごさが、写真や絵画で残っているのを見て、この博多という場所が持っている祭りのエネルギーなど、そういうものを 1 つ参考にしようという想いがありました。トーテムという、垂直にダンサーが高く重なり合って動くという演出は、山笠からのインスピレーションを受けています。」と、博多に対する想いについても語りました。
本作における“MIRAGE”とは、自分自身を探して砂漠を彷徨い歩いていた者たちが見る蜃気楼であり、現実と非現実の境界に立ち現れ、自分自身の姿を写し出すものです。多くの神話において、生命は幻想だと見なされることがありますが、本作は、文明・言語・文化といったものたちもまたすべて、うつろいゆく蜃気楼なのではないかと鑑賞者に問いかけます。うつろいゆく蜃気楼とは何なのか、写真や映像では伝え切れないフィジカルな感覚を、ぜひシアターで直接感じてみてはいかがでしょうか。
《MIRAGE [transitory]》は、2024年9月27日(金)~10月6日(日)、世界トップレベルの食とエンタメが融合した福岡・博多の複合施設「010 BUILDING(ゼロテン ビルディング)」併設のイマーシブシアター「THEATER 010(シアター ゼロテン)にて上演されます。本作からインスパイアされたオリジナルカクテルや、鑑賞された方限定のコースメニューも期間限定で登場いたしますので、ご観劇とあわせてぜひお楽しみください。
■プロデューサー陣やダンサーからのコメントも到着!
【衣装担当:森永邦彦(ANREALAGE)】
舞台の衣装制作において、大事にしていることは、「つくるものは服ではなく、第二の皮膚である」ことです。今回は、名和さん、ダミアンさんと対話を重ねて衣装をつくりました。《MIRAGE[transitory]》では、身体同士が混ざり合い、身体と身体の境界が消えるため、ひとりの身体に対しての衣装制作をすることと、ひとつの塊に対しての衣装制作をすることと、同時に成立する衣装を考える必要がありました。
実際は服を着ているが服を着ていないように見せる(服と身体の境界をシームレスにする)ための素材使いやシルエット、まるで彫像のように一つの塊として身体を見せることにこだわったので、ぜひ注目して見てほしいです。
【ダンサー:湯浅永麻】
本作に臨む中では常に「挑戦と超越」を感じています。舞台芸術の既成概念を超え、誰もが限界だと思うことを覆す。それにはダミアンと名和さんはもちろん、トーマの音楽、ANREALAGE の衣装、吉本さんの照明、個性的なダンサーたちといった様々な要素が相互に共鳴しあうことが必要不可欠だと思っています。みなさんとの追求、研究、鍛錬の先にどんな風景が現れるのか、私自身も楽しみにしています。特に THEATER 010 は舞台と観客席が近いので、鑑賞者の方々も作品の中に入り込んだかのように楽しんでいただけると思っています。
■公演期間限定のオリジナルメニューが登場!
【過去作品と今回の最新作を踏襲した“仕掛けが楽しめるカクテル”】
世界一のバーテンダー金子道人がプロデュースする「BAR 010」が、MIRAGE [transitory]をイメージした特別な一杯をご用意しました。レモンジンをベースにした、香水のように華やかで複雑な香りと味わいをお楽しみいただけるオリジナルカクテルです。ジンを注ぎ終わった後には今回のパフォーマンスにちなんだある仕掛けもあるので、ぜひ舞台鑑賞前後に飲んでみてはいかがでしょうか。
名 称:Flow(フロウ)
提供店舗:BAR 010(https://010bld.com/bar/)
提供期間:2024年9月27日〜10月6日
※9月30日、10月3日を除く
※入店時 MIRAGE [transitory]チケット(紙・電子)のご提示でチャージフリーにてご利用いただけます。
※おひとり様 1 ドリンクオーダー制になります。
【“新感覚アジアンフレンチ”を気軽に楽しめるショートコース】
「アジアのベストレストラン 50」に何度も選出された福山剛氏とガガン・アナンド氏によるレストラン「GohGan」にて、MIRAGE [transitory]の公演期間限定で新感覚アジアンフレンチを気軽に楽しめるショートコースを提供します。看板メニューのカレーやセビーチェ、博多銘菓をオマージュした Gohりもんなど全6品。
コース名:MIRAGE [transitory]期間限定 GohGan ショートコース
メニュー名:《アミューズ》パニプリ セルフィーユ ヨーグルト
《前菜》セビーチェ 真鯛 人参
《前菜》Goh りもん フォアグラ タマリンド
《メイン》伊萬里牛 シェリー カリフラワー
《シメ》カニカレー
《小菓子》"MIRAGE"
提供店舗:GohGan(https://010bld.com/gohgan/)
提供期間:2024年9月27日〜10月6日 ※9月27日、30日、10月4日を除く
※Mirage [transitory]鑑賞された方限定価格です。入店時にチケット(紙・電子)をご提示ください。
※事前予約が必要なコースとなります。詳細は予約サイトにてご確認ください。
■公演概要
【作品内容】
MIRAGE [transitory](ミラージュ [トランジトリー])
本作においてダンサーたちは、明滅する光やうつろう気象、あるいはその中で進化や変態を繰り返す動植物たちのように、刻一刻と姿を変えていきます。それら異なる姿形のもの同士が触れ合うことを通じて、生と死、太古と未来、調和と混沌といった、一見対立する概念の境界が手探られます。やがて、情報と物質の境界すらもあいまいになった舞台は、ひとつの「変容の場」と化していきます。ダミアン・ジャレと名和晃平は、その先に広がる未知の風景を描き出そうとしているのです。
【会場情報】
THEATER 010(シアター ゼロテン)
イマーシブシアターと呼ばれる、今話題の体験型エンターテインメント施設。デザインされた空間、迫力の音響照明演出、DJ による音楽、世界トップレベルのパフォーマーによる歌、ダンス、アクロバットなど、一足踏み入れた瞬間から非日常的な空間が広がります。エネルギッシュでスリル溢れる芸術体験をお楽しみいただけます。
【開催概要】
名 称:MIRAGE [transitory](ミラージュ [トランジトリー])
期 間:2024年9月27日(金)~2024年10月6日(日) 計12回公演
会 場:THEATER 010(福岡県福岡市博多区住吉 1-4-17)
公演時間:約 70 分(間奏あり)
振 付:ダミアン・ジャレ
舞台美術:名和晃平
音 楽:トーマ・バンガルテル
衣 装:ANREALAGE
照 明:吉本有輝子
舞台監督:夏目雅也
振り付けアシスタント:小尻健太
音 響:中原楽出 演:エミリオス・アラポグル、湯浅永麻、ヴィンソン・フレイリー、三東瑠璃、牧野李砂、リ・カフア(Lico)、福士宙夢、加賀谷一肇、モテギミユ
チケット:https://eplus.jp/sf/detail/4143000001-P0030001
前売り 1 階自由席 8,000 円/学生 4,000 円
2 階立ち見席 5,500 円/学生 3,000 円
当日 1 階自由席 9,000 円/学生 5,000 円
2 階立ち見席 6,500 円/学生 4,000 円
主 催:株式会社 Zero-Ten
企画制作:Sandwich Inc. / Super Massive Global 株式会社
特別協賛:Yoshimura Holdings
協 賛:Super Massive Global 株式会社
協 力:ULTRA SANDWICH PROJECT(京都芸術大学)/ 株式会社サイバーエージェント /v1rtus Ltd T/A Hemway
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