中国で累計収益1億ドルを超えるレーシングマスターが2024年8月に日本上陸、NetEaseは日本のリアリスティックレーシングで上位独占
モバイルレーシングゲームの『レーシングマスター』が2024年8月に日本でリリースされました。先行してリリースされた中国では、累計収益1億ドル以上を記録している人気ゲームです。日本でもリリース直後からランキング上位に着け、NetEaseの同ジャンルでの強さが際立っています。
日本市場に合わせたゲーム内施策でリリース直後から人気のレーマス、平均レーティングは4.6以上をキープ
2024年8月22日に日本で正式リリースとなった『レーシングマスター』(NetEase)は、タイトルどおりモバイルレーシングゲームです。レーシングゲームジャンルで多数のタイトルに携わっているCODEMASTERSと共同開発の本作は、公認ライセンスを受けたの100車種以上の実車が登場します。
Sensor Towerの詳細ゲームジャンルにおけるレースゲームには、「アーケードレーシング」や「カートレーシング」などがありますが、『レーシングマスター』は「リアリスティックレーシング」に属します。同作は、世界各地をモチーフにした街やコースを舞台に、実車から録音されたサウンド、物理エンジンと車両データに基づいた各車の挙動など、現実のロケーションと車両にこだわったタイトルとなっています。
Sensor Towerのデータによると、日本での正式リリースから1ヵ月間のApp Storeにおけるユーザーレーティングにおいて、星5が80%以上となっています。同期間における平均レーティングは4.6以上で、初動から高評価をキープしていることがわかります。
リリース直後からの高評価の背景としては、中国での先行リリースが挙げられます。同作の世界最大の市場である中国において2023年6月にリリースされており、不具合の解消やユーザーフィードバックを反映して日本で2024年8月にリリースされたと推察できます。
また、日本でのリリースに合わせて、東京を舞台にしたコースの設定、日本の人気アーティストPerfumeとの楽曲コラボ、人気の日本車種「AE86」の追加など、日本市場に合わせたゲーム内施策をリリース直後から実施したことも大きな要因の1つと言えるでしょう。
こうした日本市場向けに展開した複数の施策も功を奏し、ランキングでも上位をキープしました。Sensor Towerのデータによると、日本のApp Storeにおいて『レーシングマスター』はリリースから1ヵ月間ダウンロード数ランキングでトップ5をキープ、収益でも初日からトップ30圏内に入っています。
『レーシングマスター』は中国のほか、台湾や香港などのAPAC市場でもリリースされており、いずれも日本より前にリリースされています。Sensor Towerのデータによると、2023年6月から2024年9月までの市場別収益シェアでは、中国が60%以上を占めて、累計収益は1億ドルを突破しています。
リアリスティックレーシングジャンルで際立った存在感を示すレーマス、NetEaseは同ジャンル収益で1位、2位を独占
前述のとおり、『レーシングマスター』は「リアリスティックレーシング」ジャンルに属するタイトルですが、新作ながら同ジャンルにおける存在は際立っています。Sensor Towerのデータによると過去2年間(2022年10月22日から2024年9月21日)の日本におけるリアリスティックレーシングゲームのダウンロード数で、『レーシングマスター』は2位の『Assoluto Racing』(Infinity Vector)に倍以上の差をつけてトップとなっています。
同期間の収益2位である『Ace Racer』は日本で2023年3月にリリースされましたが、同作も『レーシングマスター』と同じく、パブリッシャーはNetEaseです。日本のリアリスティックレーシングゲーム収益トップ5内の1位と2位を獲得している唯一のパブリッシャーで、同ジャンルにおける強さがわかります。
NetEaseのモバイルゲームは、日本市場では『荒野行動』や『Identity V』も人気ですが、2024年1月から9月までのダウンロード数では『レーシングマスター』が急速に伸びていることがわかります。今後、日本において収益をどこまで伸ばせるかが注目です。
Sensor Towerのモバイルアプリインサイトのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。
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Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。X(旧:Twitter)、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つモバイルアプリインサイト、広告戦略の最適化に活用いただけるデジタル広告インサイトなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。
Sensor Tower - モバイル市場の羅針盤
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