新方式のエスカレーターリニューアルでコストと工期の50%カットを実現

エレベーターコミュニケーションズ株式会社

2024.10.16 14:50

日本を初め世界各国で特許を取得した新方式のエスカレーターを独立系で初施工

エレベーター・エスカレーターの保守・リニューアルを展開するエレベーターコミュニケーションズ株式会社(代表:薄田 章博、本社:東京都品川区)は2024年4月に北海道のホテルにて、日本を初め世界で特許を取得した新方式のエスカレーターを独立系で初めて施工したことをお知らせいたします。 特許を取得した技術は手すり(ハンドレール)と足場(ステップ)を同期させた技術になります。

中国で多発するエスカレーターの足場(ステップ)が切れる事故

近年、中国で多発している「エスカレーターの足場(ステップ)が切れ、エスカレーター内に飲み込まれる事故」がSNSで話題になっています。 直近の事故では 2024 年 8 月に広西チワン族自治区の人気観光地のエスカレーターで足場(ステップ)が切れ、1人が死亡、60人が怪我を負う事故がおきました。 同様の事故が中国では2年間で65件おきており、その事故での死亡者数は100人近くにのぼっています。このような事故の原因としては定期検査不足、検査項目の見落とし、整備ミスなどが挙げられています。 日本でこのような事故が起こっていない要因としては、国土交通省が出している指針により責任の所在が明確化されており、定期的な点検や検査がしっかりと行われるため、このような事故が起きないといわれています。

 

世界各国で特許を取得した新方式のエスカレーターを独立系で初施工

中国で足場(ステップ)がぬける事故が多発している背景から、当社と提携している中国の会社が、手すり(ハンドレール)と足場(ステップ)を同期した新方式のエスカレーターを開発いたしました。 今後はこれにより手すり(ハンドレール)と足場(ステップ)がずれる事がなくなり、途中で足場(ステップ)が切れるという事がなくなります。こちらは当社が独立系で初めて施工しました。この技術は2024年6月に日本をはじめ世界各国で特許を取得いたしました。

 

エスカレーターリニューアルの概要と必要性

そもそもエスカレーターやエレベーター等の建物設備は、日々の使用により機能劣化が進むため、国によって耐用年数が定められています。エスカレーターは15年、エレベーターは17年です。 適正な保守点検を行っていれば20年から25年まで使用する事ができますが、エスカレーターの製造から25年が経つとメーカーからの部品供給がなくなり、修理が難しくなるケースが多いです。そのため一定の期間でエスカレーターのリニューアルが必要になります。

一般社団法人 日本エレベーター協会の調査では、2023年時点での保守台数は70,683台、その内耐用年数である15年を超えているのはおよそ46,724台で、半分以上は耐用年数を超え、リニューアルが行えていないエスカレーターになっています。リニューアルが進まない原因としては、数カ月といった長期にわたる工期や高い施工費用、また既存のリニューアルではエスカレーターのパーツが分解できないものが多いため、搬入に時間を要したり、建物を傷つける恐れがある事などがあげられます。

しかし部品の供給停止後にエスカレーターの故障が発生すると迅速な対応が難しくなり、結果として「長時間エスカレーターが使用できない」という事態が起こり得ます。 そのためご利用者様の安全、快適なサービスをご提供するためにも、耐用年数を超えているエスカレーターは早めに計画的なリニューアルが必要です。

そこで弊社は上記問題を解決できるエスカレーターリニューアルを開始いたしました。

 

 <直近20年のエスカレーターの新規設置台数>

直近20年のエスカレーターの新規設置台数

2023年・・・1,243台

2022年・・・1,200台

2021年・・・914台

2020年・・・1,186台

2019年・・・1,811台

2018年・・・1,504台

2017年・・・1,360台

2016年・・・1,459台

2015年・・・1,735台

2014年・・・1,964台

2013年・・・1,843台

2012年・・・1,793台

2011年・・・1,691台

2010年・・・2,232台

2009年・・・2,024台

2008年・・・2,819台

2007年・・・2,894台

2006年・・・3,152台

2005年・・・2,646台

2004年・・・3,228台

2003年・・・2,686台

 

<エスカレーターリニューアル関連の数値>

2023年時点での保守台数・・・・70,683台

15年以内に新設・・・・23,959台

15年以上前の新設・・・・46,724台(内31,985台は20年越え)  

直近5年のリニューアル台数・・・・584台(1年におよそ100台)

 

※一般社団法人 日本エレベーター協会発行「▪Elevator Journal」より

※2023 年 4 月 1 日から2024 年 3 月 31 日までに当協会会員が工事完了検査を受けた設置台数、保守している台数のため、独立系や鉄道会社等の数値はふくまれてません。

 

エスカレーターのパーツ(トラス)を分割して搬入・施工する新方式リニューアル

エスカレーターのリニューアルは、基本的にトラスと呼ばれる骨組みも含めて取り換える工事が一般的です。 しかしこの方法では工期とコストが嵩んでしまうのが問題でした。

当社ではその問題を解決するため「既存のトラスを利用したままエスカレーター自体を新しくする工事」を独立系で初めて対応可能にいたしました。

この工事では、旧トラスの上に複数にわけたエスカレーターのパーツを設置するので、搬入の際に建物を傷つける恐れがなくなり、通常の撤去新設だと2~3カ月ほどかかっていた工期が約3週間まで短縮できます。また4月に施工した際にはメーカー等と比べ、50%もコスト削減した実績があります。

 

今後の展開

新方式のエスカレーター含めエレベーターのリニューアルは、耐用年数等の関係から今後も増加し続けていくことが予測されます。当社では優秀な技術の考案・導入や対応スタッフの質の向上に注力しつつ、お客様の期待に応えられる会社を目指し、誠意努力してまいります。また、地震が起きた際に迅速かつ安心安全に対応できるシステムの開発などの強化も進めております。

 

会社概要

名称  : エレベーターコミュニケーションズ株式会社

所在地 : 〒140-0013 東京都品川区南大井6-16-16 鈴中ビル大森3階

代表  : 代表取締役 薄田 章博

設立  : 平成18年2月22日

資本金 : 6,709万円

事業内容: 昇降機保守管理事業・法定点検の代行業務・昇降機リニューアル工事業務 等

URL   : https://www.evcom.co.jp/

 

取材依頼・お問い合わせ先

会社名  :エレベーターコミュニケーションズ株式会社

担当   :増子、薄田(虎)

電話   :0800‐222‐3652(8:45~17:45)

メール  :mashiko@evcom.co.jpt-susukida@evcom.co.jp 

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種類
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システム・通信

エレベーターコミュニケーションズ株式会社

URL
https://www.evcom.co.jp
業種区分
サービス業
代表者名
薄田章博
上場区分
未上場