パリ五輪効果でTVerが過去3年で最大の日別ダウンロード数を記録、東京五輪時よりも高いDAUを維持
全国放送のテレビ番組に加えて、ローカル番組やオリジナルコンテンツも多数提供している『TVer』が、2024年7月に過去3年で最大の日別ダウンロード数を記録しました。これはパリオリンピック効果で、DAUも東京オリンピック時と比較してより大きくなっていることがわかります。
東京オリンピック時よりもDL数・DAUともに高水準だったTVer、ほぼ全競技の無料配信とハイライトコンテンツが牽引
日本の民放10社と広告会社4社が共同出資した株式会社TVerが運営する民放公式テレビ配信アプリ『TVer』は、全国放送のテレビ番組に加えて、ローカル番組やオリジナルコンテンツも強化しています。2024年7月26日から8月11日にわたって行われたパリオリンピック関連のコンテンツも多数配信され、モバイルデバイスで熱戦をご覧になった方も多いと思います。
Sensor Towerのデータによると、過去3年間(2021年7月から2024年8月)の『TVer』の日本における累計ダウンロード数は、2,700万以上となっています。同期間における日別ダウンロード数を見ると、飛び抜けている箇所が確認できます。
これはパリオリンピック開会日の7月27日とその翌日の7月28日で、それぞれ85万以上のダウンロード数となっています。このダウンロード数は、過去3年のデータにおいても圧倒的な数字であることがわかります。
2021年7月23日から8月8日にかけて東京オリンピックが行われましたが、それと比較してもパリオリンピック時のTVerのダウンロード数は圧倒的です。Sensor Towerのデータによると、東京オリンピック時の累計ダウンロード数が57万に対し、パリオリンピック時の累計ダウンロード数は90万で1.5倍以上を記録しています。
ダウンロード数の増加は、DAU(日別アクティブユーザー数)にも反映されています。Sensor Towerのデータによると、過去3年間(2021年7月から2024年8月)の『TVer』の平均DAUは、90万近くとなっています。
『TVer』のDAUを東京オリンピック/パリオリンピック時で見ると、パリオリンピック時の際立ったデータが確認できます。Sensor Towerのデータによると、東京オリンピック時の平均DAUが約83万だったのに対し、パリオリンピック時には130万以上と1.6倍の平均DAUを記録しています。
こうした『Tver』の好調は、パリオリンピックのほぼ全競技の無料配信が大きな要因だと思われます。また、パリと日本の時差が7時間であるため、日本時間の深夜に実施となった競技がありました。こうした競技はリアルタイム視聴ではなく、ハイライトコンテンツで楽しむことができたということも考えられます。
TVerのペルソナからは音楽コンテンツやスポーツコンテンツがより好相性と推察
『TVer』の発表によると、同アプリでパリオリンピックが視聴されたデバイスの割合は、スマートフォン・タブレットが約54%、テレビアプリでの視聴が約26%、PCでの視聴が約20%です。また、ライブ配信で最も多く視聴されたのは7月28日配信「バレーボール 女子予選 日本×ポーランド」、再生数が多かったハイライトコンテンツは7月27日配信「オリンピック開会式スペシャル」となっています。
Sensor TowerのAudience Insightsのデータによると、『TVer』ユーザーの男女比は男性が44%:女性56%で、35歳~44歳の層が最も多くなっています。
過去90日間のペルソナを一般人口との比較差異で見ると、「コードカッター」(映画やテレビをストリーミングで楽しむ人たち)がトップなのは想像できると思いますが、ほぼ同割合で「ライブイベント参加者」と「スポーツファン」が続いています。こうしたデータから、『TVer』では音楽コンテンツやスポーツコンテンツがより好相性だと思われます。
Sensor Towerのモバイルアプリインサイトのユーザーは、過去のパフォーマンス指標に加えて、アプリ収益とアプリダウンロード数の推定値を見ることができます。本レポートのSensor Towerの収益予測は、App StoreおよびGoogle Playからのもので、ユーザー総消費額を表しています。
また、データにはサードパーティのAndroidマーケットデータは含まれておらず、App StoreもしくはGoogle Playアカウントの初回ダウンロードのみ集計しています。同じアカウントが他のデバイス、もしくは同じデバイスで行った重複ダウンロードは集計に含まれていません。ダウンロードデータは同じアプリの異なるバージョンもまとめて集計しています(例:FacebookとFacebook Lite)。なお、Google Playは中国本土では利用できません。
Sensor Towerのモバイルアプリインサイトで上記ゲームタイトルの過去のデータを検索しましょう!「ミーティングを希望」ボタンから弊社スタッフとのお打ち合わせの設定が可能です。 :
https://sensortower.com/ja/demo
Sensor Towerの紹介
2013年にサンフランシスコで設立されたSensor Towerは、モバイルアプリ/ゲームのデータや分析環境を提供する企業です。X(旧:Twitter)、Unity、Tencent、HBOなどのグローバルデジタル企業からも信頼されており、モバイル市場のトレンド把握に役立つモバイルアプリインサイト、広告戦略の最適化に活用いただけるデジタル広告インサイトなど、デジタル分析プラットフォームとしてモバイルのあらゆる場面で質の高いインサイトと先進のカスタマーサポートを提供しています。
日本オフィスは2023年夏より東京・日暮里に移転、日本でのビジネスを強化しており、パートナー企業様も急増中です。弊社スタッフも増員しながらお客様のサポートもより強化していく所存です。
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