のべ1万組以上の親子を診察した発達専門小児科医による 「発達特性に悩んだらはじめに読む本」9月27日発売
このたび、発達専門小児科医である西村佑美は9月27日(金)『発達特性に悩んだらはじめに読む本』(Gakken)を 発刊いたしますのでお知らせいたします。
発達特性のある子どもの割合増加と、未就学児からのケアの重要性
近年、学習面または行動面で著しい困難を示すとした児童生徒数の割合が増えています。保護者や教師の特別支援教育に関する理解が進み、今まで見過ごされてきた発達特性のある子ども達により目を向けられるようになったことが一つの理由として考えられています。(通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果について 文部科学省 令和4年)
そして、療育機関に通所する発達特性のある子の親の73%が「子どもの行動上・生活面・親自身について困りごとがある」と回答しており、「子どもの将来を考えると不安」を75%、「きょうだいへの負担」を28%の親が感じています。「発達の気がかりが最初に生じた時の年齢」は平均で1歳、「子育てが一番大変だった時の年齢」は平均で2歳と回答しており、未就学児の頃からケアと支援をしていくことが日々不安や困りごとに直面している子どもや家族にとって重要です。(療育機関に通所する発達障がい児の親が感じる困りごととペアレント・メンターへの相談希望に関連する要因 日本ペアレント・メンター研究会 2018年)
西村は、重度知的障害合併の自閉症と診断された姉をもつ“きょうだい児”であり、発達特性のある子どもを育てる“当事者ママ”です。発達特性がある子どもと家族に寄り添いたいと発達専門の小児科医になりました。しかし現実には「勤務医は患者と私情を挟まず、個人的な付き合いをするべきではない」という慣習があり、乳がんで余命宣告を受けた母親に「子ども達が成人になるまで見届けることができない」と相談された時に同じ母親として寄り添う言葉もかけることができないことに憤りを覚えました。「病院という環境に留まらずママ友のように話しやすく寄り添える存在であるたい」と強く思い、発達特性に悩むお母さん向けの有料オンラインコミュニティ「子ども発達相談アカデミーVARY(バリィ)」を開設、発達専門小児科医としての知識と経験をあわせ、伝えるべき的確な言葉を、相手が受け取りやすい言葉で伝える活動をしています。
自身もイメージ通りに子育てができずネガティブになった時期もありましたが、同じように悩むママとして『育てがいのある子を授かった』ことを誇りに思い前向きに子育てできる価値観が、本書を通じて子育てに悩む多くの人たちに伝わることを願っています。
本書の特徴
1.のべ1万組以上の親子の臨床経験、特性のある子の育児実体験をもとにした発達専門小児科医の著書
「うちの子って、もしかしたら発達障害?」
「手のかかるわが子を嫌いになりそう」
「普通の子のママがうらやましい…」
この本は子育てに“ちょっと困っている”ママやパパから、
子どもの言葉の遅れや困った行動など、大変なレベルで困っている親御さんにも
何度でも頼ってほしいと思って作りました。
〈子どもを伸ばすための子育て方法を公開〉
◆小児科専門医、子どもの心理専門医としての医学や知識
◆療育のエッセンスを取り入れた子育てスキル
◆ASDやADHDの発達特性をもつ長男を含む3人の子育による経験や反省点
2.様々なタイプのお悩み別発達相談アドバイス
・発達検査や受診はしていないけれど、日常生活で困る場面(こどものかんしゃく、園の行き渋りなど)がある
・ASDやADHDの傾向があり、療育にプラスして家庭での伸ばし方を知りたい
・言葉の遅れがあり、知的障害をともなうASDと診断されて落ち込んでいる
・特性のある子と定型発達の子のきょうだいの育て方の違いがわからない
基礎知識を知り、子育てマインドをアップデートできる内容となっています。
様々なタイプの子どもの心配・困りごとに対応した子育てのお守りのような本です。
3.成功体験に繋がる基礎づくりと発達段階別コミュニケーション
◆「アイコンタクト」「注目するほめ方」「注目しない叱り方」で成功体験に繋がる基礎づくりで声かけが驚くほど伝わりやすくなる!
◆コミュニケーションの発達段階に応じた言葉とやりとり力の伸ばし方
◆心理学をもとにした「ABC分析」でかんしゃくを減らす
特性のある子は、小さな成長に何度も感動を与えてくれる「育てがいのある子」です。
“ポジティブな目線(肯定的注目)”を使い、成長を信じて接していくと子どもは親の想像を超えて大きく伸びていきます。
著者について
西村 佑美 (にしむら ゆみ)
・発達専門小児科医
・一般社団法人 日本小児発達子育て支援協会 代表理事
・小児科専門医
・子どものこころ専門医
・一般社団法人 日本小児発達子育て支援協会 代表理事
・日本大学医学部附属板橋病院小児科研究医員
・ママ友ドクター®︎
・オンラインコミュニティ 子ども発達相談アカデミーVARY主宰
1982年宮城県仙台市生まれ。重度知的障害合併の自閉症と診断された姉をもつ“きょうだい児”。自閉症への理解が乏しい時代に主治医ですら状況を理解してくれず苦労する母の姿を見て育つ。発達特性のある子どもと家族に寄り添う医師になると決意し、2浪して日本大学医学部に入学。2011年、日本大学医学部小児科医局に所属し、大学病院の小児科医としてのべ1万組以上の親子を診察。発達特性についての専門性を深める中、「あなたのやりたいことは医師の仕事ではない」と言われショックを受けるが、発達外来を学ぶため第一人者である平岩幹男氏に師事。発達外来を開設。翌年、長男が誕生。2歳を過ぎてもなかなか言葉が出ず多動があったため療育を学びながら育てる。2016年、小児科専門医を取得。第2子出産もあり、心理士の友人のもとに長男を療育に通わせると著しい成長が見られインター幼稚園に入園。発達に関する2つの資格を取得後、2019年、長男が公立小学校に入学するタイミングで非常勤に切り替え、発達に関する2つの資格を取得。2020年、第3子を出産。直後に始まったコロナ禍で乳児検診がなくなったことを機に「ママ友ドクター®️」として不安を感じているママ達向けにYouTubeで乳幼児検診の動画を流すことから活動を開始。2022年、発達特性に悩むお母さん向けの有料オンラインコミュニティ「子ども発達相談アカデミーVARY(バリィ)」を開設。2024年、「ペアレントトレーニング講座」を開設。発達特性に対する新たな価値観と支援の場を社会に生み出すことを目的に、一般社団法人 日本小児発達子育て支援協会を設立。東京都在住。
■取得資格
2016年 小児科専門医
2017年 小児心身学会認定
2019年 子どものこころ専門医
2022年 乳幼児メディアアドバイザー
■ママ友ドクター®️公式サイト: https://mamadoctor.net/
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