住宅街に現れた元料理人の珈琲豆焙煎所
料理人が車いすで焼く珈琲豆
伊藤珈琲豆販売所は近所の子供でも買いに来ることができる昭和の豆腐屋のような存在になりたいというコンセプトを掲げ2022年2月にオープンしました。
珈琲豆焙煎所の焙煎士を務めるのはかつて名古屋のミッドランドスクエアでスペイン料理の料理長を務めた元料理人 伊藤です。
伊藤は料理長時代に脳にウィルスが入り、意識不明の昏睡状態が2ヶ月続くような思い病に気かかりました。運よく目覚めることはできたが全身麻痺の状態
ペットボトルのキャップも開けることができない状態でした。
懸命のリハビリで良くはなったものの両脚は完全に麻痺、車椅子生活となりました。
その後、自分にできることを模索する中、車椅子で料理教室など開催、店舗のコンサルタントなどをしてきたが、自分の時間軸で動くことができなく、考え選んだのが
朝焙煎し、袋詰め、販売と自分の時間軸で行うことができるコーヒー豆販売でした。
車椅子焙煎士としてキャリアを歩み始めました。
伊藤珈琲豆販売所のコーヒー豆は熟成豆です。
長年調理することで培った焼きの技術と、出汁を取る技術から焙煎の理論を確立し、珈琲豆の産地はワインでいうテロワール(土壌)と捉え、焙煎は肉の火入れと捉え
抽出は出汁の理論を、それぞれの豆の特徴で異なった焙煎アプローチを行います。
コーヒー豆の保存においてはワインセラーを使用することで劣化をさけ熟成させます。
熟成させることで焼いた当日は焙煎香が先立つが、次第に落ち着き豆本来が持つ味を出すことができる。
その為 焼いて3日後にしか店頭に並べません。
元料理人が焙煎した熟成コーヒー豆は高級でありながらもお手頃に購入できる設定にしています。
それは近所の方に普段買いしてもらうのが目的であるのです。
コーヒー豆は季節感がなく、より季節感を味わってもらうべく木の実のリースと熟成コーヒー豆のクリスマスギフトなど、コーヒー豆以外の生産者とコラボ商品を出す
ことで熟成コーヒー豆をもっと身近に感じてもらうことを目標に進行しています。
今後は近所で愛される熟成コーヒー豆を全国にも届けたいという思いでECサイトでも販売を始めます。
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